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印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵――①全体の感想と記録

上野の東京都美術館で開催されている印象派展に行ってきました。
開花宣言の直後だったので、上野公園は花見客で大賑わい。といっても桜はまだあまり咲いていませんでしたが。暖かいので行楽日和ではありました。

つらつら書いていたら長くなったので、個別の絵の感想は別の記事に分けました。


全体の感想

「印象派」って幅広いんだなーと。購入した図録に載ってるエッセイにも、幅広いんだよーみたいなことが書いてあります。(雑な紹介)
「印象派」と聞いてなんとなく思い浮かぶ印象派メインストリーム的作品より、バラエティを重視した展示だったかなと。

会場を回っているときは、幅広い作品群に「印象派」という言葉をつけていくことにどういう意義があるのか、よく分からなかったのが正直なところです。素人の私には、「印象派」は絵画の世界を理解する第一歩としての分かりやすい分類のための言葉という認識だったので、定義を広げられると正直却って混乱するというか。

でも家に帰って図録のエッセイを読んで、収録されている絵もぱらぱら眺めて。私はなんのために絵を見るのか考えてみると、「他の人には世界がどう見えているのか」、そして「私には世界がどう見えているのか」が知りたいのですね。一枚一枚の絵を見た時に、「この絵には何が描かれているのか」をより深く理解するためには、「印象派」の定義はひとつ足がかりにはなるのかな、と。この絵はこういう流れの中にいるんですよ、という位置づけを与えていくことは、理解を進める一つの方法ではある。そんなことを思いました。

所要時間・混雑

チケットは、土日は日時指定制だったので事前にオンライン購入。QRコードだったので紙のチケットがもらえずちょっと寂しい。
日時指定制にもかかわらず、かなりの人でした。どの絵の前にも常に2~3人は人がいて、大きめの説明パネルとかは5~10人くらいいる感じ。

おおよそ展覧会90分、物販30分くらいでした。人混みに並ぶの嫌だったので、結構サクサク回ってこんな感じです。

購入したものたち

お値段も込みで記録しておきます。すべて税込。

・入場料 一般 2200円

・展覧会図録 3000円
表紙がピンクと紫の2種類ありまして、悩んだ末にピンクを選択。中身は同じだそうです。
2024年4月現在、日本は未曽有の紙高騰時代を迎えておりますが、フルカラーで3000円はかなり頑張ってくれたのでは。全作品に解説もついているし、展示されていた地図とか年表とかもちゃんと収録されています。
分厚くてしっかりした紙なのに、持つと軽いのが不思議でありがたいです。

・ミニフレーム オパール 2420円
しっかりした額と再現度の高い鮮やかな印刷、のわりに手ごろなお値段!
サイズはポストカードより少し大きいくらいなのですが、庶民が飾るには却ってちょうどいいです。

・一筆箋 660円

・袋 30円
たっか…と思いましたが袋持って行かなかったし、一応ロゴ入りなので……まあ……いやでも30円は高くない?

購入しなかったけど面白かったので記録しておくものたち

・ポストカード 165円
買おうか悩んだんですけど図録買ったし、この手の美術展のポストカードにしては紙がぺらっとしてたので。その分お安くはあります。

・ウスター展ソース 972円
ウスターソースのウスター展バージョン。発想の勝利感。

・フェイラーとのコラボハンカチ 3080円
事前に画像で見て、購入検討していたんですが売り切れていました。

作品リスト

最後に作品リストを掲載して終わります。手入力なので間違えてたらごめんなさい。正確性を求める方は公式のPDFを見てください。
じゃあなんで載せるのかというと、この手の企画展の作品リスト全般に言えるんですが、PDFだから検索に引っかからない上に数年で消えるの……すごい不満なので……。(このページがどのくらい長く残るのかは不明ですが)
美術研究者とか展覧会の企画してる人とか、検索できなくて困ってないんだろうか?と思います。


  1. コンスタント・トロワイヨン 村の道

  2. コンスタント・トロワイヨン リンゴ採り、ノルマンディー

  3. ナルシス・ヴィルジル・ディアズ・ド・ラ・ペーニャ 山を下るボヘミアン

  4. ジャン=バティスト=カミーユ・コロー 幸福の谷

  5. ジャン=バティスト=カミーユ・コロー ヴィル=ダヴレーの牧歌的な場所――池畔(ちはん)の釣り人

  6. シャルル・フランソワ・ドービニー ヨンヌ川の橋(夕暮れ)

