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選挙に参加することで選択力を養う

日本では選挙の投票率が低く、また、日本人は選挙に対する意識が低いと考えられています。よく、「選挙に行っても変わらない」という声を聞きます。それは一理あるかもしれません。投票する権利は与えられていますが、残念ながら、結果は多数決で決まってしまうからです。ただ、この度々起こる選挙へ真剣に向き合うことによって、実は大きなメリットをみなさんの人生へもたらすことを伝えたいと思います。

まず第一に、分からないことを調べて選択をする最適な練習材料だからです。年を取れば取るほど気づくことですが、自分で考えて選択をすることがとても重要です。みなさんの人生において、これまで様々な選択をしませんでしたか?10代に戻ってみると、どこの高校へ行くべきか、また、どこの大学へ行くべきかなど選択をしてきたはずです。そして、20代になると、どの会社へ就職するべきか、誰と結婚するべきか等、大きな選択をする機会があったはずです。こういった重要な選択が与えられた時に、選択をする練習をしてこなければ簡単に間違えてしまうことがあります。ですから、自分の興味にかかわらず、調査をし、そして、自分が納得して選択する練習をする必要があります。選挙はその最適な機会の1つなのです。

二つ目に、選挙は定期的に過去の選択を振り返る機会を与えてくれるからです。多くの場合、一度選択したら再選択する機会がありません。高校の選択は一度のみ、大学の選択も一度のみ、結婚の選択も一度のみである(可能性が高い)からです。それに対し、衆議院選挙であれば4年に1回、参議院選挙であれば6年に1回と定期的に過去の選択を振り返り、再選択する機会が与えられます。この再選択する機会によって、あなたの調査能力や選択能力をさらに向上させる可能性を秘めているのです。

最後に、選挙結果はみなさんの生活や人生に大きく関わってくるからです。当然のことですが、当選した候補者やその政党によって、将来へ向けた政策や法律が作成されます。そして数年後、みなさんの生活へ影響を与えるのです。問題だらけの日本では「政策や法律が的を得ていない」という声をよく聞きます。投票者が立案をするわけではありませんが、意識の高い投票者が増えることによって意識の高い候補者が増え、そして、正しい政策の実施へ結びつけることができるはずなのです。

「選挙では誰に投票したらいいか分からない」と言ってるあなた、他の重要な選択が迫られた時、正しい選択をすることができますか?仮に、選挙で候補者を選ぶことすらできないとしたら、その他の選択ではどうして正しい選択ができるのでしょうか?幸いにも、選挙では間違った投票をしてしまったとしても、取り返しのつかないミスになる可能性は低いです。ですから、その機会を用いて、可能な限り調査し、自分の考えや答えで選択をする練習をしましょう。そういった小さな選択の積み重ねをしている人が、人生で迫られる様々な重要な選択を正しく行うことができるのです。ですから、選挙の投票機会を良い練習機会として無駄にしないでください。

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