上野俊治です。続:「自分にどんな価値があるかわからないんです」という人への回答
これさえ知っていれば、一生食べていける、生きていける【価値の5原則】 についての解説
今日は、
『そもそも、価値とはなんぞや?どんなときに価値が発生するのか?』
ということを5パターンに分けて書きます。
なぜ、それを書くのか?というと、
前回、反響があったと書いた記事で、
・ ”価値を見つける力、価値を創り出す力”
・ ”どの分野であれば、自分が鼻が利くか?の自問自答”
これが大事なんだよ!と、いくら伝えてもですね・・・・・・。
結局、
『そもそも、価値とはなんぞや?どんなときに価値が発生するのか?』
ということが、頭の中に入っていなかったり、定義できていない限り、
役には立たないからです。
というわけで、今日は、上野の考える「価値の5原則」について
要点から先に書きます。
『価値』とは、
・【1】 需要と供給のバランスで変わる。
・【2】 受け取る相手(対象者)で変わる。
・【3】 時代で変わる。
・【4】 場所で変わる。
・【5】 タイミングで変わる。
です。
これは、僕が常に頭の中に入れている5原則です。(※それぞれ、あとで詳しく解説します)これさえ知っていれば、一生食べていけます。生きていけます。
これは、うちの塾生にも教えてますが、
とても、とても、【重要】なことなので、
ときどき、授業中に、この話題を出して、生徒さんに質問して答えてもらったりもしています。何度もやってます。
それくらい【重要】なので。
もし、お子さんがいる方は、お子さんにわかる比喩や、たとえ話などを使ってこの5原則をたたき込んでおいてあげると、
将来、食いっぱぐれることはない大人になると思いますよ。(爆)
●
では、5原則のそれぞれについて解説します。
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・【1】 需要と供給のバランスで変わる。
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多くの人が欲しがっているにもかかわらず、
供給されている数が少ない場合に、価値は上がるよ。
ということです。経済の大大大原則です。
つまり、
需要>供給
のバランスのときに、価値は上がる、ということ。
一時期、ジャニーズの「嵐」のコンサートチケットが
ヤフオクで何十万円も高値がついていたことがありました。
これなんかは、まさに、その例ですね。
ダイヤや金などの「希少価値」というのも、
このグループに属するでしょう。
●
逆に、
需要<供給 のバランスに変化すると、価値は下がります。
例えば、最近、「コーチ」というビジネスをやる人が、
なぜか増えてますが、
やる人が増えてしまって、食べていけない人が同時増殖中のようです。
これは、簡単にいうと、
「供給過多」が問題です。
つまり、需要<供給 の市場バランス。
まるで、『歌を聞く側の人より、歌う側の人のほうが多いカラオケルーム内』のようです。(爆)
かなりきついと思います。
●
優れたマーケターや、ビジネスがうまい人は、必ず、この
【
需給バランスを捉える眼と、感じる感性】
を持っています。
”毛穴レベル”で「市場感覚」、「相場感覚」を感じとる、、、、みたいな。
逆に、ビジネスが下手な人は、これがダメな場合がほとんどです。
マーケティング技術うんぬんの問題ではありません。
それ以前の問題です。
●
ちなみに、この感覚を擬似的に鍛えるには、
ヤフオクなどのオークションを、わざとやってみると良いです。
出品するほうも、落札するほうも両方。
ヤフオクは、さまざまな市場の縮小版ですからね。
自分の興味のある分野で良いので、毎日、
じーーーーーっと眺めていると、需給バランスの感覚が身につきますよ。
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・【2】 受け取る相手(対象者)で変わる。(→上野のオススメ!)
