一途に想い続ける純愛ほどうまくいかないものである。
この間「糸」という映画を見ました。
中島みゆきさんの名曲「糸」がモチーフなっていて、曲になぞられたストーリーですごい感動する恋愛映画なんですが、見ていて1つ思ったことがありました。
「一途な純愛ってすごく感動するけど、現実でやったら絶対失敗するよな。」
映画のストーリーを簡単に説明すると、菅田将暉さんと小松奈々さんが、それぞれ幼少期に出会い、引っ越しがきっかけで別れてしまうんですが、社会人になって再会して、色々あって最後にくっつくっていうお話です。
ベタなストーリーなんですが、最後はハッピーエンドだし、演じているのが美男美女なので見ていて心打たれるんですよ。
しかし、この映画を見て再認識しました。これって現実の恋愛で成功するパターンとは真逆だよな。と
実際に、私も一途に想い続けたことがあったんです。もちろん「糸」みたいに感動的な結末は迎えていなくて、なんなら超バッドエンドでした。
それは私が高校2年生の時。クラスのマドンナ「Aちゃん」に恋をしたときのこと。
結論から言うと、私はAちゃんに告白することはできたんですが、失敗に終わります。
その後、大学は別々の道に進んだので、会うこともめっきり無くなったんですが、その時にふと思っちゃったんです。
「これ一途に想い続けたらいつかイケんじゃねえか」って。
というのも「告白したあとに、しばらくしてもう一回告白するとうまくいく」っていうのが、どこかのネット記事に書いてあったんですよ。
1回告白されると、その女性は告白してきた男性のことを意識するようになり、いつの間にか好きになっちゃう。
まぁそんなこと起こるわけないんですけどw
しかし、それを鵜呑みにしていた当時、大学生だった私は、2年ぶりにAちゃんにLINEをしました。
それは、高校時代の友人とお酒を飲みながら昔話に花を咲かせていた時のこと。話題は、過去の恋愛話で盛り上がります。
すると、友人が「そういえば、高2の時のAちゃん。俺、大学一緒なんだよ。久しぶりに見たけど可愛かったな。試しにRyotaro、LINEしてみたら?」と言われたんです。
最初は躊躇しましたが、酔ってたこともあったし、もしこのLINEがきっかけでAちゃんの恋心が燃え上がって、付き合えたりしたら…ムフフ!って思ってしまったんです。
(タイムマシンがあったら、今すぐその場に出向いて、気絶するまで往復ビンタを食らわせてやりたいですね。)
しかし、大きな過ちを犯していることに気づかなかった私は、スマホを手に取り「Aちゃん久しぶり!そういえば、高校生の時、俺のこと本当はどう思ってたの?」って送ってました。
いやぁ、そもそも考え方以前に、文面が気持ち悪いですね。
こんな文面を送ったのにも関わらず、Aちゃんは2,3往復くらいやりとりをしてくれたんですが、抑えきれなかった私は、電話をかけてしまいました。
(この時の私に、鼻フックをかけて、2Lペットボトルを5本くらい背負わせてやりたいです。)
もちろん電話には出てくれなくて「え、なに?今出れないんだけど…」みたいな冷たい返事がきて、その後LINEをブロックされました。
そして、Aちゃんとの恋は、本当の意味で終わりを迎えました。というか、ジ・エンドです。
ここまでの行動、私の何がよくなかったかというと「一途に想い続けたらいつかうまくいくんじゃないかという幻想を持っていた」ことですよね。
そんなこと起こるわけがありません。「一途」はフィクションでは美徳とされますが、現実では「気持ち悪い」になります。
では、こんな失敗をしないためにはどうしたらいいのか?
それを、私は恋愛コンサルの中で学びました。ずばり、駄目とわかったら潔く引くということ。
「この子、もう脈ないな」とか「冷めているな」ってわかったら、その時点で、こちらからきっぱり関係を断つんです。
私も偉そうに言ってますが、教わった当時は、全然できませんでした。そりゃ長いこと想い続けたからこそ、そんなすぐに踏ん切りは付かないです。
仮に長く付き合っていた子だったら、今までの思い出とかもあるわけで、すぐに「別れて欲しい」なんて言えません。
でもそんな時は、この言葉を思い出してました。
誰かが言ったであろう、この言葉。でも本当にそうなんですよ。
もし、今あなたが失恋したばっかりで、好きだった女性を忘れられないとしましょう。
明日にでも、渋谷とか、大きい駅に行ってみてください。あなたを振った女性の何倍もキレイな女性が、うようよ歩いていますよ。
むしろ振られたことはラッキーで、さらに良い女に出会えるチャンスが生まれたということなんです。
それに今の時代、マッチングアプリだってあります。スマホの画面をスワイプしているだけで、可愛い子なんて無限に出てきますよ。
だからこそ、一途に想い続ける恋愛は金輪際やめにして、潔くすっきりした恋愛をしていきましょう。
私も常々、自分に言い聞かせています。「よし、次いこ、次!」
この気持ちがあれば、絶対に良い出会いはやってきます。縦の糸と横の糸は、いつかどこかで重なり合うようになっている。それが、人生なんです。
Ryotaro
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