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鹿や猪と共生できる循環を創るには?

昨年、ニュージーランド繋がりの仲間に始めて猟に連れて行ってもらいました。
猟が目的ではなく、地域の農家さんを守る為の狩猟として有害鳥獣を捕獲する仕事について教わりながら。

令和元年で158億円の動物による被害があったそうです。
畑や田んぼを荒らすから、それを捕っていくという流れ。

農家さんの高齢化が深刻化する中で、実は猟師さんの高齢化の問題もあります。
高齢化によって捕獲数が減ってきているということと、森にそのまま動物を放置するという問題が起こっています。
ジビエ肉というのは、日本では手に入れることが難しいオーガニックのお肉です。それが森に放置されているのですよね。
日本は何かが狂っている。

森の動物が本当に悪いのか?
山に熊が出る話をニュースで聞きます。
猪や鹿は当たり前のことになっています。
一体、なぜこんなことになってしまったのでしょうか?

日本は元来、広葉樹の国で、木の実が豊富な森が一杯ありました。
その森がいつの間にか、材木として利用する杉やヒノキの針葉樹に変わり、林となってしまいました。
(実はニュージーランドでも同じ問題が起こっています。)
近年は、外国からの材木が安いので、それに取って代られています。
つまり林は放置されています。

これがもし森であれば、動物たちがそのまま居つくのですが、人工林には動物の餌がありません。
森が林になり、住宅や工場に開発され、動物の居場所はどんどんと失っています。
そして、その動物たちが里山に下りて、畑を荒らすようになってきた訳です。

今やること、これからやること。

昨年、ご縁があり大阪の能勢町で田んぼや畑を6.5反引継ぎさせていただくことになりました。
鹿や猪が作ったものを食べるから、気持ちが続かなくなったから、という原因です。
早速、狩猟免許を取り、地域の鹿を捕獲しました。
お肉にして、オーナーさんにもお返しを当然行いました。
暫くはこの捕獲と防獣柵で自分達と集落の被害を最小限に抑える為に行動していきます。
でも、これが問題の解決になる訳でもありません。
それは問題の先送りだけです。
山にどんぐりなどの広葉樹を植林し、猪や鹿が里山に下りて来なくても共生できる環境を作ることが私たちのゴールとなります。
これが「共生の杜」プロジェクトの一つのゴール。


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