見出し画像

3月11日は、きっと誰にとっても忘れられない日、だと思う。

2021/3/6 芸能記録no.30
「野田洋次郎さんが書き続ける意味、とは。」

昨日、RADWIMPSの記事を書いていたから、
この記事をさっき見つけた時、
これは読みたい、と思って一気に読んでしまいました。

RADWIMPSの曲は聴いたことあっても、
野田さんの歌詞が綺麗なことを知っていても、
野田さん自身のことは何も知らなくて、
むしろ知らないことで溢れていて、
何にも知らなくて、知らないこと、だらけだ。

今日は、こちらの記事をお借りして、
自分の思ったことをまとめていきたいと思います。


「あれから僕たちは、どう生きたか。」

RADWIMPSは、震災後、毎年3月11日に新曲をリリースしているそう。
そのことを私は全く知りませんでした。

新曲を毎年生み出して、
世の中に発信していることも素晴らしいことだと思いましたが、
それに加えて、野田さん自身の言葉で語られる想いが、
このまっすぐな想いにこそ、焦点を当てるべきだな、と思ったので、
今日は、これまでリリースされてきた楽曲の想いをまとめたい。

去年の3月11日、「世界の果て」という曲を発表しているRADWIMPS。
この曲はyoutubeに投稿されていて、
誰でもいつでも自由に聴けるようになっていますが、
その備考欄に野田さんの楽曲に込めた想いが、熱く綴られているんです。

あれから9年、今年も曲を作りました。
期せずして2020年3月11日現在、
世の中はウィルスという社会的危機の中にあります。
情報が氾濫し、歪んだ感情も溢れているように感じます。
人々の姿こそウィルスよりも脅威に感じる瞬間があります。
何かのキッカケで一気に崩れ落ちていってしまうのではないか、
そんな緊迫感があります。
それでも、それだからこそ今年も変わらずあの3月11日に想いを巡らせ、
そこに『今』の空気を混ぜて一つの曲にしたい
と思いました。
なるべく素直に、
思いのままに作った結果今年はこのような曲になりました。
絶望感がありながら、
どこかそれは懐かしく優しいものに自分は感じたのです。
色んな声があると思いますが、受け取ってもらえたら幸いです。

年々薄れていく記憶。それでも癒えることのない傷。新たに生まれる災害。すべての痛みに向き合っていたら到底心が追いつかない時代に
僕たちは生きているのかもしれません。
日々の小さな幸せに、眼を向けることを忘れずに生きたいです。
今年も録音は菅井さん、映像は島田さんにお願いしました。ありがとう。

来年は震災から丸10年。一つの節目となります。この国で10年間、
歳を重ねてきた僕たち自身への一つの投げかけにもなる年だと思います。
「あれから、僕たちはどう生きたか」
そんな問いに、まっすぐ眼を見てこたえられるように生きようと思います。
9年前の東日本大震災で亡くなったすべての命に、
今も被災し続けるすべての方々に、合掌。

今年も変わらずあの3月11日に想いを巡らせ、
そこに『今』の空気を混ぜて一つの曲にしたいと思った。

来年は震災から丸10年。一つの節目。
この国で10年間歳を重ねてきた僕たち自身への一つの投げかけにもなる。「あれから、僕たちはどう生きたか」
そんな問いに、まっすぐ眼を見てこたえられるように、生きよう。

丸10年を迎える、今年の3月11日。
「あれから、僕たちはどう生きたか」
今、このメッセージを読んだ時、
それは私の胸にソッと近づき、グサッと心に刺さりました。

まっすぐ眼を見て、答えられるのかな。今の私は…


野田さんなりの向き合い方。

これまでリリースされた楽曲をまとめました。

2012年3月11日リリース「白日」

今日新曲が完成しました。
あれから一年経つこの日をどう迎えるかずっと考えてたら
どうしてもこの曲を録りたくなって、昨日の昼にメンバーに連絡しました。どうしてもこの日に演奏して歌いたかった。
そしてついさっき完成しました。
2012年3月11日生まれ。名前は『白日』。
とても荒削りで不格好だけど、間違いなく僕たちの新たな大事な子供。
この曲をYouTubeにアップします。産まれたばかりの姿を聴いてください。映像は島田大介率いるコトリフィルムチームに撮ってもらいました。
こちらも昨日の夜急遽お願いしたのにも関わらず愛のある映像を徹夜で、
ついさっきまで作ってくれました。わがままを聞いてくれました。
ちょうど一年前のように。ありがとう、大ちゃん。
そしてエンジニアの菅井さんも同じく、
昨日新曲を録りたいとお願いしたところ当日にも関わらず
快く承諾してくれました。
そしてたった今まで最後の作業をしてくれていました。ただただ深謝。
天井知らずのナイスガイ。素敵な音をありがとう。
曲が産まれてからラッド史上最短での編曲、録音、ビデオ制作、
発表になりました。
それらを可能にすべく尽力してくれた方々、
本当にありがとうございました。
最後に、一年前の震災で亡くなったすべての命に、合掌。

