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「自分の約束くらい守れないのか?」

2020/10/4 映画記録no.8「3人のシングルマザー 
すてきな人生逆転物語」

これは、先日フジテレビで地上波放送されていたものを、
たまたま見ていて、すごく感慨深いものがありましたので、
今日はこの映画についてまとめていきたいと思います。

この映画は、どん底の苦しい状態から這い上がって人生を逆転させた、
3人のシングルマザーの実話を描いたドラマです。

3つの短編で映画が作られていて、
それぞれの主演を務めるのは、
長谷川京子さん、木村多江さん、貫地谷しほりさんの3人です。
名前を聞けばすぐ顔が浮かぶような、
日本を代表するであろう演技派の女優さんが揃っています。


第1話:東大とグリーンカレー

あらすじ
水川早苗は、最愛の夫・幸太を病気で亡くした後、
女手ひとつで2人の息子を育てている。
ある日、長男の三者面談で「欠席が多く、志望する大学合格は厳しい」と
担任から告げられてしまう。早苗は知らなかった。
母を失望させた自分自身にいら立ちを募らせた長男は家の壁を殴り、
穴を開けてしまう。自分が息子たちを守ると誓ったのに…
と打ちのめされる早苗。険悪な水川家だが、
長男が母に宛てた1通の手紙によって大きく変わろうとしていた―。

お父さんがまだ生きている頃、
家族4人でテーブルを囲んで食べた「グリーンカレー」

そのグリーンカレーが、
離れ離れになりそうだった親子の心を繋ぎ止めてくれました。
涙を流しながら、そのカレーを頬張る長男。
その翌朝、リビングには手紙が置いてあるんです。

「母さん悲しい思いをさせてごめんなさい。ずっと気づいていました。
母さんが僕らのことを考えてくれていた事。
僕たちのやりたいことやらせてくれて、弱いところも見せないで
涙もこらえてずっと頑張ってくれてたこと。
母さんは僕にとって間違いなく日本一のお母さん。
それを証明するために、頑張って日本一の大学に行きます。
もう二度と悲しい思いをさせません」

この言葉だけで、涙が出ます。
これをきっかけに、しっかりと学校に通い勉強を始めます。
そして、時が流れ、長男次男とも東大に合格。

そのことを仏壇のお父さんに伝えにいきます。
ここで早苗がすごく印象的なセリフを。

「あなたが亡くなった時、
ずーっとこのっまま悲しい思いを引きずると思ってた。
でも今は胸を張って言える。私は日本一幸せなお母さんです!」


旦那さんを早くに亡くし、
掛け持ちをして働きながら年頃の息子を2人育てる。
反抗期で、考えていることが分からない息子とまっすぐ立ち向かう
強いお母さんが、すごく頼もしく感じました。


第2話:おかんのために

あらすじ
前原真弓は、原因不明の病を抱えながら
甲子園での優勝を夢見る息子を支えるシングルマザー。
息子は、念願かなって、
高校野球の強豪校・大阪桐蔭高等学校への進学が決定。
しかしその矢先、原因不明の病が見つかる。
医師からは「命のために野球は諦めて」と言われてしまう。
子供の夢を応援すると決意した真弓の心は揺れ動き…。

幼い頃、母親からずっと
「やりたいことは何でもやっていい」と言われてきた息子。
病気が見つかり、大好きな野球を辞めさせようとしますが、
息子は、母の言葉を嘘だったのかと反発します。

そして、母は医師に野球を続けさせて欲しいと懇願し、
これまで通り野球をすることに。

甲子園常連校である強豪校・大阪桐蔭に入学しましたが、
只でさえレギュラー入りは難しい。
しかし、センターのレギュラーポジションを獲得します。

久々に寮から帰宅して、練習着を洗うことに。
すると、
野球帽の裏側に「おかんのために」という文字が書いてあったんです。

その言葉を見て、涙ぐみ、母親は帽子を抱きしめます。

その後、2012年8月の甲子園決勝戦に大阪桐蔭の選手として出場。
両チーム無得点のままゲームは進んでいきますが、
何と息子・光司のホームランで春夏連覇が決まるんです!!!

