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いつか、東北に行きたい。

2021/3/11 自分記録no.35
「あれから10年。24歳になった、私の心に宿る想い。」

3月11日。
今日の福岡は、雲ひとつない青空でした。
全国的にも、太陽が顔を出してくれる、晴れやかな1日になりました。

震災当時、私は宮崎県の中学校に通っていた14歳でした。
お昼休みが終わって、5時間目が始まっている時で、
でも、学校にあるテレビで津波の映像を見た、という記憶があります。

それが教室だったか、職員室だったのか、
記憶を間違えて、本当は自宅のテレビだったのか、
場所は曖昧だけど、当時見たその映像がとてつもなく衝撃的だったことは、
昨日のことのように、鮮明に覚えています。

いつも見ている海とは、全く違う。
生まれて初めて見る、恐ろしい海の顔でした。
真っ黒で、大きな塊で、
それが堤防を軽々飛び越えて、住宅街を一瞬で飲み込んでいきました。

それは、今、この同じ日本で起こっている出来事だとは信じられなくて、
作り物みたいな、まるで映画のワンシーンのような、
14歳の私は、その目の前の映像を、なかなか受け入れられませんでした。


今日、Twitterを見ていたら、こんな画像を見つけました。

画像1

赤いところまで、大津波が…

この画像は、毎年見ている気がします。
私は被災者じゃないし、当事者でもないから、
想像することしかできないし、何も考えられないけど、
この高さまで津波が来たなんて思うと、震えが止まりません。
苦しくなる、涙が溢れてくる。


でも、嬉しいこともありました。
大学時代に出会った友人が、昨日3月10日に入籍したそうです。
さっきInstagramで投稿していて、
和装に身を包んで笑っている、幸せそうな写真がありました。

その友人は、私が初めて出会った宮城出身の人です。

私より5つくらい年上(多分)なんですが、
その友人は、震災当時、高校生だったと話してくれました。
いろんなことを聞きました。知らなかったことがたくさんありました。
その友人に出会った19歳の時から、
これまで少し距離があったテレビの中の出来事が、
グッと、一気に、自分にとって身近なものになった気がします。


さらに、俳優の岡田健史さん。
高校球児だった岡田さん、私の弟も高校球児で、
さらに弟と同じ歳なので、何かご縁を感じて、応援している俳優さんです。
そんな岡田さんのInstagramのストーリーが、
とても刺さるものだったので、ここに残しておきます。

画像2

大事なのは、後世に伝えていくこと。絶望の中でも戦った人がいること。
生きようともがいた人がいること。絶望にのまれた人がいること。
それでも生きていくしかない。

強くて、まっすぐな気持ちが、私の心にグサグサと刺さりました。
芸能界でも色んな人が投稿していましたが、
私は、岡田さんのこの言葉が1番印象的でした。


また、こんな新聞広告も見つけました。

画像3

まだ10年
私の感覚では、「もう」10年だったので、
「まだ」10年と書かれているこの広告に、
後ろから、背中をバシンと強く叩かれた気がしました。


現在、放送中の「朝顔」というドラマ。
このドラマは、東日本大震災で母親が行方不明になって、
探し続けながら、生きていく、祖父と父親と娘、
また家族になった旦那さんとその娘、家族の物語です。

ドラマの中でも、震災から10年という設定で、
今の私たちと同じように、時間を重ねている内容になっています。

10年見つからなかった母の骨が、
指の骨のカケラが、実家がある岩手県ではなく、青森県で見つかりました。


今もなお、行方不明の方は約2500名いらっしゃるそうです。
「朝顔」と同じように、
家族の帰りを、大切な人の帰りを、待ち続けているのか…
そう思うと、また苦しくなります。

一瞬にして、これまでの日常が消えてしまった。

この歳になって、
いろんなことを目にするようになって、
いろんなことを考えられるようになって、
当時は呆然とするだけで、何もできなかったけど、
今なら、何かできる気がします。
というより、何かしないといけない気もしています。

いつか、いつか、絶対に、東北に行きたい。

今は移動が困難だけど、
ふるさと納税なんかで貢献することはできます。
直接行けなくても、その地に足を踏み入れることができなくても、
福岡にいても、どこにいても、
東北のチカラになれる方法って、いくらでもあると思います。


この10年、
何が変わったのか、何が変わらなかったのか、
足踏みをしているだけで、前には進んでいないのか、
多分、人それぞれ心に宿る想いは違うと思いますが、
少しずつでも、一歩ずつ、半歩ずつでも、進んでいると信じることしか、
そんなことしか今はできないから、福岡から、今日は祈りを捧げます。

1人でも多くの方の心に、
1日でも早く、穏やかな時間が訪れますように。


おりょう☺︎

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