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『2020年折り返し地点、コロナ禍の医療業界』

 あっという間に、2020年も折り返し地点を過ぎました。
 感染症の影響もあり、今まで経験したことのない期間を過ごしています。

 今年の年初に2020年の予測をしましたが、想像していなかったコロナ禍の影響もあったので残り半年を予測し、今後のMR(医薬情報担当者)の行動につなげていきたいと思います。

 以前にメルマガでの「2020年予測」は以下のようでした。

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・医療とICTの融合が加速
・オンライン診療、オンライン服薬指導の普及
・人口減少によるクリニックの外来患者数減少
・門前調剤薬局の減少、立地メリットの享受が減る
・GE80%達成とGEメーカー淘汰・MRリストラの加速
・製薬会社のAIとオンラインによる学術情報提供
・卸の利益低下により流通業への転換期
・スイッチOTCの急速な増加
・医療とGAFAの融合によるヘルスケアの一元化
・在宅看取りの増加

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そこでコロナ禍での現在の状況と予測

医療とICTの融合が加速
 → 感染症への対応が優先

オンライン診療、オンライン服薬指導の普及
 → 臨時的な普及から本格普及への移行期で加速する

人口減少によるクリニックの外来患者数減少
 → 感染症の影響で受診抑制が働き、コンビニ受診の減少により大きく減少

門前調剤薬局の減少、立地メリットの享受が減る
 → 受診抑制の影響により経営面での問題が起きている、統合が進む

GE80%達成とGEメーカー淘汰・MRリストラの加速
 → 6月収載の後発医薬品が落ち着き9月以降に各メーカーの動きが出てくる

製薬会社のAIとオンラインによる学術情報提供
 → 自粛によるWeb移行が進行中であるが、一部を除き手探り状態

卸の利益低下により流通業への転換期
 → 急激な受信抑制の影響が半期の業績に現れる

スイッチOTCの急速な増加
 → コロナ禍によりセルフケアメディケーションが加速した

医療とGAFAの融合によるヘルスケアの一元化
 → スマートウオッチが医療機器に認証され、さらに加速する気配

在宅看取りの増加
 → コロナ禍により停滞

 医療のICT化は、コロナ禍により加速感が出てきました。
第2波の気配もありますのでオンライン診療は徐々に進んでいくのではないでしょうか。また受診抑制が地域医療の基盤を揺るがしている状態です。

 コンビニ受診は減少しますが、必要な治療は今後も継続されるので、オンラインと組み合わせるなどクリニックや調剤薬局では、今後定着するのではないかと思います。

 医薬品業界は、新型コロナ感染症も一旦落ち着く気配があり営業活動も再開してきたところでした。Web活動を継続する企業やWeb併用など進行中です。

 しかしここに来て第2波も懸念される状況の中で、以前のような活発な行動はしばらく減少傾向のようですが、半期の着地も視野に入る時期です。
 各企業の方向性が固まってくることが予測されます。

 今まで言われてきたようにMR(医薬情報担当者)不要論が確実に進んでいくことは間違い無いようです。

 こんな状況下でこそ、顧客に寄り添ったフラットな視点を持ち、提案できるようにしていきたいと思います。

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