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第3回THE NEW COOL NOTER賞文芸部門~7/25講評

第3回THE NEW COOL NOTER賞文芸部門へご参加いただいている皆様。

講評もいよいよ大詰めとなってまいりました。
本日は、一奥より計2作品の講評をさせていただきます。どうぞ、お楽しみください。

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<講評>

鼓動。
脈動。
拍動。
波長。
リズム。
呼吸。

私達は普段言葉で思考をしますが、人間が言葉を獲得したのだって、生物としての長い歴史の中ではごく最近のことでしかありません。

それ以前の、もっと根源的な鼓動に私達は生きている。
血液の流れや、風の流れの中から。

ガイア理論というほどではなくとも、そうした震えや響きを通して様々なものとつながっていることが、きっと、いろいろな意味を詰め込みすぎて時に衝突が起きてしまう「言葉」よりもずっと自然で素直なものだったのかもしれません。

それがきっと、てる・ダヤカールさんの言う「歌」なのだろうな、と。

流れに身を任せ、感じ入るような詩でした。

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<講評>

夏目漱石の「夢十夜」で、運慶が木の中から仏像を掘り出すエピソードがあります。
私達の心のなかに、木があるのならば、さらにその木の中には仏が眠っている。

そしてそれを掘り出すのもまた、私達です。
木に己を重ね、その木のありようと己の心を比較する。

斯く在りたいと願う心を、そのようにある木。
隔絶しているように見えるものと、別のものとの間の、同じと違うを対比して描かれた詩です。

そこにきっと大切なことがあるのだと、短い言葉の中でハっとさせる詩。
泰然とありたいな、という思いを読んでいていだきました。

backseat playerさん、このたびはご参加いただきありがとうございました。

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事務局アカウントでは、過去の記事とKindleで、これまで小説を書いたことが無い、という方でも、始められるようなコツなどをまとめさせていただいています。

どうぞ、ふるってご参加ください。
皆さんとともに、このコンテストを盛り上げ一緒に楽しんでいくことができることを臨んでいます。

*講評は分担制としているため、必ずしも応募順に講評結果が発表されるわけではございません。よろしくお願いいたします。

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応募作品はこちらのマガジンに収録されます。
 他の参加者様の作品もお読みいただき、ぜひ、当コンテストを通して新しく知り合い、また仲良くなった、との声をお聞かせください! 皆様の縁がつながるコンテストでありたく思います。

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