リュートのアレゴリー(寓意)
ヨーロッパの絵画には、リュートが実に様々な場面で描かれています。
以前の記事でご紹介したスケッチの類は別にして、ある絵画にリュートを登場させる場合、画家たちは対象そのものを描くのが目的ではなく、しばしば抽象的な概念も含む、何か別の意味をも持たせることを意図していました。
美術用語でそのことを一般的に、アレゴリー(Allegorie)と呼びます。
古代ギリシャ語での「アレゴリア」は「別のものを語る」という意味を持つそうで、なるほどそう言われてみると、語源の点からも納得です。