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#聖地
熊野とは⑤ 新たな展開・・西国三十三所観音巡礼
新たな展開
平安時代に上皇・貴族の熊野御幸から始まった熊野詣は、武家に、庶民に広がり、室町時代には蟻が列をなして歩くことにたとえた「蟻の熊野詣」と言われる最盛期を迎えます。この熊野詣こそが日本人の旅のはじまり。数百年も続く歴代最長の大ブームだったのです。西国三十三所観音巡礼を入れると千年を超えるスーパーロングテールになります。
西国三十三所観音巡礼も15世紀の最盛期には、熊野詣と関わりなが
熊野とは④ 「道」・・熊野古道、聖地への道
熊野への道があるから今も昔も熊野があるのです。
人々を聖地「熊野」へのいざなう道は、修験道の開祖「役行者」がその原形を作った「大峯奥駈道」が最初の道。その後、熊野の隆盛とともに熊野古道紀伊路、中辺路が熊野詣のメインルートとなっていきます。
鎌倉時代になると新たな道が整備されます。那智と本宮を結ぶ熊野古道大雲取越、小雲取越や、高野山と結ぶ熊野古道小辺路、伊勢からは熊野古道伊勢路です。熊野古道大
熊野とは③ 神仏習合・・仏教伝来(聖地に)
写真は、神さまである那智の滝と仏教の三重の塔。熊野の神仏習合の象徴的な写真です。仏教が6世紀に伝来し、熊野は仏教を受け入れ日本古来の神道と融合していきます。
神社へ行くと権現という文字をよく見かけるかと思いますが、なんやろ?って思っている人が多いと思います。権現の「権」は「仮の」、「現」は「現われる」の意味で、一般的には神さまは、仏さまが「仮」の姿で「現れた」ものということです。もともと神さ
熊野とは① 熊野がそこにある理由・・それは大地の営み
熊野ってどこ?ってよく聞かれます。熊野は紀伊半島南部のことを言い明確な境界はありません。和歌山、奈良、三重の3県にわたる広大な面積を持つ聖地なのです。日本最大の聖地。
信仰の中心は、和歌山県にある熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社、那智山青岸渡寺)です。
紀伊半島には、
・自然崇拝の聖地 「熊野」
・仏教の聖地 「高野山」
・修験道の聖地 「吉野・大峯」
・神道