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失敗パターンを見極める

レースを3本走ってきました。
10月8日 400m 71"68 足立秋季
10月10日 800m 2'39"44 上尾秋季
10月 16日 1500m 5'16"96 田園クラブ中距離記録挑戦会
でした。

ラスト50mくらい。必死で逃げてます。

特に1500m は、後半上げられてとても気分がよかったです。

ラスト500mでスパートしました。


今季、調子が明らかに下降気味になったのは6月中旬で、どうにもこうにも身体が動きませんでした。
なす術がないままなんとかトレーニングは継続。
だけど全然すっきり走れず、まさに我慢の時でした。

上向く気配を感じたのは、9月下旬。
9月24日のMKディスタンスで1500m 5’26”9、5000m 21’07”1。
タイムはいまいちでもなんとなくの手応え。

そして10月の3戦。
どれもPBには遠いもののようやくここまで、という感じ。7月に世界マスターズの時より断然いいです。

ここで、はたと考えました。
まだ練習がそれほど詰めていない段階で、これだけ走れたのだから、次はもっと走れそう。
そういう期待でいっぱいになるのが世の常、人の常。わたしの日常。
よっしゃー、やったるで! と意欲満々になります。

だけどここ数年、毎回この期待にやられました。
ケガです。
張り切った途端にケガをする。
肋骨の骨折と捻挫2回。

日本記録で走ったその日の帰りに捻挫。


ここからやん、というところで連続してケガに泣かされました。
これを「偶然」「運が悪かった」で片付けてしまっては、繰り返すだけ。
能天気に明るい未来を思い描いて浮かれすぎた結果だと思いました。
自分への期待が気の緩みにつながったような気がするんです。
どれも単純なケガですが、わたしの心にスキがあった。

スランプ研究家として常々考えていることのひとつは「人には失敗パターンがある」です。
人って、だいたいいつも同じようなパターンで失敗するんです。

たとえば「いつもひとごと」の人。
失敗しても自分のせいだとは夢にも考えない。
「今回うまくいかなかったのは、レースの3週間前に風邪をひいてうまく練習が積めず、ようやく練習を再開した途端、故障してしまったから」
と考える人は、同じようなパターンを繰り返しがちです。
たまたま風邪をひいて、たまたま故障したと。
風邪をひいたのは自分の責任で、故障したのも自分の責任だと認識しないと、レースに合わせられることは、ほぼないでしょう。

「すぐに投げ出してしまう」人は、だいたいいつも諦めが早いですし、「最後の最後に弱気になる」人は、うまくいきそうになると不安になって「やっぱりダメかも」と自分で自分をつぶしてしまうことがよくあります。
こういうのって心のクセですね。

ここ数年のわたしの失敗パターンは「いける!」と思った瞬間にケガをする、でした。なので昨日真っ先に考えたのは「落ち着いて」です。

よっしゃ〜!と心の中で薔薇色の未来を描くと、うまくいかない。
これはわたしの失敗パターン。

わたしにはほかの失敗パターンもありますし、自分で気がついていない失敗パターンもあるでしょう。
ランニングって、まさに人生修養ですね。


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