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ボクらは毎日、奇跡のすぐそばにいる。

2020/9/3 ドラマ記録no.5「コウノドリ」

多分、私の中で1位2位を争うくらい、本当に大好きなドラマです。

もちろん放送された当時はすでに源さんの大ファンだったので、
それで見始めたというのももちろんありますが、
このドラマは、本当に色んな人に見て欲しい。

小学生でも、中学生でも、高校生でも、
私と同じ年齢くらいの20代の方にも、
これから親になろうとしている方にも、
親になった方も、そうでない方も、
幅広い年齢層に向けて、私は伝えたいことがあります。

この世に生を受けた人、全員に。

その理由を、これから書いていきたいと思います。


ドラマまとめ。

原作は、漫画です。
連載を開始してから、数多くの賞を受賞しています。
そして、2015年10月から実写テレビドラマ化されて、
さらに、2017年10月から第2シリーズが放送されました。
主演は綾野剛さん。
綾野さんは、このドラマが連続ドラマ単独初主演作になったそうです。

概要(公式HPから)
ある時は冷静な判断力と患者にあたたかく寄り添う、
心優しき産婦人科医。
またある時は、情熱的で謎多き天才ピアニスト─。
二つの顔を持つミステリアスな鴻鳥(こうのとり)サクラ役に綾野剛が挑む!
原作は、鈴ノ木ユウが描くヒューマン医療漫画。
1児の父である原作者が、わが子の出産を通して知った
「命」の現場。赤ちゃんが無事に生まれてくることは当然ではなく、
実は妊娠・出産にはさまざまなリスクや危険があること。
元気に無事に赤ちゃんが生まれてくることは奇跡の連続である
こと。そして「命」の現場ではさまざまな葛藤があること。
決して大げさではないリアルな産科医療の現場を描き、
男性誌では異色の産婦人科が舞台でありながら、
累計部数300万部を超えるヒット作となっています。

ドラマ化にあたり、脚本は「八重の桜」「ゲゲゲの女房」など
取材に基づいた緻密な構成で定評のある山本むつみ氏が担当。
今回も脚本を書くにあたり、全国各地の病院などへの丹念な取材を実施。
原作と同様、リアリティーを追求しつつも、さらに、そこにドラマとしてのエンターテイメント性も加え、
「コウノドリ」の新たな魅力を作り出している。
産婦人科医にフォーカスを当て、「生まれてきたことの意味」
「命を授かる奇跡の素晴らしさ」と、“命が誕生する現場"に関わる人たちを
丁寧に描く、あたたかいヒューマンドラマ。
産婦人科に加え、新生児科、小児科、救命救急などのチーム医療をテーマに、
お母さんと赤ちゃんの命をあずかる医師たちの奮闘ぶりや、
今までのテレビドラマではほとんど描かれることのなかった出産に関する
リスクやアクシデント、現場が実際に直面している様々な社会問題も
盛り込んだ、新しい切り口の医療ドラマ。


特に好きなシーン。

私の中で、殿堂入りなのは「コウノドリ第1シリーズ」第5話

この回は、予期せぬ妊娠をした中学2年生の女の子が主人公です。
この女の子を演じている当時16歳の山口まゆさんの演技が、
もう素晴らしすぎるんです。

最初、診察した時はエコー写真を「CG映像みたい」と答えました。
このくらいの年頃なら、そう思っても仕方ないか…と思いましたね。
でも、私も当時18歳だったので、あまり変わらない年頃なんですが。笑

そして、特別養子縁組を選択した女の子。
出産当日、父親である同級生の男の子が分娩室の前で立ちすくんでいました。「何もできない…」と呟く男の子に対して、
鴻鳥先生は「そうだよ」と厳しさ優しさを織り交ぜて落ち着いて諭します。
慰めることはせず、不安に寄り添うこともせず、
ただ一直線に、現実を突きつける、その鴻鳥先生の強さを感じました。

出産直後、生まれたばかりの赤ちゃんは隣の部屋で待つ
義父母の元へ連れて行かれますシーン。ここが、今もなお忘れられません。
女の子の腕の中で抱かれる赤ちゃんを、助産師さんが取り上げます。
その場面で、泣き崩れるヒロイン。
この泣きの演技が素晴らしく上手で、もらい泣きました。
ここで号泣したのは、きっと私だけではないと思います。

このシーンで、女の子は何も言わず、ただ泣き崩れるんです。
「連れて行かないで」などとセリフを入れないことで、
女の子が赤ちゃんにとっての未来の幸せを願って、
結論を出したということなのか、そうなのか、と。
敢えて何も言わなかった意図が分かった気がして、
さらに号泣したことを覚えています。

この回は、神回だと勝手に思っています。
中学生の妊娠、自ら産んだ我が子に別れをしないといけない母親、
自分の無力さを噛みしめるも我が子を抱かせてもらえない父親、
血の繋がらない子を我が子としてこれから育てたいと思う里親、
きっと、私が知らないだけでこれは身近にある出来事だと。

母親、父親、両方を同じくらい現実を突きつけて苦しませた。
涙と笑顔と、そして悔恨の表情、
大人の常識で子供を叱るのではなく、
主人公たちに、淡々と現実を伝え続ける。

思い出しただけで、泣きそうになります。

グサグサと刺さる言葉。

ここで紹介するのは、ほんのほんの一部です。
もっと知りたいという方は、ぜひドラマを見て欲しい。
ここでは、私が印象的だった言葉を少しだけご紹介します。

①心臓疾患を抱えた赤ちゃんを出産した妻、そんな妻に
「大丈夫だよ。オレも手伝うから」と、声をかける夫に対して。

「何言っているんだ。“手伝う”じゃないだろ。
アンタの子どもだよ」

共働きが普通になる一方で、
いつまで経っても「育児=母親の仕事」という暗黙の了解になっている日本の風潮に対して、切り込んだ一言。
きっと多くの女性から称賛の声があったんじゃないかな。

②産後うつになって自殺未遂をした妻に対して、夫が「言ってよ。“夫婦は2人で1つ”って、お義母さんも言ってたじゃない」と声をかけた。すると、

「“人間は2人で1つ”になんかなれない。死ぬまで1人だよ。
たとえ夫婦でも別々の人間だからこそお互いを尊重し合える。
それで初めて助け合えるんだよ」

夫婦といえども、最初は赤の他人です。
夫婦になったからといって、1つになれるわけではない。
でも、それでも人が一緒にいる意味を教えてもらった気がします。


私が伝えたいこと。

このドラマを通して、
「生まれてくることは当たり前じゃなくて、それは奇跡に溢れていること」
というメッセージをしっかりと受け取りました。

ドラマの中で、様々な境遇のご夫婦が登場します。
家族1つ1つに、出会いがあって、今があって、これからの未来があって、
その1つ1つに寄り添う産婦人科のメンバーがいて、
1つとして同じ家族なんていないんです。
でも、みんな違う境遇だけど、思っていることは同じ。

ただ、元気に、生まれてきてほしい。
これから生まれる我が子の輝かしい未来を願ってる。

厳しい現実を突きつけつつ、
産婦人科医としても、人としても成長していく、
医療ドラマでもありますが、人間ドラマでもあると思います。

自分が生まれたことは奇跡、
出産をした母親が無事で、元気でいることも奇跡、
この世はそんな奇跡から全てのことは始まっている。

分かっていると思っていたのに、
このドラマは「命」という儚くて大切なものを、
改めて大切にしようと思わせてくれました。

きっと、これからも、このドラマは、
私の大好きなドラマで、
ずっと、大切にしたい、そんな素晴らしいドラマです。


おりょう☺︎



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