2013年3月11日リリース「ブリキ」

新曲が完成しました。名前は『ブリキ』といいます。
やっぱり自分たちにできること、したいことはこれしかないや。
ぜひ聴いてください。一年前から、どれだけのことが変わったんだろ。
たくさん変わったようで、何も変わってない気がする。
毎日を日々こなして、自分と世界を新しくしていくのは大事だけど、
この日くらいはただただ思いだす日でもいい気がする。

狂った世界にばんざい。それでも愛すよーー

レコーディング、撮影は去年と同じ方たちにやってもらいました。
エンジニアの菅井さん、コトリフィルムのみんなどうもありがとう。
映像は今年もギリギリになっちゃった。
土壇場まで一生懸命やってくれた大ちゃん、
そうじろうほんとにありがとう。

映像の空は今日の空。今日の夕陽。今日の青。
晴れてよかった。たくさんの気持ちが、空の上に届きやすくなったかも。
最後に、二年前の震災で亡くなったすべての命に、
そして今もなお被災し続けるすべての人の心に、合掌。

2014年3月11日リリース「カイコ」

今年も、この日に曲を発表します。タイトルは『カイコ』。
この日にふさわしいのかどうかわからないけど、
3年前の出来事があって産まれた曲。ぜひ聞いてください。
今日であれから3年。もう3年。やっと3年。まだ3年。
何かを変えられるのは、今生きている人たちだと思う
あの出来事に意味を与えられるのも。無かったことにするのも。
あんな痛みをともなって蒔かれた種なら、
せっかくなら、ちゃんと咲かせたいと僕は思う。

レコーディング、映像は例年と同じく菅井正剛さん、
コトリフィルムのみんなにやってもらいました。どうもありがとう。
大ちゃん、今年も徹夜させちゃったね。ほんとにありがとう。
そして映像の方でロウソクの画像で参加してくれた方たち、
どうもありがとう。

もうここにはいない魂に、届きますように
今年も映像の空は今日の空。
どこまでも透んで通っていた。3年経ってもちゃんと空は青いまま。
この空がずっと続きますように
遅々として進まない国の被災者、被災地への復興支援、
仮設住宅で過ごす方たちへの生活保護対策には抗議します。
今やるべきことをやってほしい。
最後に、三年前の震災で亡くなったすべての命に、
今もなお被災し続けるすべての人の心に、合掌。

2015年3月11日リリース「あいとわ」

今年もこの日に曲を作りました。タイトルは『あいとわ』。
ぜひ、聴いてください。あれから4年が経ちました。
もう二度とあの日を思い出したくない人。
大切な人のことを忘れたくない人。今でも大事な人の帰りを待つ人。
新しい生活に向かう人。その間を行き来する人。
誰ひとり間違ってないし、自分だけが決めることのできる意志だと思う。
僕はどれだけ分かろうとしても分からないし、
分かった気になんてなりたくない。
どれだけ手を伸ばしてもそっちにはいけないから、
せめて自分の場所からあの日の出来事、
眼に映る出来事と向き合い続けたい
と思う。

映像は今日の陸前高田の空です。
向かう途中大雪で心配してたけど、朝陽と共に晴れてくれた。
美しい空だった。お邪魔しました。

録音は菅井正剛さん。気持ちのこもったミックスをどうもありがとう。
ストリングスのアレンジを徳澤青弦さん。
時間のない中で力を発揮してくれてありがとう。
映像は今回もコトリフィルムの島田大介。
寒い中、眠い中ほんとうにありがとう。
大ちゃんがいるからいつもできます。だいすき。
花で協力してくれたedenworksの篠崎恵美さん。
突然だったのに素敵な花をたくさんありがとう。
ロウソクの協力をMeltcandleのチエさん、
手作りのあったかいキャンドルをありがとう。
諸々の準備、手配、えびちゃんこと蝦名あすみさんありがとう。
疲れてる中での長時間運転、タジこと田島護ほんとうにご苦労様、
ありがとう。現在でも仮設住宅で暮らす方たちは5万人を超えています。
かつて住んでいた場所から移って避難生活を続ける人は
合計で22万人を超えると言われています。