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僕が提唱している『世界観ブランディング』は、この【2】に当てはまります。僕が、好きなパターンです。
これは、
『他の人にとっては、価値を感じないが、
ある特定の人にとっては、価値がある』
というものです。
●
たとえばですが、「矢沢永吉の”汗つき”のタオル」を例として出します
矢沢永吉が、コンサート中に汗を拭いたタオルは、
矢沢永吉の熱狂的ファンにとっては、
「何万円も出しても欲しい!買う!」
という人がいるはずです。(ていうか、実際にいます。)
しかし、矢沢永吉に興味のない人にとっては、
単に、おじさんの汗がついた、洗ってない、 汗臭いだけのタオルです。
価値を感じないでしょう。
そのへんを歩いている矢沢永吉を知らない普通のJK(女子高生)に、
「これ、矢沢の汗つきタオルだぜ
!超貴重だぜぇ&!ロックだぜぇ!Oh!Yeah!」
と手渡したら、たぶん、
「ちょっと!なによ、コレ!マジで、汗くさっ!いらない!!!!(怒)」
と、道ばたにポイ捨てされる危険性があります。
●
”価値は、受け取る相手(対象者)で変わる。”
『人間とは、なんと不思議な生き物なのだろう』
ということを体感することができます。
あ、恋愛なんかも、このパターンかもしれません。
女友達の付き合ってる彼氏を見て、
「(え!まじ! (;゚∀゚) A子って、美人なのに、なんであんなブサイク男と付き合ってるの!)」
・・・と心の中で思った経験がある女子は、結構いるのでは?(爆)
これこそ、『恋愛の不思議現象』。【2】は、まさに、これなのです。
ちなみに、
この理論、5つの中で最強。 矢沢の2秒。(←矢沢永吉風に読んでね)
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・【3】 時代で変わる。
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ある時期には、価値があったけど、今はもう価値がない、
そんな商品を見たことは、ありますよね?
例えば、今から20年前の1996年、
「たまごっち」という携帯型ゲーム機が流行ったときのことを
覚えている人もいるでしょう。
ものすごくブームになって、当時は、たまごっちを買うために
お店に、長蛇の列ができたことがありました。
もしも、その時代にヤフオクがあって、
転売したらかなりの高額でも売れたはずです。
しかし、今は、ブームが去って、
もし、転売しても二束三文の値段でしょうね。
(また新たなブームが来てる気もしますが…)
当然ですが、この逆パターンもあります。
昔ならそんなに高い価値は、なかったけど、
数十年経った今のほうが価値があるというものです。
ビンテージ扱いのモノなどはそうでしょうね。
発売当時の定価の何倍もの
値段がついているものなんかたくさんあります。
ちなみに、僕は、エレキギターが大好きなんですが、
1950年代に、恐らく30万円くらいで売られていたエレキギターが、
今は、ビンテージギターとなって、
600万円代くらいで平気で売られていたりします。
おっそろしい世界ですね。
あ、僕も、50数年ものの『ビンテージな男』です。(爆)
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・【4】 場所で変わる。
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山の頂上で売っている自販機の缶ジュースの値段が、
市街地で販売されているジュースの2倍くらいの値段になっているのを
見たことがある人はいると思います。
僕も、幼少期に、父親と登山をしたときに山の頂上で、
父親から山の頂上における自販機の値段について
レクチャーを受けたことがあります。(笑)
場所が変わると価値が変わるモノがあるんです。
他にも、そういうモノっていっぱいありますよね?
ちなみに、ウルトラマンもそうですよ。
M78星雲にある「ウルトラの星」では、たぶん、
身長40mのウルトラマンは、「普通の人扱い」でしょう。
なぜなら、ウルトラの星の人は、みんな40mくらいあるから。
しかし、平均身長が、たった160&170cm前後の
人間が住む地球に来た途端に、巨大なヒーロー扱いというわけです。
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ハゲの男性もそうです。
日本では、ハゲの男性はモテませんが、
フランスやロシアでは、「知的」、「セクシー」という認識があるらしく
モテるそうです。
ロシアの青年なんかは、
「あ~~はやく、ハゲたい!ハゲたい!」と毎日、願っているそうです。
ハゲから脱出するために、育毛にハゲむのも手ですが、
逆転の発想で、むしろ、フランスやロシアに引っ越すという手もある
ということですね。
【4】の理論でいえばね。
おれ、フランスに引っ越そうかな。 (☆_☆)
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・【5】 タイミングで変わる。
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めちゃめちゃ暑い日に、汗ダラダラで
のどが、めちゃめちゃ乾いているタイミングの人に
差し出す水やビールは、
「うぉーーー!今、すぐ飲みたい!」
と価値が高くなるでしょうが、
もう、何倍も飲んだあとで、お腹の中がパンパンなタイミングの人に、
水やビールを差し出しても、
「うぇ、、、、、、、もういらないです」
と価値は低くなるでしょう。
●
外出中に、下痢して、あぶら汗をかきながら
公衆便所にかけこみ、用をたしたあと、
ふと、横を見ると、、、
「トイレットペーパーが・・・・・な・・・い・・・・! (;゚∀゚)」
と、まるで、この世の終わりのような恐怖体験をしたことはありませんか?
