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【コンサル物語】私が歴史物語を書く理由

seizanry

  ちょうど1年ぐらい前にとても面白い本を読みました。『帳簿の世界史』です。南カリフォルニア大学の歴史学部教授ジェイコブ・ソール氏(HIST Faculty Profile > Department of History > USC Dana and David Dornsife College of Letters, Arts and Sciences)が会計・帳簿の歴史を一般向けに描いたもので、専門書とは全く違う物語の世界がそこに描かれていました。歴史と会計の面白さがいっぱい詰まったその本を毎日夢中になって読んだことを覚えています。

 会計・帳簿業務に係わるすべての経理部員に推薦したい本です。きっと日々の業務に誇りを持てるようになる内容だと思います。

 会計の歴史を扱った書籍は最近たくさん出版されているので、その中の一冊として既に手にとっている方もいらっしゃるかもしれないですね。

 改めまして、コンサル物語を執筆している、週末は歴史家、歴史好きな現役コンサルです。今は会計周りのコンサルをして生計を立てています。

 『帳簿の世界史』との出会いが今の仕事の成立ちやルーツをもっと知りたいと思うきっかけになり、会計士とコンサルの歴史への興味が湧きました。それから同じようなテーマの本を読み続けるきっかけとなりました。

 ところが会計やコンサルの歴史や成立ちを調べていくと意外と一般向けにまとまった書籍やサイトが少ないことに気づきました。それなら自分で書いてみようと思ったことがコンサル物語を書くきっかけです。興味が続く限り書いていこうと意気込んでいます。

 コンサルを目指す学生やコンサルへの転職を考えているコンサル志望の方々や、既にコンサルや会計士として活躍されている方々にとって少しばかり日々の活力になれば最高だなと思って書いています。

 一人でも多くの方に読んでもらえるような記事を書くことを心がけていますが、実際書き始めてみるとなかなか大変だなあと感じるばかりです。

 コンサルの歴史を書くと決めたら書籍やインターネットから必要な情報を集めるわけですが、集めた情報を単につなぎ合わせるだけでは面白いものは何も書けないんですね。私、一応大学は歴史学科を出ていますが、自分で歴史物を書いてみて、初めて大学時代に教わったことを少し理解できたと言えるかもしれません。

 歴史は多面的なものなので、どの視点、どの立場から語るかによって全く違うものになるということ。だから、歴史を書くときには自分の立ち位置を明確にしないと読む人に迷惑がかかりそうです。立ち位置をはっきりさせることで書き手の主張は読み手に伝わりやすくなるとも言えるかもしれません。(主張に賛同するかは別の話ですが)

 コンサルの歴史も、学者・研究者が書いた本、コンサル会社の社史、ジャーナリスト本など元ネタは多士済々ですので注意が必要ですね。

 記事としての面白さを上げる技術力も自分には全然ないなあと感じながらも書いています。

 歴史について書かれているものって、ともすれば事実の羅列になっているものがたくさんあると思います。それを読んで面白いと感じるか、面白くないと感じるかの違いには、描かれている時代の背景や人物についてどれだけ周辺の付加情報を知っているかによることが多くないでしょうか?私はそう感じることがあります。だから、コンサルの歴史を書くにあたっては、書いている時代や人物の周辺情報をできるだけ補足することで、少しでも多くの方に面白いと思ってもらえるようにしたいですね。

 また、描かれている対象が今の時代にどう繋がってくるのかということも大切ですよね。コンサル物語を読んでいる人は今の時代の人ですので、今との繋がりがあると興味を持てるかもしれないと思ってます。

 例えば、コンサル物語は19世紀から20世紀そして今のアメリカを舞台にした物語ですが、その中でプライス・ウォーターハウス・クーパース(PWC)という会計事務所とアーサー・アンダーセンという会計事務所を中心とした物語が展開されていきます。この場では非常に雑な説明になりますが、この2社の関係というのがダイナミックで非常に面白いのです。19世紀末にニューヨークでアメリカの事業を始めたPWCからアーサー・アンダーセン氏が抜けて会計事務所を設立。そのアーサー・アンダーセン社は20世紀後半には世界最大のコンサルティング会社になりながら、1989年コンサル部門は会計事務所から独立、その後アクセンチュアとなる。一方コンサル部門に独立されたアンダーセン会計事務所は数年も経たないうちに内部に再びコンサル部門を設立しますが2002年にエンロン事件で会計事務所自体が消滅。その時のコンサル部門は紆余曲折を経て2009年にPWCに買収されました。なかなか面白い話だと思いませんか?

 このようなことを考えながらコンサル物語を書いています。これまで他のブログで書いていた記事は編集を加えた上で徐々にnoteに移行していきたいと思っていますので、興味を持っていただけたらぜひ続けて読んで見てください!

『帳簿の世界史』
ジェイコブ・ソール(著)村井章子(訳)
この本が最高に面白い!

読みながら付箋を貼ってたらこんなになりました

線も引きまくりました


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