その方々の『日常』が早く戻ってきますように
四年前の震災で亡くなった方たちに、今も被災し続ける方たちに、
そして世界中で理不尽に奪われるすべての命に、合掌。

2016年3月11日リリース「春灯」

今年もこの日がやってきました。あれから5年。
とても長いような気もしますが、あっという間だった気もします。
中学1年生だった人は高校3年生に。1歳だった子は小学1年生に。
25歳だった僕も30歳になりました。
5年という月日の間に『復興』の度合いも地域により
差が開いてきています。未だに福島第一原発の事故は収束していません。
コントロールできていません。
避難解除を受け、着々と街も整備され、
前に動き出した地域がたくさんあります。
一方でいまだ故郷に帰れない人がたくさんいます。
仮設住宅に暮らしながら地元に帰る日を待つ人たちがいる一方、
故郷に帰ることを諦め新しい場所での生活を始めている方も
たくさんいます。震災の後遺症で亡くなる人もいまだにいます。
原発の必要性の有無、様々なことが言われ物事は複雑に語られていきます。ただ、あの震災と津波だけだったら、今ほど復興に差が生まれ、
地元に帰ることを諦める人は少なかったはずです。
立ち入りさえ制限される区域は存在しなかったのです。
『フクシマ』という言葉の響きが、
2011年3月11日以前のものに再びなるには、
あと何年かかるのでしょうか。
心配すること、ただただ復興を願うことしか
相変わらずできない自分なので、また曲を作りました。
『春灯』と書いて「しゅんとう」と読みます。
ぜひ聴いてください。来年以降も曲を作るかはわかりません。
当たり前にやるかもしれません。
ただ3月11日の、あの悲しみだけを切り取って一つの作品を作ることに
少しずつ、違和感が生まれてきました。
どの楽曲にも、含まれているように思うからです。
逆にこの5年の間にも悲惨な事件、事故、大きな喜び、様々ありました。
そしてそれらに常に影響されながら音楽を作っています。
すべて混ざり合って「今」を生きている自分の音楽になっています。
あの大きすぎる体験を僕たちは忘れてはいけないと思います。
次いつ来るかわからない大災害の被害を、
少しでも食い止めることであの日の震災の意味を変えることができます。

世の中を見回すと人災、
天災問わず悲劇は次から次に起きているように思います。
感情が追いつかないほどめまぐるしい世界です。くじけそうになります。
でもだから気付かされる人間の底力もあります。
なるべくなら、光に眼を向けたいです。手を取り合って生きたいです
こんな世界にも、鳴る意味のある音をこれからも鳴らしていきたいです。
今年も映像はコトリフィルムのみんなに作ってもらいました。
僕がレコーディングで行けなかったので、
今年はコトリスタッフ総出で臨んでもらいました。
空は南相馬の空です。毎年、毎年、本当にありがとう。
帰りの運転も気をつけてね。
音源も例年と同じく菅井さんに協力してもらいました。感謝。
そして文章と映像を送ってくれた皆さん、どうもありがとう。
一つ一つ読んでいるだけで、涙が出そうになりました。
震災で亡くなった方の魂が安らかでありますように。
今も被災し続ける方々に平穏な日々が訪れますように。
そして理不尽な力に、奪われたすべての命に、合掌。


そして、今年2021年3月11日リリース予定の
『2+0+2+1+3+1+1= 10 years 10 songs』
これまでに発表してきた「震災を見つめ続けた楽曲」に新曲を加えたコンセプトアルバムになっているそうです。

野田さんのメッセージを一つ一つ読んでいて、
変わっているようで変わっていないくて、
変わっていないようで変わっていて、
この10年という節目は、きっと特別なんだと思います。誰にとっても。

実際、私も野田さんと同じように「そっち側」の人じゃないから、
願うことしかできないし、想うことしかできない。


今日、テレビを見ていて、
「震災から10年の特番」が放送されていて、
その番組に、サンドウィッチマンさんのお二人が出演されていたんです。

2人は、「その時、宮城にいたのにこうやって生きている。
同級生とか亡くなった人もいる。でも、俺たちは生きている。
きっと、生かされているんだと思う。だから、できることがある」って。
そう言っていたんです。

生かされているって、
使命感というか、だから何かをしなくてはいけないと、
そんな強い意志が伝わってきて、番組から目が離せませんでした。


野田さんがリリースする楽曲を通して、
きっと救われた人もたくさんいるだろうし、
被災はしていないけど、3月11日の出来事を思い出す人もいるだろうし、
今年のアルバムがとても気になります。

日本人にとって忘れられない日、忘れてはいけない日。

3月11日、空を見上げながら手を合わせたいと思います。
青い空が広がるといいな。


おりょう☺︎


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?