すべての選考を終えて感じたこと

1. 自己分析がすべて

「自己分析って何ぞや」という感じですが、要は自分という人間を理解することです。

例えば、
・どういう時に悲しいか、うれしいか
・どういう時にモチベーションが上がるか
・今までの人生でターニングポイントを3つ挙げるとしたら何か
等々です。詳しくは検索してみてください。

どうしてこれが大切かというと、「企業選び」「職種」に関わるからです。

結局、面接に受かるかどうかは、そもそもこの企業選びを正しく行えるかに関っています。

自分にあった企業、つまり「適社」が見つかれば、自然と受かりやすいですし、逆はどう頑張ってもあっさり落ちたりします。

やり方といった詳細は割愛しますが、プロ(キャリアコンサルタントや人事)に見てもらうのが一番いいです。余談ですがリクルートの面接は「何で?」「何で?」と自己分析をとにかく掘り下げてくれるので重宝します。

2. 合説は不要。インターンは重要

合説は一部の企業(JR東海?)くらいしか出席を見ていませんし、不参加でいいです。

(企業のブースを見てまわるのが楽しい人はそれでもいいですが、僕は疲れるので苦手です)

四季報や業界地図を買って、面白いと感じた企業を検索してみましょう。

そこで興味を持った企業の少人数セッションに参加し、いろいろ質問してみるといいです。

一方、インターンは大切です。理由は3つ。
・意外と選考に落ちるとわかり、意識が変わる
・参加者間のコミュニティが生まれる
・参加者は大半の場合、当該企業の選考で有利

一つ目が意外と大事です。
意外と落ちるんですね、インターン。
ここで10社くらい人気企業に出して8社くらい落ちる(もしくは全滅する)と、ちゃんと頑張ろうと意識が変わります。

もちろん受かる人はそれでいいです。

二つ目は賛否両論です。
まあこういうコミュニティは大抵存続しませんが、その中でも仲のいい友人が出来たりするので、ポイントの一つでしょう。

三つ目は当然ですね。いわゆる経団連の面接解禁と同時に内定するパターンはこれが多いです。
インターン参加者専用の選考ルートは確かにあります。
仮に無くてもインターン参加者の企業に関する情報量は明らかに不参加者より優位です。

3. 面接は仮説検証の繰り返し

面接は仮説検証の場だと思います。

例えば、AというエピソードとBというエピソードがある場合、どちらが企業に受けるかは意外と企業によって変わったりします。
地味でも長年の経験を重視する企業もあれば、派手で実績重視の企業もあります。

これのどちらが受けるのかを面接毎に検証し、修正を行います。

例えばサークルの話でも幹部のエピソード、新歓のエピソード、一人のプレイヤーとしてのエピソードと切り口はそれぞれあるので、一通り試してみてください。
(本命の企業を受ける前にインターンやOB訪問、他社の面接で仮説検証を行っておく方がよいです)

4. コミュニティがものを言う

選考状況を隠したがる人も多いですが、「素直に全てを打ち明けられる」コミュニティをいくつ持ってるかは大切です。

同じ業界、企業を受けていればその情報を瞬時に手に入れられますし、選考が苦しい状態であればすぐに相談にも乗ってもらえます。

一方、よくある「大人数で意識の高いひとの集まる」コミュニティはほとんど意味がありません。

多くの場合、参加者に本当に価値のある情報をアップするインセンティブが無いからです。

5. 周りへの相談は積極的に。ただし相談相手に注意

一人で考えているとパンクします。
周りに頼りましょう。僕もいっぱい頼りました。
ただ相談する場合は、相談相手に気をつけてください。

というのは、ひとはそれぞれバイアスがあって、そのバイアスのかかったアドバイスをするからです。(例 ベンチャーの人であれば「これからは個人の時代だ!個人の成長が全てだ」といった革新バイアス、年配の先生であれば「有名で福利厚生の整っている企業がよい」といった保守バイアス)

バイアスを理解した上で、強引に意見を押しつけず、自分の話をちゃんと理解してくれる人に相談しましょう。

あと内定者でうまくいっている人ほど、自分の成功体験を過大評価し、失敗体験を過小評価するので(帰属理論)、これも気をつけましょう。

6. 最終的にはご縁と運

とまあ、月並みですが、実際やってみたらご縁と運です。

いくら準備しても落ちる時は落ちますし、練習のつもりで受けた企業からオファーが出たりすることもあります。
精神を安定的に保つためにもある程度、割り切ることが大切です。

ただし、面接のところで書いたように仮説検証とフィードバックはやりましょう。

ではでは。

※もちろんここに書いてあることにもバイアスがかかっているのでくれぐれも気をつけてくださいね。