そんなとき、トイレの外にいる人からティッシュを投げ込んでもらったら
「ああ、、、紙(神)よ。。。。。助かった」
と、涙することでしょう。
もし、「500円で、ティッシュ、譲ってやるよ」
と言われたとしても、きっと、あなたは、
ありがたがりながら500円を払うことでしょう。
ティッシュなんて、駅前で、タダで配られているものなのにね。
物質的には、同じものなのに、
『タイミング次第』で価値が変わる
ということは、たくさんあります。
● ● ●
以上、上野俊治理論による『価値の5原則』の解説でした。
実際は、これらを複数組み合わせるのが最強だと思いますけど。
『基本はこうです』ということで。
<まとめ>
・【1】 需要と供給のバランスで変わる。
・【2】 受け取る相手(対象者)で変わる。(→加藤オススメ!)
・【3】 時代で変わる。
・【4】 場所で変わる。
・【5】 タイミングで変わる。
この5原則を頭の中にしっかりとたたき込んで、
世の中を見回してみてください。
商品を考える際の選択肢や工夫の仕方が、無限に出てくると思いますよ。
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ちなみに、なぜ、僕が、
『【2】 受け取る相手(対象者)で変わる』 のパターンが好きなのか?というと、
【2】以外のパターンは、
”需要の発生源が【外部発生的】なものが多い”、
つまり、需要が外部環境によって「変動」しやすく、
”外部環境は、自らコントロールすることが難しい”からです。
例えば、
・【1】 需要と供給のバランスで変わる。
のパターンは、自分が供給している商品やサービスが、
市場的に、『需要>供給』のバランスにあるときは、ウホウホ状態ですが、
同じようなものを提供する<競合>が増えてきて、
市場の需給バランスが崩れてきた場合には、
途端に価値が下がって、苦しくなりますからね。
すると、また、別の需要を、探して、、探して、、探して、、、
と、遊牧民のように、さまよい続けることになります。
これって、なんか、
外部に自分がコントロールされてる感がしてイヤなんですよね。
常に追わされてる、、、みたいなのがね。
なんか、くやしい感じがするんです。
しかも、疲れる。
●
それに対して、【2】のパターンの良いところは、
”需要の発生源を【内部発生的】なものにしやすい”、
内部発生的なものは、コントロールできる部分が多い、
というところです。
言い換えれば、『外部環境の変動の影響を受けにくい』 といいますか。
たとえばの話ですが、矢沢永吉さんの熱烈なファンは、
「最近、不景気で給料が減ってきたので、今年の矢沢のコンサートは行くのやめようかな」
とは、あまりならないはずです。
何としてでも、お金をつくって
行こうとするはずです。
行かねばならない!みたいな。
●
矢沢永吉さんて、現在、73歳ですが、
矢沢さんのファンて、20代のときからずっとファンで、
現在、73歳になった矢沢永吉であっても
かわらずにファンでいる人ってかなり多いはずです。
っていうか、多いです。
青春時代から、共に成長してきた、、、みたいなね。
ずっと一緒に成長し、歩んできてくれるお客さんですよ。
これ、最高。(←矢沢永吉風に読んでね)
理屈ではない価値。
それが【2】の価値なんです。
やっぱ、
この理論、5つの中で最強。 矢沢の2秒。(←矢沢永吉風に読んでね)
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