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まるで、目の前でチカラ強い演説を聞いているかのよう。

2020/9/29 読書記録no.7『自分の中に毒を持て ーあなたは”常識人間”を捨てられるかー』岡本太郎

昨日、友人宅でたこ焼きパーティーをしていて、
そのままお泊まりになってしまったので、更新できませんでした〜。

今日は、まとめて2日分書いていきたいと思います。笑


Kindleにて。

「楽しくて楽しくてしようがない自分のとらえ方」
「本当の相手をつかむ愛しかた愛されかた」など、“常識人間”をすて、
いつも興奮と喜びに満ちた自分でいるための生き方を説いた一冊。
「芸術は爆発だ!」という名言どおり、超個性派人間として
精力的に活動された著者ならではの、力強い人生論です。
メディア掲載レビュー
自分の中に毒を持て あなたは“常識人間”を捨てられるか
著者が1993年に出した文庫本の新装版。亡くなる3年前に書き残した。
 
今を生きる人々を叱咤激励している。
自分の人生を振り返って、この世に生まれ出た瞬間から
(覚えているわけではないだろうが)、小学校時代、パリ留学時代、
今日に至るまでを「決められた枠にはまらずに、
自分の思いを爆発させ続けてきた連続だ」と言う。
著者の主張は明快だ。「集団に馴染むために個性を殺すな。1人ひとりが
本気で考え、自分の思いを爆発させなければ、世界はつまらなくなる」
何かを生み出すためには、自分を追い込むことが必要だ、
という言葉は芸術家として生き抜いた著者の叫びだ。
数々の前衛的な芸術作品に込められた
熱く厳しいメッセージが伝わってきて、勇気づけられる。


読み終わってみて。

この本は、お世話になっている先輩の彼氏さんが持っていた本でした。
その先輩が読んでいるのを見て、
真っ赤な表紙に、毒々しく黒い文字でタイトルが書かれてあって、
そのインパクトに惹かれて、貸してもらいました。

読んでみて率直に「演説聞いているみたい」、そう思いました。
本を読んで、演説だと思ったことはこの本が初めてです。笑

とにかく熱量がすごい、エネルギーに溢れています。
常にまっすぐ、強い言葉使いで、読者に語りかける。
岡本太郎さん本人が目の前に立っていて、
マイクを使うくらい大きな会場なのに、
マイクを使わず地声で大きな声を張り上げて私たちに訴えかける、
そんな姿が思い浮かびました。


日本人として生まれてきた方なら分かると思いますが、
私たちは「完璧に」生きることが素晴らしいと思ってしまいます。

でも、それは本当の意味で”生きる”ではなくて、
下手くそでもいい、カッコ悪くてもいい、失敗してもいい、
出る杭になって、とにかく自分自身が正解だと思う方に突き進む。
それこそが、真の”生きる”であると伝えてくれています。

今の世の中、何が正解で何が間違いで、
これから先、未来がどうなるのかなんて予測できなくて、
本当に何が起こるかわからない状態です。

この本が書かれたのはずっと前ですが、
今の時代だからこそ、共感できる箇所が多数ありました。

己を信じる。

周りの顔色を伺って合わせるのではなく、
自分の想い・個性を大事に抱えながら、
その武器でどのように社会に訴えていくのか、
その方法について考えながら生きていく。
その、闘う姿勢を忘れてはいけないと思いました。

それと同時に、強い女性になりたいとも思いました。

多少は緩和された気がしますが、
未だに男性が女性より上という古い考えが残っています。
そんな中でも、しっかりと自分の足で立って、
相手が誰であろうと物事に対して立ち向かっていける、
そんな女性を目指します。


熱い言葉の中でも、特に刺さった言葉。

第1章

P11 人生は、積み重ねではなく、積み減らし。
人生に挑み、本当に生きるには、瞬間瞬間に新しく生まれ変わって
運命を開く。捨てれば捨てるほど、命は分厚く、純粋に膨らんでくる。

自分らしくある必要はない。
むしろ、”人間らしく”生きる道を考えて欲しい。

結果が思うようにいかなくたっていい。
結果が悪くても、自分は筋を貫いたんだと思えば、
これほど爽やかなことはない。
人生というのは、そういう厳しさを持って、生きるからこそ面白い。
P29 人間にとって成功とは一体なんだろう。
結局のところ、自分の夢に向かって自分がどれだけ挑んだか、
努力したかどうか、ではないか。
夢がたとえ成就しなかったとしても、精一杯挑戦した。それで爽やかだ。
P31 危険だ、という道は必ず、自分の行きたい道なのだ。
本当はそっちに進みたいんだ。だから、そっちに進むべきだ。
P62 自信なんてものは、どうでもいい。
ただありのままの自分を貫くしかないと覚悟を決めている。
それは、己自身をこそ最大の敵として、容赦なく闘い続けること。
P75 大切なのは、他に対してプライドを持つことではなく、
自分自身に対してプライドを持つこと。
自分が本当に生きている手応えを持つことがプライド。
P80 本当に生きるということは、
いつも自分は未熟なんだという前提のもとに平気で生きることだ。

第2章

P118 才能のあるなしに関わらず、自分として純粋に生きることが、
人間の本当の生き方だ。マイナスを背負うことだと思った方がいい。
P129 いつでも「出る杭は打たれる」だからと言って気を遣って、
頭を引っ込めてしまっては、人間精神は生きない。
逆に打たれなければ、「打ってみろ」と己を突き出す。
打たれることによって、自他を開くのである。
P132 人間は、必ずしも成功が喜びであり、大事ではない。
闘って、後に崩れる。その絶望と憤りの中に。
強烈な人生が彩られることもある。

第3章

P160 過去によって、現在があるのではない。
逆に、現在があって、初めて過去があるのだ。
P163 人間には、自由という条件が必要だ。
自由というのは、単に気楽にやりたいことをやるのではない。
そうではなく、できる限り強烈な人生体験を生きるのが自由の条件だ。

第4章

P207 この世界で必要なこと…芸術、政治、経済
P238 何でもいい。見物人ではなく、とにかく自分でやってみよう。
動いてみよう。日常の中で、これは嫌だな、ちょっと変だなと思ったら、
そうではない方向に、パッと身を開いて、
一歩でも、半歩でも前に自分を投げ出してみる。
出発は今、この瞬間からだ。
P246 死ぬのもよし、生きるもよし。
ただし、その瞬間にベストを尽くすことだ。
現在に、強烈に開くべきだ。未練がましくある必要はない。


この本は、本当にエネルギーに溢れた1冊です。
読んでいて、まるで見透かされているかのように言葉をかけられます。
苦しくなるし、今の自分が情けなく思えてきます。

でも、未来を変えられるのは自分しかいません。

その瞬間、今この瞬間、ベストを尽くすことを忘れずに、
強烈に、爆発し続けたいと思います。


おりょう☺︎







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