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経営セミナー受講記④~変動相場の法則~

皆様、おはようございます、しみずです。
昨日は1日セミナーでしたー。
セミナー後ですので学びを書いていこうと思います。

昨日のテーマは「変動相場の法則」。
皆さんが山奥の秘境へ旅行に行き、夜、ホームパーティをしているとします。
楽しくみんなでウイスキーと炭酸水でハイボールにし飲んでいると炭酸水が無くなってしまった。
周りにもお店が無い、仕方なく旅館の女将さんに炭酸水無いか確認。
すると女将さん
「500ml、1本500円になります」
皆さんは買いますか?
コンビニや自販機でも1本100円なので100円ならば間違いなく購入、この非常時を判断すれば200円までは許容範囲と答える人が多いだろう。
しかし300円400円になるとおいおいちょっと高くない?と思う人が多くなってくる。とはいえ購入しちゃう人の割合の方が高そう。
500円、うーん…1000円もう水割りで行こう、という感じでしょうか。

つまり、商品の価格というのは需要と供給バランスで決まる、またモノには絶対価格といったレンジが存在する。
炭酸水の例を出しましたか、例えば、おにぎりが1個500円と言われたら高すぎる、反対に1個30円といったら安すぎて怖い、といった感じ。
講師曰く、日本人はこの変動相場の考え方が非常に苦手であるとのこと。
「困ったときはお互い様精神」が沁みついており、この炭酸水の女将さんのような行動をすると「こっちの足元を見やがって」といった感情になるのです。
女将さんはただビジネス的な提案をしただけなのに。

ビジネスホテルを検索すると、なんで平日なのにいつもの倍くらいの値段がするんだ?という日があります。
その日、近くの会場でコンサートがあったりするとこのような現象が起こる、つまり需要が高いということ、商品は何もかわらないが、需要があるので価格が高いということ
価格は変わらないのではなく、本来変わるものだが変わらないように錯覚していること、たくさんあるのでは?という問いかけ。

なるほどね、例えばデイサービス、
「年末、お風呂に入りたいので最終日追加で利用させてください」
このような問い合わせは多く、どのデイサービスも最終日は満員御礼、ということがあるのではないでしょうか?
介護保険のルールはさておき、
「最終日は自費で5000円追加でいただきます」
と設定したらどういう反応になるだろうか。
高いから他のデイに行く、前日前々日に振り返る、そのまま利用するという人も当然いるだろう。
年末年始手当を従業員に払っている施設もありますので、需要と供給だけでなくコストの観点から見ても追加費用徴収も考えるべきなのでしょうね。

商慣習的なところを変えるのは時間もかかるし、出る杭は打たれる的なところがありますので慎重になる必要がありますが、考えておかないといけない視点だと思います。

反対に飲食店などでは客数、単価、時期によって月の売上が大きく変わります。
そのような場合には、変動収入をどのように固定収入にしていくかということを考えるよいとのこと。
月額〇〇円でラーメン食べ放題、などのサブスクはこの考え方でしょうね。

固定の金額の業態には変動相場を、反対に変動相場の業態には固定相場を。つまり、当たり前と思った時点でビジネスが止まるよ、ということだという結論です。

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