見えないもの。
2020/12/26 芸能記録no.20「カロリーメイトのCM、グッときました」
昨日、テレビを見ていると、
カロリーメイトのCMが流れてきて、
内容にグッときて、思わず見入ってしまいました。
最近は、家にテレビがない、という友人もたくさんいます。
携帯やパソコンでYouTubeなどの動画配信サービスで、
番組を見ている人もたくさんいると思うけど、
そういう番組って、広告ばかりで、CMはあまり流れていないと思います。
一方、リアルタイムでテレビを見ると、常にCMは流れる。
番組の続きが見たくて、たまに鬱陶しいなとか思ったりするけど、
こうやって、たった数十秒のCMにグッとくることもあるんです。
だから、私はテレビが好きなんですよね。
今日は、カロリーメイトのCMについてまとめていきます。
野球部に所属している受験生の男の子と、
見守る教師の物語。
出演者
その受験生の男の子を、加藤清史郎くんが演じています。
こども店長が成長しまして、
今、めちゃめちゃカッコよくなってるんです。
その姿にもご注目。笑
そして、教師役は、お笑いトリオ「東京03」の飯塚悟志さん。
この方、先週最終回だった火曜ドラマ「恋あた」で、
主人公・キキちゃんが働いていた、
コンビニの店長さん役で出演しておりました。
演技がとても自然で、途中まで飯塚さんって気づきませんでした。笑
今回のCMもその流れで、
教師役がハマりすぎて気づきませんでした。笑
コンセプト
見えないものと闘った一年は、
見えないものに支えられた一年だと思います。
今年の生徒と先生は、
例年以上に“戦友”のような関係だったのではないでしょうか。
その見えない絆の強さこそ、きっと底力の正体です。
「見せてやれ、底力。」すべての受験生と、そして先生に贈るCMです。
調べてみると、公式HPにこのような説明書きが。
「戦友」
共に戦うものとして、試行錯誤を繰り返し、切磋琢磨しながら、
過酷な状況を走り続けた受験生と先生が、
この日本にどれだけいるのかと、
本当に、本当に、本当に、考えさせられました。
受験生、ただでさえ孤独になるし、
それこそ、目の前が見えなくなる、そんな感覚にもなります。
それが今年は、こんな状況に。
見えない絆の強さこそ、底力の正体
この言葉にはグッときました。
このCMでは、
森山直太朗さんの「さくら」が起用されています。
CMは、教室から見える満開に咲く大きな桜が映し出されて、
スタートするのですが、そこから直太朗さんの優しい声が聞こえてきます。
そして、次のカットは、
教室で1人佇む教師の姿と、部屋で1人勉強を続ける男の子。
満開の桜を見て分かる通り、舞台は、4月。
ちょうど緊急事態宣言が発令されて、
日本が、怖いくらいの静けさに包まれている時期です。
生徒が誰もいない教室で、
パソコンに向かって授業をして、
誰もいない廊下で、マスクをして、消毒をして。
さらに、高校野球が中止になって、
その報告を聞いて、生徒の顔が涙で崩れる様子も再現されています。
使われなくなった文化祭・体育祭の看板が、
暗い倉庫の中にしまわれていて。
そっか、高校生にとって当たり前だと思っていた、
数え切れないほどのたくさんの楽しみや思い出が、
一気に全部奪われてしまったのか、と改めて思いました。
高校時代が人生の分岐点になっている私は、
その時期の大切さを、よく知っています。
だからこそ、その苦しさが痛いくらいに伝わってきました。
そして最後、飯塚さんが満開の桜に向かって、
笑顔で空を見上げるシーンで終わるのですが、
来年、そうやって、笑顔で、桜が見られる未来になればいいな、
そういう想いが込められているんじゃないかな、と勝手に思いました。
刺さる言葉。
うまくいかない時に、それでも続ける努力を、底力って言うんだよ。
教師役の飯塚さんが言った言葉。
CMを見ながら、聴きながら、もう頷いてばかり。
そっか、そういう力こそ、底力というのか。
見えないものと闘った一年は、見えないものに支えられた一年だと思う。
受験生役の清史郎くんが言った言葉。
見えないものに支えられた一年だった。
本当にそうだと思いました。
絆なんて見えないし、でも確かにそこにはあって、
優しさなんて見えないけど、でも確かにそこにはあって、
強さも見えない、応援も見えない、
何もかも見えないものだけど、
きっと、そういう「見えないもの」に私たちは支えられてきたんですね。
見せてやれ、底力。
この言葉は、もう定番。
ですが、今まで見てきた、どのカロリーメイトのCMよりも、
一番ピタッとはまる「見えてやれ、底力」だったと思います。
どことなく曖昧に使ってきた”底力”という言葉も、
これがどんな力なのか、私たちはもう知っています。
だからこそ、この一言が心に刺さった気がしました。
CMを見て思ったこと。
今回は、受験生と教師にスポットライトが当たっていますが、
これはきっと、どの人にも当てはまることだと思います。
みんな、
初めてのことで戸惑って、不安て、怖くて、
なぜか、何処にブツけたらいいのかも分からない、
得体の知らない怒りを覚えたりなんかして。
でも、そんな状況でも自分を奮いたたせ、
周りの人と心で繋がって、協力しあって、支え合って、
この制限された環境の中で試行錯誤して、新しいものを生み出して、
自分にとって何が必要なのか、
「自分」というものを客観的に見つめられるようになって、
ここまで生きてこれたのだと思うんです。
私も含めて。
来年、どんな年になるのか、
今年の延長でマスク生活がしばらく続くかもしれないし、
神様なんかが現れて、急にパッと元通りになるかもしれないし、
んー、そんなことはあり得ないと思いますが、信じることは自由なので。笑
いや、でも元通りには絶対ならないな。
でも、今年よりも少しだけ穏やかな日常が戻ってくれたら嬉しいなと、
そう思います。
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