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リュートよもやま話

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#ルネサンス音楽

リュート奏者に楽器は何台必要?

演奏のお仕事の依頼を受けた際に、いろいろやりとりをしたあとに、 「で、結局私はどの楽器を…

坂本龍右
2年前
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リュートの現代曲の演奏について

私が専門としているのは、主としてヨーロッパのルネサンス時代(15世紀後半から16世紀全般)の…

坂本龍右
2年前
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2021年を締めくくるリュート曲

まもなく今年も暮れようとしています。 自分にとって2021年は、決して大げさでなくて、 フラ…

坂本龍右
2年前
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リュートのデュオ、トリオ、カルテット、さらには・・

気がつけば、11月も終わろうとしています。ということは、そこからは一気に年末へ突入の気配。…

坂本龍右
2年前
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リュート・タブラチュアの世界

「普段リュートを弾くときには、どんな楽譜を使っているのですか?」 「そもそも、リュートの…

坂本龍右
2年前
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フランチェスコ・ダ・ミラノの誕生日に寄せて

去る8月18日は、フランチェスコ・ダ・ミラノ(1497~1543)の誕生日でした。 この人物のこと…

坂本龍右
2年前
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リュートのアレゴリー(寓意)

ヨーロッパの絵画には、リュートが実に様々な場面で描かれています。 以前の記事でご紹介したスケッチの類は別にして、ある絵画にリュートを登場させる場合、画家たちは対象そのものを描くのが目的ではなく、しばしば抽象的な概念も含む、何か別の意味をも持たせることを意図していました。 美術用語でそのことを一般的に、アレゴリー(Allegorie)と呼びます。 古代ギリシャ語での「アレゴリア」は「別のものを語る」という意味を持つそうで、なるほどそう言われてみると、語源の点からも納得です。

空前の「リュート弾き語り」ブーム到来

「吟遊詩人の楽器」というイメージでしばしば紹介されることから想像できるように、リュートは…

坂本龍右
3年前
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「神」に挑むプロジェクトは後半戦へ

早いもので、7月になりましたね。 「神」に挑むプロジェクトということで、以前こちらの記事…

坂本龍右
3年前
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超有名な「贋作」リュート音盤

いわゆる『カッチーニのアヴェ・マリア』として、広く知られた歌があります。 BGMとしていろん…

坂本龍右
3年前
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「神ってる」リュート奏者、フランチェスコ・ダ・ミラノ

今から約500年前に、「神」と称された一人のリュート奏者がいました。 フランチェスコ・カノ…

坂本龍右
3年前
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ソノシートに記録された、59年前の「日本初」のリュート演奏?

みなさんは「ソノシート」というものをご存知でしょうか。 一定世代より上の方々なら、きっと…

坂本龍右
3年前
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リュート界の「知の巨人」たち

前回の記事でとりあげた落語家の桂米朝師は、芸域の広さとともに、それを支える多方面の分野へ…

坂本龍右
3年前
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画家デューラーと、リュートの深いつながり

ルネサンス時代の画家たちによる、スケッチに現れた様々なリュートを取り上げた以前の記事で、アルブレヒト・デューラー(1471~1528)の見事なスケッチをご覧いただきました。 今回は、その楽器の部分を拡大して上に挙げてあります。 それにしても、デューラーの描くリュートは、なぜこんなにも精巧なのでしょうか。 その疑問を解く鍵が、おそらくは彼の創作環境そのものにあった、というのが今回のメインの話題になります。 せっかくですから、この画家をもっと身近に感じていただくために、デュー