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自然な演技の背景には、謙虚な努力がありました

2021/11/6 芸能記録no.62「“おかえりモネ”は、代表作でもなく、自信作でもない。」

10月末で幕を閉じた“おかえりモネ”
これまで沢山の朝ドラを見てきた私ですが、この作品は他と違って感情移入しやすいストーリーだったと思います。

設定年代も、東日本大地震が起こった2011年から始まり、コロナが終わりを迎えたであろう202◯年までが描かれています。主人公のモネや同級生は、当時中学生。実際に私も2021年は中学生でした。

自分と重なるところが多くて、その場所には居なくても、その時代を私も間違いなく生きていたから、余計考えさせられることが多かったな、というのが正直な気持ちです。

これまでの朝ドラ、前作の「おちょやん」は戦後あたり、「なつぞら」も北海道開拓者、「まんぷく」もチキンラーメン創業者の話、どれも私が生きていない一昔前の日本を舞台にしたものが多く、“へー、そういう時代だったのね”という、ある意味歴史を勉強する手段の一つくらいにしか思わなかったんです。

そういう意味で、「おかえりモネ」はこれまで私が見てきた朝ドラの中で1番感情移入した作品だったと改めて思います。

そんな「おかえりモネ」でヒロインを演じた清原果耶さん。インタビューに答えられていた記事を見つけたので、今日はそちらについて書いていきます。


自信作ではない

もちろん話題の中心には常にモネがいた。自信作になったのではないか。

「いえ……。この作品に限らず、自分で自信作だと思ったものはありません」

 謙遜ではない。作品に不満があるわけでもない。清原は自分に課している仕事のハードルが高いのである。

記者の方はこう書いています。

確かに、上を目指しているからこそ、これが自分の自信作だと上限を決める考え方をしていないのかなと思いました。


実年齢を超越する演技

幅広い年齢を演じられてしまうのも清原の特徴の1つ。2019年度前期の朝ドラ「なつぞら」では、実際には17歳だったのに、離婚間近の30代の母親に扮した。無理をしている感じがなく、リアルだった。ご覧になった人ならご記憶だろう。

「おかえりモネ」では18歳から24歳までを演じた。やはり違和感を抱かせなかった。見た目は18歳と24歳ではかなり違っていた。どうして実年齢を超越できてしまうのか? 

「私は30代を生きた経験がありませんし、母親になったこともありません。でも、分からないなりに想像したり、監督と話し合ったりして、『その年代に見えたらいいな』って思い、演じています。だから『違和感がない』と言ってもらえると、すごくうれしいです」

 やはり背景にあるのは努力だった。

こちらが「なつぞら」の果耶ちゃん。


完全に母親ですよね。当時17歳とは考えられないくらい、顔つきが違いすぎて、この頃から「何だこの子は?!」と私の中でセンサーが動きました。笑

「おかえりモネ」でも、この変わりよう。


中学生のモネは中学生のあどけなさが残ってるし、社会人になったモネは大人の女性の安定さというか、色気というか、落ち着きというか、そういう空気を纏ってる。

なんかもう、果耶ちゃん凄すぎるぞの一言です。笑


健康第一

年が明けたら20歳になる。目標は? 

「健康第一です。大きな目標を持つより、その時いただいたお仕事を全うするということを一番大事に生きていきたいと思っています」

 たしかに役者は体が資本。健康を損ねては準備や稽古が台無しになってしまう。目標が、地に足が着いているところが清原らしい。

 では、女優として長く生きていく中での大目標は何か。過去の報道では清原と故・原節子さん、あるいは吉永小百合(76)と結び付ける記事が多く、「清原も大女優になる」などと書かれている。

 清原自身の大目標も大女優になることかと思ったが、まったく違った。やっぱり堅実なものだった。

「役とか作品に出会うことというのはすごく運命的なことだと思っているんです。その作品に私が参加すること、その役を私が演じることによって、見てくださった方の心に何か残るようになれば良いなと思っています。たぶん、これからもそう思い続けます」

 今、視聴者は「おかえりモネ」ロスを味わっている。一方、清原にとって「モネ」は大切な宝物になりつつある。

果耶ちゃんの本当の性格なんて確かめようがないですが、報道陣に見せるこのような謙虚な姿勢はとても素敵だなと思います。

でも間違いなく、果耶ちゃんは日本を代表する大女優になると確信しています。

記者さんは吉永小百合さんを例に挙げていますが、本当その通り。綺麗で可愛くて、存在感やオーラを放っていて、でも物腰柔らかい、そんな女優さんになっていくんじゃないかな。


まとめ

さて長くなってしまいましたが、私が果耶ちゃんの演技で1番好きなのは「泣くシーン」です。それも、静かに片目から一粒ポロッと流す儚い涙。

「おかえりモネ」では、そういう儚い涙シーンが多かったなと思います。それにつられて何度朝から泣いたことか。笑

さらに、視線や目の強さで演技するところも素晴らしいですね。言葉はなくとも、それだけで気持ちや想いがヒシヒシと伝わってくる。伝わりすぎて、見ているこっちも胸が苦しくなります。

これから絶対活躍される女優さんなので、私はバッチリチェックしておきます。
ちなみに、結構前にNHKで放送されていた「透明なゆりかご」という作品も素晴らしいので、ぜひこちらも。笑

女優・清原果耶、私が今1番推している方です。これからの活躍が楽しみすぎます。


おりょう☺︎

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