帰宅した光司は、母親にホームランボールを手渡します。
「これで、一生分の恩返しはしたからな」と言いながら。
でも、母親は「こんなんじゃまだまだ足りへんや!」と言い返します。

この親子のやり取りが、すごく微笑ましくて、
涙しながらも、思わず笑顔になりながら見ていました。


第3話:夢を叶える手帳

あらすじ
須藤美鈴は事務員とヨガインストラクターのダブルワークで、
幼い息子と接する時間もなかなかとれないほど多忙なシングルマザー。
ある日、息子が「僕なんて生まれてこなければ良かった」と漏らす。
涙する息子の姿に、美鈴も我慢していた思いがあふれてしまう。
ふと、学生時代に夢や目標を書いていた“手帳”を、
もう一度始めてみることに。すると“手帳”に書いた小さな目標を達成し、
毎日が少しずつ変わり始め―。

この話で、最も刺さったセリフがあります。
主人公は実家に両親と住んでいますが、
あるふとした日の夜、父親にこう言われます。

「当たり前だろ親が子供のために必死になるのは当たり前。
自分で選んだ人生だろ。泣いてないで自分で何とかしろ。
自分の約束くらい守れないのか?」

この言葉から、何かが変わっていきます。

そして、掛け持ちしていた仕事を辞めて、
自分らしく働ける仕事をしたいと出版社に面接に行きます。
編集者からは、「一緒に仕事がしたいと素直に思いました」と
前向きな言葉を言いつつも結果は不採用。

「うちは不規則な勤務だから、あなたの働き方にマッチしないと思う。
ただ、私もこの手帳欲しい。意外と無いのよね。
夢や目標が書けるとか気に入った。商品化してみたら? 
夢が叶う手帳。悪くないと思うけど」

小早川のアドバイスを受け、動き出します。
数か月後、この手帳は無事商品化。
そして、どの通販サイトでも ”夢をかなえる手帳”は完売。
10万部の売り上げを突破し、なんと貯金は1億円に!!

記者会見で、「これまでに叶えた一番すごい夢は?」と聞かれるのですが、
「息子を笑顔にすること」という項目に、
赤いペンで、太く何度も丸がつけられた手帳が映ります。

一番すごい夢は、息子を笑顔にできたこと、だったんですね。


映画を見終えて。

この場で言うのも何ですが、私の両親は離婚しています。
数年前に正式に離婚しましたが、
それまでも別居状態がずっと続いていたので、
実質、母親1人に育ててもらいました。結構、長い間。

しばらく、父親には会っていません。まだ会う決心がつかないというか。
兄弟は会っているようですが、私にはまだ時間が必要なようで。
でも、これから先「会いたい」という気持ちが生まれても、
今のように「会いたくない」という気持ちがずっとあっても、
どっちでもいいと思っています。

だから、この映画は他人事としてはどうしても見れませんでした。

映画のように、
父親が病気で亡くなったりとか、
自分自身が反抗期で母親に迷惑をかけたとか、
そういうのは全くないけど、
自分も少し似た境遇で育ってきたから、共感できる箇所がありました。


3つの作品の中で、一番心に残ったのは第3話。やっぱり、父親の言葉です。

「自分で選んだ人生だろ。泣いてないで自分で何とかしろ。
自分の約束くらい守れないのか?」

私はまだまだ子供で、まだまだ親にはなれないけど、
この言葉は、私の心にグサグサと刺さりました。

今の人生は、自分で選択してきた結果です。自分で選んだ人生です。
泣き言なんて言わずに、自分で何とかするしかありません。
手を差し伸べてくれる人はいても、
自分の代わりになってくれる人は1人もいません。

だからこそ、「自分の約束」くらいは守らなきゃと痛感しました。

何かを決めても、
時間が経つと忘れてしまったり、疎かになってしまったり、
そんなことばかりです。

ずっと続けることは大切ですが、
とりあえず、今年の残り3ヶ月を目処に頑張ってみたいと思います。

まず、歩き出す1歩目から。


おりょう☺︎




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