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Coldplay X BTS 'My Universe' Documentary 彼と彼らと私たちの宇宙

私は推しに祝福される運命にあり(※)、今年のMy BirthdayにはBTSからイギリスのバンドColdplayとのコラボ曲「My Universe」を贈られました。
その、たった12分あまりの制作ドキュメンタリーが、ファンだけで見るのはもったいないくらいすばらしくて‥‥! 

アミ友(と敬愛を込めて呼ばせていただきます)によると、「BTSはまさにプロセスエコノミー」。納得!

「世界で一番人気があるのが欧米のアーティストではなく、韓国語を話すグループだというのは、とてもスペシャル。世界にとってHopeful(希望にみちている)だと感じます」
「彼らの音楽を虚心坦懐に聴くと、“自分を見つけて自分自身になろう ” と連帯を呼びかけている。僕もまったく同じ気持ちです」

Coldplayのクリス・マーティンはそう言って、
コロナ禍の韓国にやってくる。
東海岸の米コロンビアレコード会長たちと協業した『Butter』のように、
完全リモートで制作することもできたのに。
(それはそれですごい話だが‥‥w)

*
時は今年4月、そのファースト・コンタクト、
「ほんとに本物?」「信じられない」と繰り返すBTS。

少年のころから仰ぎ見ていた世界的バンドとのコラボだもんね。
今や、彼らの人気・セールスを思えば不思議でもないんだけど。

なんといっても、防疫規定や隔離期間を乗り越えてまで、
自分たちとの仕事のためだけに渡韓してくれたというのは感動だったろうね。

それに、驚愕だけじゃなく、初めはどこかナーバスな様子の7人が印象的だった。

「正直、どんな人だろうと気にしていたけれど、やっぱりとても謙虚で純粋で人間味があって、偏見のない人だと思う」

と言うRM。
これまで「そうでない欧米人」ともたくさん会って接してきたんだろうなと思った。

コロナ禍になる前、アメリカの授賞式の前後の様子など、ファンの目に映る部分ですら、そんなシーンはちょくちょくあった。
「若い女の子たちのキャーキャーがすごいね」
「英語を話せるのは一人だけ?」
本人たちに悪気や偏見はあったりなかったりだろうけれど。

「クリスがディレクション(指導)してくれると思うけど、うまくできるかどうか‥‥デビュー当時に戻ったような気持ち」

と不安げに言うジョングク。
でもクリスは彼らの音楽をしっかり理解し、敬愛をもってやってきていて

「クオリティが高い曲が多くて大好き」
「耳に馴染んだ曲とは少し違う構造やメロディが魅力的」
「僕たちには絶対できない分野、まったく違う能力。尊敬します」

と言い、韓国語で歌ってみたり、大きなジェスチャーで褒めたり。
各人の声質や得意分野を理解したパート割をし、ポジティブな声かけで雰囲気を盛り上げていくのが本当にうまくて、バンタンじゃなくてもクリスに惚れる(笑)。

何より、15も20も年下で、アジア人のBTSに対し、常にリスペクトが感じられる態度。胸が熱かった。

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実は、coldplayも若い頃は差別や偏見の対象だったらしい。
デビューして数年でまたたくまに世界を席巻するような人気バンドに成長したけれど、
「彼らのファンは若い女の子ばかり」
「あんなのロックじゃない」
「同性愛者が聞く音楽」
だのと言われていたらしいのだ。。。

「ひとりひとりが宇宙を持っている」
「国境も人種も性自認も超えて連帯できる」

というBTSのメッセージにColdplayが共鳴するのは
そんな理由もあるのだろうと思う。

韓国語の歌詞をたくさん取り入れ(欧米の音楽市場のメインストリームで英語以外の詩というのは基本的にあり得ない)、BTSはダンスのグループだからと、ダンスブレイクのパートまで準備するクリス。

やがてメンバーの緊張もほぐれ、跳ねながらレコーディングブースに向かうジミン、発売前の「Butter」をクリスに聞かせながらポッキー(みたいなお菓子)をポリポリ食べるジョングク、ジョングクのボーカルを称賛されて心底うれしそうに笑うテテ、陰キャの大学生みたいに はにかむジンくん‥‥(※disじゃないです! 私の最推しはジンくんです!)

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クリス 「今日は作業室にいる中で、もっとも楽しい時間だった。夢が叶った気がする」
ジョングク 「クリスが目を閉じて、すごく幸せな表情で僕たちと一緒に歌っていたんです。本当に、純粋な心からにじみ出る表情でした」
RM 「いつかコンサートでこの歌を一緒に歌えたら、どんなにかコロナ禍のストレスが吹き飛ぶだろう」

最後、一本のスタンドマイクを囲んだ8人が
すっかりリラックスした様子で思い思いにリズムをとり
笑顔で「フー!」「イェー!」とぶちあがりながら
コーラス部分を収録する姿に胸が熱くなる。

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いや、なんかね。
内容もさることながら、動画の作りがまたものすごくうまくて。
1時間のドキュメンタリーを見たくらいの感動なのに、12分なのよ(笑)

このクオリティに慣れると、変に盛ったり、過剰に演出する地上波の番組が見られなくなるんよねw

BTSのひとつひとつの仕事を追っていると、彼らがなぜこんなに世界中の人を惹きつけ愛されるのか(そして、それが収益につながることがw)
よくわかる気がしてくる。
プロセスエコノミー!

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(※)
推しに祝福される運命‥‥2018年には、当時夢中になっていた大河「おんな城主直虎」に、私の誕生日から菅田将暉くん(当時の最推し)が出演しました!

10/19にリリースされたSUGA's Remix もめちゃくちゃ好き!


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