  7. ギュスターヴ・クールベ 女と猫

  8. ジュリアン・デュプレ 干し草作り

  9. トマス・コール アルノ川の眺望、フィレンツェ近郊

  10. ジョージ・イネス パリセーズの対岸

  11. ウィンスロー・ホーマー 冬の海岸

  12. ルイ=ウィジェーヌ・ブーダン 工事中のトゥルーヴィルの港

  13. クロード・モネ 税関吏の小屋・荒れた海

  14. ポール・セザンヌ オーヴェールの曲がり道

  15. アルフレッド・シスレー 洗濯場

  16. カミーユ・ピサロ ルーアンのラクトワ島

  17. カミーユ・ピサロ ディエップの船渠(せんきょ)デュケーヌとベリニー、曇り

  18. ベルト・モリゾ テラスにて

  19. ピエール=オーギュスト・ルノワール アラブの女

  20. メアリー・カサット 裸の赤ん坊を抱くレーヌ・ルフェーヴル(母と子)

  21. チャイルド・ハッサム 花摘み・フランス式庭園にて

  22. ピエール=オーギュスト・ルノワール 闘牛士姿のアンブロワーズ・ヴォラール

  23. クロード・モネ 睡蓮

  24. ジェームズ・マクニール・ホイッスラー 「バラ色と銀:磁器の国の姫君」のための習作

  25. アルフレッド・ステヴァンス 母

  26. ヨゼフ・イスラエルス 砂丘にて

  27. アンデシュ・レオナード・ソーン オパール

  28. ジョン・シンガー・サージェント 水を運ぶヴェネツィアの人

  29. ジョン・シンガー・サージェント キャサリン・チェイス・プラット

  30. ジョン・シンガー・サージェント コルフ島のオレンジの木々

  31. 黒田清輝 落葉

  32. 黒田清輝 草つむ女

  33. 久米桂一郎 林檎拾い

  34. 久米桂一郎 秋景(しゅうけい)

  35. 藤島武二 ティヴォリ、ヴィラ・デステの池

  36. 斎藤豊作 風景

  37. 太田喜二郎 風景

  38. 太田喜二郎 サン・ピエール寺院

  39. 児島虎次郎 ルクサンブール公園の噴水

  40. 中沢弘光 舞子

  41. 山下新太郎 供物

  42. ウィリアム・メリット・チェイス ウィリアム・クラーク夫人

  43. フランク・ウェストン・ベンソン ソリティアをする少女

  44. ジョセフ・H・グリーンウッド リンゴ園

  45. ジョセフ・H・グリーンウッド 雪どけ

  46. ジョン・ヘンリー・トワックマン 滝

  47. ウィラード・リロイ・メトカーフ プレリュード

  48. チャイルド・ハッサム コロンバス大通り、雨の日

  49. チャイルド・ハッサム シルフズ・ロック、アップルドア島

  50. チャイルド・ハッサム 朝食室、冬の朝、ニューヨーク

  51. ルーサー・エマーソン・ヴァン・ゴーダー 公園にて

  52. エドマンド・チャールズ・ターベル ヴェネツィアン・ブラインド

  53. エドマンド・チャールズ・ターベル ヴェネツィアン・ブラインドのための習作

  54. セシリア・ポー ヘレン・ビゲロー・メリマン

  55. ポール・セザンヌ 「カード遊びをする人々」のための習作

  56. ポール・シニャック ゴルフ・ジュアン

  57. ジョルジュ・ブラック オリーヴの木々

  58. ロヴィス・コリント 鏡の前

  59. マックス・スレーフォークト 自画像、ゴートラムシュタインの庭にて

  60. ブルース・クレイン 11月の風景

  61. ジョージ・イネス 森の池

  62. ドワイト・ウィリアム・トライオン 秋の入り日

  63. ドワイト・ウィリアム・トライオン 川、日暮れ

  64. アレクサンダー・ヘルウィグ・ワイアント 風景

  65. ウィラード・リロイ・メトカーフ 街の風景、チュニス

  66. フランク・ウェストン・ベンソン ナタリー

  67. デウィット・パーシャル ハーミット・クリーク・キャニオン

  68. ジョン・ヘンリー・トワックマン 急流、イエローストーン



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