作り置き

作り置きの方法を調べてみる

人はパンだけで生きている?
 台風19号の被害はまだまだ収まりません。被災された方には心よりお見舞いを申し上げます。台風が上陸した10月12日は首都圏を中心に交通機関は大規模な計画運休になりました。事前に厳重な警戒情報が出されたため、台風の襲来が予想される地域では、多くの人が対策をしました。特に目立ったのはスーパーマーケットでの欠品でした。特にパンは完売でした。非常時には人はパンを買うものなのですね。

いろいろある作り置き
 台風や地震の被害に備えるということを考えると、非常食の準備が必須です。でも被害の状況によっては「作り置き」も役立つのではと思います。電気、ガス、水道などのインフラが機能していれば、スーパーマーケットで商品が欠品しても「作り置き」があれば、食事はひどいことにはなりせん。
「作り置き」といってもいくつも方法、やり方があります。そこでうちに置いてある本の内容を改めてみてみました。その内容はいくつかに分類できます。
(1) 伝統の保存食
 保存食というものは昔からあります。例えば梅干し、漬物など日本の伝統食です。村上昭子、杵島直美の母娘による『気軽な保存食』(2007)はタイトル通り、保存食の作り方が載っています。この本で村上昭子はちくわ、でんぷも手作りしています。今は、ここまでやる人は少ないでしょう。昔は、今ほど慌ただしくなかったのかもしれません。

保存食

(2) 常備菜という発想
 常備菜、という発想はいつ頃から広まったのか。割と新しいのではないか。レシピ本で言えば、飛田和緒の『常備菜』(2011)からではないかと推測しているのですが、どうでしょう。この本は第1回料理レシピ本大賞を受賞しています(ちなみに受賞したのは本が発売された3年後の2014年です)。
本の冒頭<はじめに>で飛田和緒は、
「『常備菜』とは、常に食事に備えて作っておくおかずのこと。基本はそのまま食べられること」
 と書いています。この文から当時は常備菜という発想と言葉が一般的ではなかったことがうかがわれます。さらに飛田はこう続けます。
「温め直しや、直前にあえることもありますが、冷蔵庫から出して『はい、どうぞ召し上がれ』と言えるレシピをこの本に詰めました」
 そのまま食卓に出せるおかず、ということです。

常備菜

(3) 冷凍保存の作り置き
 作り置きのレシピ本で目立つのが、冷凍保存です。常備菜とは違い、冷凍庫に保存しておいた食材を調理するものです。この方法の特徴は食材にあらかじめ味付けをしておくこと。例えばワタナベマキの『冷凍保存ですぐできる絶品おかず』(2014)や藤井恵の『「味付け冷凍」の作りおき』(2015)が代表的なレシピ本でしょう。また、ブロガーとしても有名なゆーママはこのジャンルがお得意で何冊もだしています。例えば『平日ラクする冷凍作りおき』(2018)では「冷凍・自家製ミールキット」を提案しています。これは下味をつけた肉、魚介と切った野菜をセットにして冷凍するというもの。

冷凍保存

災害時にどこまで役立つかは状況次第ですが、料理家によって作り置きもいろいろ開発されています。うまく活用したいものです。

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東京・自由が丘で本屋とキッチンスペースがくっついた<COOK×BOOK:クック・バイ・ブック>をやっています。料理のことを考える日々です。料理家さんを応援したいと思っております。https://www.facebook.com/cookbybooktokyo/
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