てつや

東京の大手コンサルティングファーム出身。コンサルタント時々データサイエンティスト、今は…

てつや

東京の大手コンサルティングファーム出身。コンサルタント時々データサイエンティスト、今はベンチャー会社に転職して新規のソリューション事業立ち上げ中。東大出身

最近の記事

コンサルがよく使うフレームワーク⑧ 5Force分析

今回は外部環境分析に用いる5Force分析を紹介します。 概要 こちらのフレームワークは、(いろいろな意見があるとは思いますが)「この業界の魅力度ってどうなのよ?」というときに用いるフレームワークです。5Force、すなわち5つの力とは、新規参入、代替品、売り手、買い手、業界内の5つの力を意味します。これら5つの力が、今後どう働いていく見込みなのか、その結果対象としている業界の魅力度がどう変化するのかということを分析します。 例えば自動車業界において、CASEによって従来

    • コンサルがよく使うフレームワーク⑦ PEST分析

      今回はPEST分析を紹介します。 概要 PEST分析とは、Politics(政治的環境要因)、Economy(経済的環境要因)、Society(社会的環境要因)、Technology(技術的環境要因)の頭文字をとったものです。外部環境分析を実施する際に、広くどのようなトレンドがあるのかを検討する際に使います。 使い方 同じく外部環境分析のフレームに、5Force分析があります。5Force分析は、より「自分の業界に近い視点で分析する」ためのフレームで、PEST分析は「少し

      • コンサルがよく使うフレームワーク⑥ SWOT

        今回はSWOT分析を紹介します。 概要 SWOTとは強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の頭文字を取ったものです。非常によく聞くフレームだと思います。 使い方 内部環境、外部環境のそれぞれについてプラス要素とマイナス要素を考えることで、自社の強み・弱み、外部環境の機会・脅威を考えるものです。そうすることで、自社の戦略を考える上で考慮しておくべきことに見落としがないかを確認するために使うようなイメージです。

        • コンサルがよく使うフレームワーク⑤ アンゾフのマトリックス

          今回はアンゾフのマトリックスを紹介します。 概要 あまり聞き慣れないフレームかもしれませんが、事業拡大の方向性を考えるために使うフレームです。 このフレームでは、商品軸と顧客軸の2軸で整理します。それぞれについて、既存・新規で分けることで4つの象限に分類します。最初は既存の商品を既存の顧客セグメントでより拡大させる、市場浸透の方向性をとります。 その後、拡大の方向性としては、 ・既存顧客に対して新規商品を提供する商品開発 ・既存商品を新規の顧客セグメントに提供する市

        コンサルがよく使うフレームワーク⑧ 5Force分析

          コンサルがよく使うフレームワーク④ マーケティング・ミックスの4P

          今回はマーケティング・ミックスの4Pを紹介します。 概要 このフレームは、ポジショニングを考えるにあたって使うフレームワークです。自社が狙うターゲットを獲得するために、競合とどう差別化するかを整理します。 ポジショニングを考えるためのものなので、セグメンテーション、ターゲティングをしていることが前提です。いきなり4Pで整理しようとしても、前提がない状態での議論になってしまうので不毛なことに注意しましょう。 セグメンテーション・ターゲティングの話 → マーケティングのST

          コンサルがよく使うフレームワーク④ マーケティング・ミックスの4P

          コンサルがよく使うフレームワーク③ マーケティングのSTP

          今回はマーケティングで用いるSTPというフレームを紹介します。 概要 STPとは、セグメンテーション(Segmentation)、ターゲティング(Targeting)、ポジショニング(Positioning)の頭文字をとったものです。まあフレームというより、マーケティング戦略を考える上での流れのようなイメージです。すごくざっくり言うと、 ・市場をいくつかのセグメントに分解して(セグメンテーション) ・どのセグメントを狙うかを決めて(ターゲティング) ・そのセグメントを

          コンサルがよく使うフレームワーク③ マーケティングのSTP

          コンサルがよく使うフレームワーク② PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)

          さて、この記事では経営戦略を考えるときに用いるPPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)について紹介します。 PPMを用いるタイミングとしては、複数の事業を営んでいる企業に関して、それぞれの事業の位置づけがどうなのかを把握し、全社レベルで経営資源の割り振りをどうするのが最適なのかを検討するために使います。とても視座の高いフレームワークといった印象ですね。 もともとボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が考案したもので、縦軸に市場成長率を、横軸に自社の相対的

          コンサルがよく使うフレームワーク② PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)

          コンサルがよく使うフレームワーク① 3C

          コンサルと言えば、よく「フレームワーク」を使うイメージがあるかもしれません。フレームワークとは、簡単に言えば整理するための枠組みです。 よく聞く言葉に「MECE」もあるかもしれません。MECEとはMutually Exclusive, Collectively Exhaustiveの頭文字ですが、要は「モレなく、ダブりなく」という状態です。このMECEな状態を目指すためにも、フレームワークは大活躍します。先人たちの知恵ですね。 ちなみに、会社でも上の方ほどMECEを意識す

          コンサルがよく使うフレームワーク① 3C

          Rによるデータ分析① クラスタリング

          最近よく耳にする「データサイエンティスト」というキーワード。その名の通りあれこれデータ分析をする人のことですが、例えばどんな分析をするのかを紹介していきたいと思います。 今回はクラスタリングを紹介します。クラスタリングとは、何らかの集団を、いくつかの似たようなグループに分けることを言います。 例えば、世の中にある企業をグルーピングすることを考えてみましょう。グルーピングする時に、何をもって分類できるでしょうか? 企業の従業員数、資本金、設立年、上場/非上場、業種、株主構

          Rによるデータ分析① クラスタリング

          M&Aなどでの「デューデリジェンス」とは

          最近AmazonのPrime Videoで「ハゲタカ」を見ていると、「デューデリ」という言葉が出てきました。ファンドの方が使っていましたが、どういうものなのでしょうか? デューデリジェンス(通称デューデリ、あるいはDD)は、ざっくり言うと、M&Aなどを実施する際に、「この企業を買収すべきなのか?買収するなら、いったいいくらの価値があるのか?」といったことを知るためのプロセスのことを指します。徹底的に調べることです。 M&Aは、結婚に例えられることがよくあります。相手と婚約

          M&Aなどでの「デューデリジェンス」とは

          コンサルタントの仕事とは

          どうも、東京で戦略コンサルタントをしている「てつや」です。 就活生から何度も質問されることの一つが「コンサルタントとはどういう仕事なのか?どういう価値がある仕事なのか?」という質問です。もちろん仕事の現場では、クライアントから常に我々の価値を問われます。非常に単純な質問ですが、いつも考えている非常に難しい質問です。 よくある回答としては、以下のようなところでしょうか。人と場合によって価値や伝え方は様々ですが、思いつくものをとりあえず列記してみます。 ・企業にとってのお医

          コンサルタントの仕事とは