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第3回THE NEW COOL NOTER賞エッセイ部門~8/29講評

第3回THE NEW COOL NOTER賞エッセイ部門へご参加いただいている皆様。

8月エッセイ部門の授賞発表まで、残りわずかとなりました。
授賞者には、7月部門と同様、みこちゃんお手製の素敵なトロフィーが贈られます!

本日は、3つ講評を掲載させていただきます。
どうぞ、楽しんでいってください。

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<講評(ヒロさん)>

力強さが伝わるのは短文・単語の構成によるものでしょう。

言葉の重要度・優先順位に細かくこだわらない無骨さがかっこいいnote.
そのとき思い浮かんだワードが ざっくりとした時系列に記されていきます。

人の出来ることが最大限度まで到達し、自らを追い回すような情報過多が地球を小さく感じさせる。
飽和と充足に囲まれたことが、皮肉にも物足りなさを誘う。
何かが抜けてしまったからだ。

古き良き と称される時代への憧れは 開拓し成し遂げるべき未開という下地があってこそ。

どれだけ技術が発達し、どれほど情報のスピード化が進んでも 人間の本能は未知に対して挑んでいくのである。


いつもと違う道を歩いてみたくなる、初めての風景を想像し、違う街音に期待をする。

そんな ちょっとした好奇心からフロンティア精神は目覚めるのであろう。


混沌の現代を生き抜く者たちへのエールとして響きます。

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<講評(ヒロさん)>

加齢によるものか、個性という個人差か判断は難しいですが ご年配の方と意思疎通が上手くいかないと寂しいものです。

原因さえ分かれば それを取り除くことで解決に近付くのでしょうが なかなかそうもいかないものですよね。

年上さまであればこそ顔を立ててあげたい と思うのが心情です。

発達障害に限らず、目に見えない疾患や症状と どう向き合うか とても難しいものであることが伝わります。

医師や専門家ではないからこそ持てる寛容さ 優しさが前面に出る方が多勢でしょうか。
そして バランスを取るように強めの言葉を使える人もいて欲しいものだと思います。

発達障害との比喩に、それであれば貴方も私も、みんな同じかもね と発することは自分も好みの思考です。

文字化することが とても難しい話題が読みやすく そして分かりやすく綴られています。

いろんな人がいて それぞれの思考・立場を配慮した上で関係性を保ってゆくこと、その努力を惜しまないことが大切なことなのだろう と思いました。

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<講評(ゼロの紙さん)>

たとえば、はじめてのお子さんでなくても
二人目のお子さんだったとしても。

そのお父さんとお母さんのもとに生まれて
きたお子さんはお父さんにとってもお母さ
んにとってもみんなはじめての出会いだなっ
て思うことがよくあります。

せやま南天さんはこのエッセイの中で、冒頭
から「子供の教育には、関心のないママだっ
た」と宣言されています。

ご自分の暮らしを守るのが精一杯だったこと
が理由だと、振り返りながら。

そんなある日保育園に通っているお嬢様が、
習い事をしたいのだと、「保育園の先生みた
いに弾けるようになりたい」とお母様である
せやまさんにリクエストするのです。

今までできなかったことができなくなること
も承知で、ピアノが習いたいのだとストレー
トにお母様へ発信するお嬢様に賛同します。

そしてせやまさんは習い事というのは親が習
わせたいものを押し付けるのではなく、子供
から申し出るというのも、学ぶということの
前に「自由に遊ぶ」ことのひとつだったんだ
と気づくのです。

タイトルは教育に興味がないとうたっていま
すが、子供の視点にあらためて立ってみて、
この申し出に対して、娘が自由に選択し、学
ぶとは遊ぶということの原点であると気づい
たせやまさんはその意志を尊重されます。

その眼差しこそが、教育なのではないかとわ
たしは思いました。

そしていざピアノのレッスンとなって、その
様子を観察しながら、家とはまた違う表情を
見せるお嬢様を見守ることができたのは母と
しても、幸せだったと。

せやまさんのエッセイを読ませて頂きながら、
まなぶと遊ぶは、とても近い場所で手をつな
いでいて。一方的ではなく心の底からそれを
欲した時にこそ力を発揮するものなのだと、
気づかされました。

そしてお嬢様が学びを自分の手で獲得したそ
の姿をみつめているお母様の視線に心寄せた
くなりました。

「教育する」とは何かを、ご自分の体験を通
して伝えて頂きました。せやま南天さん子育
てに悩んでいる方々へのエールにもなるよう
な素敵なエッセイをお寄せいただきありがと
うございました。

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*講評は分担制としているため、必ずしも応募順に講評結果が発表されるわけではございません。よろしくお願いいたします。

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応募作品はこちらのマガジンに収録されます。
 他の参加者様の作品もお読みいただき、ぜひ、当コンテストを通して新しく知り合い、また仲良くなった、との声をお聞かせください! 皆様の縁がつながるコンテストでありたく思います。

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