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第3回THE NEW COOL NOTER賞始まる世界部門~10/31講評

第3回THE NEW COOL NOTER賞「始まる世界」部門へご参加いただいている皆様。

いよいよ10月部門も、授賞の時が近づいてまいりました。
明日、11月1日に、授賞発表をさせていただきます。

本日は最終、審査委員リーダーを努めてくださった、これでも母さんからの応募記事へ、みこザウルスより講評させていただいています。

ぜひ、楽しんでいってください。

(本日の講評者)

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<講評(みこザウルス)>

これでも母さん自身の「始まる世界」。いったいどんな作品なのでしょうか。非常に楽しみです。みこちゃんはタイトルの「申し訳なくなんかない!」の意味するところは何なのか、早く本文を読みたいという気持ちもありながら、アイキャッチ画像の「たまには BLACK かあさん」という黒抜きの画像を見て、しばらくにやにや( ̄▽ ̄)していました。

これでも母さんが、まだ母さんではなかった頃、これでも母さんは娘時代を満喫していました。

出産後は状況がかなり変わります。これでも母さん自身の言葉ですとこのような感じです。

『私の子育てが間違ってるんじゃないか』と不安で不安でこっそり泣いてた日も沢山ありました。今思えば、一人で抱え込んでいました。
余裕を持てない自分を、更に余裕のない自分が責めていました。

みこちゃんは子供を育てたことはないので、あくまで想像なのですが、子育てのやり方は多分ご家庭ごと、いえ子供ごとに違ってくるのではないのかなと思うのです。なぜなら、子供はどのひとりのこどもをとってみても同じであるわけがありません。地のつながった兄弟であり、同じ家庭環境で育ってもまったく違う子どもたちというのは普通です。

でも、育児の真っ最中は比較しても仕方ないのに、他のお母さんの子育ての仕方やテレビの教育評論家などの意見がどうしても耳に入ってきますよね。そこから、子育てに自信をなくすだけでなく自分自身に自信をなくしてしまうお母さんが多いのもよく聞く問題です。

そんな中、これでも母さんは、育児中であっても働かなくてはいけないのでは、という思いから働き始めます。ところがそんな折、お子さんの情緒に少し不安を感じます。学校からはやがて通級を勧められることになりました。
仕事をやめて、家庭(お子様向け)の時間を増やしたこれでも母さんですが

「私、働いてないけどいいのかな?」って、働いていないことを責める自分が居ました。
「子どもを言い訳にしてズルしてるだけじゃない?」

そして復職しましたが、それもお子さんが中学1年生のとき発達障害(自閉症スペクトラム障害)だと診断され、再び家庭に入ることとなります。

これでも母さんは、精神的にも安定しなかったのですがそれでも前向きであることは忘れませんでした。noteはやってはいたけど、ご自身で「note内引きこもり」という状態だったそうで、とても今のパワフルなこれでも母さんからは想像も付きません。きっと、ここまで来るのにいろいろと大変だっただろうな、と、みこちゃんはそこはただ想像するだけでした。

そこから、私たちの知るこれでも母さんが誕生したのです。

「私がダメな人やから」
と自分を責めている声が聞こえなくなってきた事。
「そのまんまでいいんだよ」
って声が胸に響くようになった事。
「これから少しずつ変わっていけたらいいね??」
という明るい願いを
自ら言葉にしてnote友さんに伝えている事に。

私は、それらの困難を乗り越えた後のこの引用文にあるようなこれでも母さんに出会ったので、もちろんその時はそれ以前のことは知りませんでした。

ただひとつ感じたのは、この方は自分の苦しみを誰かに知ってほしい、そのことによって気持ちを落ち着けたい、という以上のことを強く感じている、ということでした。
それは、「もうひとりでがんばらなくていいからね」辛い?? →→ 楽しい?? というマガジンに静かに溢れていました。

静かに溢れていましたというのは変な表現ですが、みこちゃんからみると、ものすごい情熱があるんだけどそれをどのように自分の思いの丈にまで実現するのか、その実現してやるぞという一瞬眼を見張るような気合は伝わってくるのですが、それがまだ活火山のように噴火していなかった。でもその思いの熱いマグマはやけどするほど感じられた。みこちゃんの特技はこれは自他ともの認める「すごい人を一瞬で見抜く」ということなのです。

「あ、すごい人見つけた」
こう思ったみこちゃんは、長い付き合いでもなんでもなかったこれでも母さん近づき(ってなんだよ、なんかすり寄ってるみたいだな(爆))、「一緒にやりませんか」といきなり言いました。

みこちゃんはこういうところがあるのです。相手が驚くとかは、こういうときはあまり考えないで勝手に行動しています。実際これでも母さんは『THE NEW COOL NOTER』の審査委員として仲間になってほしいというのは驚いたそうで、後から知りました。

でも、みこちゃんにはこれはなんだか当たり前のことのようにも思えたのでした。

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ここに書いたように、これでも母さんとは、この3ヶ月一緒にやってきたのですが、これが10月までのこれでも母さんをまるで圧縮したような軌跡になっている。

9月 「食育・子育て・おいしいもの」というテーマで『THE NEW COOL NOTER』がこれまでの文芸、批評、評論路線からもっと身近なものにということで、「家庭」を取り上げました。
10月(しんどかったけど新しい世界が開ける)
11月(もっと積極的になるために自己紹介から外に出よう)

この今回の応募作品を読むまで、みこちゃんはこれでも母さんはすでに、私の前に現れたときのようなこれでも母さんだと思っていたので、家庭で悩み、新しい世界を開こうとしてやっと開き、そしてみんながもっと積極的になるために活動をし始めたばかりだ、ということを知りませんでした。

だから、不思議なのです。
みこちゃんは何も知らなかったにもかかわらず、この9月10月11月の『THE NEW COOL NOTER賞』の新しい流れをそっくりそのまま、これでも母さんに託していたのでした。

私達が9月10月そして11月にやろうとしていることは、途方もなく壮大なストーリーです。とても困難なことだと思いますが、これまで成功してきている。それは、この3ヶ月間の大きな野望をすでに身を持って経験し、達成しているこれでも母さんがいてくれるからではないかと、みこちゃんはそう思いました。

そう考えてみると不思議な体験でした。

今では『THE NEW COOL NOTER』にぜひいて欲しい人、いなくてはいけない人になってくれたこれでも母さん。ご家庭のことなどいろいろ大変だと思いますが、ずっと一緒にやっていきたいとみんな思っています。

この度はいち参加者に戻ってエントリありがとうございました。

これからも、参加者の方、スタッフ全員のお母さんでいてくださいね。

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*講評は分担制としているため、必ずしも応募順に講評結果が発表されるわけではございません。よろしくお願いいたします。

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応募作品はこちらのマガジンに収録されます。
 他の参加者様の作品もお読みいただき、ぜひ、当コンテストを通して新しく知り合い、また仲良くなった、との声をお聞かせください! 皆様の縁がつながるコンテストでありたく思います。

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