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給与体系はどう行動して欲しいかの表れ

小学4年生の娘と小学3年の息子、テストで100点を取ると500円という制度を2年前くらいに作った。

その1年後くらいに100円ショップでお小遣い帳を買った。
今、それぞれの財布にあるお金を計算しお小遣い帳に記録してもらった。

3ヶ月に1回くらい、
「今、お財布にいくらあるの?お小遣い帳見せてよ」
と2人に問いかける。

苦笑いでごまかす2人。
私が言わないとお小遣い帳に記録しない。

しかしその原因は私達大人にもある。

「ジュース買っていい?」
「今日は頑張ったから買ってあげるよ」
の日もあれば、
「今日は自分のお金で買いなさい」
というおばあちゃんならば毎回買ってくれるけれど、たまに厳しいお父さんみたいな対応を私も妻もしているので、どういう時に自分のお金を使うのか自分の財布に入っているお金の価値が分からないのだろう。

よし、ちゃんとした制度にしよう、ということで子供達2人と話し合いをした。
「毎月、500円1ヶ月の最後の日にそれぞれあげます。テストで100点取ったら500円です。また、1ヶ月の最後の日にお小遣い帳に1ヶ月、使ったものともらったものを記録して、パパに報告を自分からしたら1000円追加であげます」
「えーそんなにくれるのーやったー」
「でも、公園に遊びに行った時のアイスや、ゲームセンターでのクレーンゲームなどのお金は全てお小遣いから使ってください」

こんなルールにした。

基本給(毎月のお小遣い)500円、
業績インセンティブ(テストの点数)500円/回、
特別インセンティブ(小遣い帳の報告)1000円という給与体系。

給与体系は従業員にどう行動してほしいかという意思の表れである。
私の場合は小遣い帳の報告インセンを高くし、その行動を促進するように設計した。来月末が楽しみである。

保険や車の営業マンは成約時のインセンティブ割合が非常に大きい。
その業態の中でもさらに外資系はほとんどが売上のインセンティブ。
つまり、外資系は「売ってこい、その分報酬やるから」スタイル。
日本の企業は「売ろう、そのためにみんなで考えよう」スタイルかな、インセンティブの割合が小さい。

手段を選ばずとにかく売る営業マンと周りとの調和を重んじながらまあまあ売る営業マン、前者は外資、後者は日本企業、営業マンが反対の会社に就職したらお互いの長所が生かせないだろう。

いや、ひょっとしたらそもそもその営業マンは環境で成長度が変わっただけ、つまり、その営業マンは外資系の環境にいるのでスーパー営業マンになったのかもしれない。
環境、そしてその環境下のルールは人の行動を変える大きなウェイトを占めているのだ。

お小遣い制度発令をした次の日、娘と2人でゲームセンターへ行った。
「パパ、クレーンゲームやってもいい?」
昨日ルールを決めたじゃないか。
「いいけど自分のお小遣いだよ」
「えー、だったらやらない」

自分のお金だとやらないのかよ!
「分かった、100円だけパパがお金あげる。」
制度を決めたが従業員に甘い社長、特に女性には。
「やったー、だけど100円だと絶対にピカチュウ取れないし…どうしようかな、何やろうかな」
100円あげたのに足りないって。
これでいつもみたいに500円あげたら小遣い制の意味がないじゃん。
苦渋の選択をする。
「分かった、あと200円あげるから頑張ったら?」
「パパありがとう!!大好き」

従業員に媚びを売る、バカな社長である。

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