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クラウドSaaSの雄「ラクス」に向いてるのは『SE嫌いのSE』?

ビズリーチの求人をもとに、次世代ものづくり企業「キャディ株式会社」と、その求人内容について考察します。
(4~5分で読める記事です。約2600文字)

https://www.bizreach.jp/job/view/1483963/?ref=job_search

1.株式会社ラクスとは?

株式会社ラクスは「楽楽精算」や「楽楽明細」などのバックオフィス業務を支援するクラウドサービス(SaaS)、「メールディーラー」というフロントオフィス業務支援サービスを提供する2000年創立の会社です。

楽楽精算のCMはよく流れているので、一度は見たことあるんじゃないでしょうか?

ちなみに会社のHPこちら。シンプルでいいですね。またnoteもやってます

サービスは主に中小企業のバックオフィス業務効率化を図るクラウドサービス(SaaS)です。各サービス、導入費用も安価でITが苦手な方も使いやすいような画面設計や各種機能(スマホ対応など)があるのが強みです。

今後は経費精算や勤怠管理などのSaaSサービスの拡充をしつつ、対応する業務の幅を広げていくのではないでしょうか。
例えば、
・勤怠管理や労務管理を更に発展させて、タレントマネジメントができるサービスへ
・人事や販売を越えて、会計や在庫管理など、ERPパッケージの各モジュールに相当するサービスを増やしていく
といったことが予想できます。1から様々なサービスを創造することができ、あらゆる企業で通じる一般的な業務とシステムの流れも学ぶことができる、とても魅力的なステージにあると言えます。

2.求人内容

そんなラクスに入社するにはどのような能力、経験が必要なのでしょう。
以下はビズリーチの求人にある業務内容、応募資格の一部です。
※PDM(プロダクトマネージャー)の求人

【業務内容】
1.新機能や機能改善に関する製品ビジョンと製品計画を設定する
 - ビジネスサイドの企画チームと協力し、開発経験をもとにIT視点を加味して策定します
 - 関係部署の意思決定を尊重しつつ、ストレッチ可能で現実的なビジョンを掲げます
2.ユーザーインタビューとデータを用いて、どの顧客の問題点をターゲットにするかを特定する
 - 機能が必要なものかプロトなどを用いてユーザにインタビューして事実を明確にします
 - 開発する機能に足る論理をデータから取得して不必要な開発を行うことを防ぎます
3.新規開発項目の企画を立案し、デザイナーとUI/UXを設計し、開発へ要求仕様を提示する
 - 最初の企画は概ねビジネスサイドから行われますが、開発からも提案を行っていきます
 - 具体的な提案にしていくためにUI/UXを意識した設計と、開発へ伝えるために文章化します
4.リリース後の効果測定やユーザーヒアリング
 - リリースしたあともきちんとPDCAを行い今回の企画が正しかったのか検証します
※プログラミングなどの実開発業務は行いません。

【応募資格 必須】
・3年以上のWEBサービス開発経験(開発言語問わず)
・WEBサービスの企画やプロダクトマネジメントの経験
・顧客対応をもとにした要件定義の経験

<下記ご志向の方、マッチします>
・受け身な開発体質から脱して、主体的にサービス開発できる環境に身を置きたい【SIer、SESからの転職者多数!】
・ユーザーからのご意見やご要望から、プロダクトの課題に気づき、改善にまい進していきたい
・より良いサービスを作るために、企画部門やCS部門、デザイン部門と話し合い、協力しながらプロジェクトを進める環境を求めている

全てみたい方はこちらをどうぞ。
https://www.bizreach.jp/job/view/1483963/?ref=job_search

3.求人内容の考察

早速結論です。ラクスのプロダクトマネージャーは、「SEの仕事のやり方が嫌いなSE」が向いてると思います。このままでは「?」だと思うので、この変わった条件を順に説明します。

①SEが向いている理由

まず、SaaSサービスの開発企画、リーディングをする上で基本的な業務設計やシステム設計、開発工程への知見は必要です。そのため、SEやITコンサルで開発プロジェクトを一通り(少なくとも要件定義からリリースまで)の経験は求められます。

②SEの仕事のやり方が嫌いなSEが向いている理由

その上で、「SEの仕事のやり方が嫌いなSE」が向いていると思います。
なぜかというと、ラクスで求められるプロダクトマネージャーの立ち振る舞いが、SEっぽくない(Sierで評価されにくい)からです。

例えば、以下のような能力が求められそうですが、これらの動きを率先してやる人は(大事なんだけど)Sierでは評価されにくいです。
・他部門とコミュニケーションを取りながら仕事を進める
・エンドユーザーのあるべき姿を考えて、必要な機能を開発する(仮にそれが仕様変更であっても)
・システムを作った後、どう使われているかを気にする。リリース後、エンドユーザーに利用状況をヒアリングする

ラクスではこうした人が求められるので、SEとして数年開発プロジェクトを経験して
・自分の仕事は本当に価値があるのだろうか?
・自分は良かれと思ってやっているのに、なぜか会社の人から疎まれる。自分の働き方はこの会社に向いていないんじゃないか?

といったモヤモヤを抱えている人は、ラクスに挑戦してはいかがでしょうか。

最後に、現場採用者からの一言として、このような言葉がありました。

【今回の採用にあたり、現場責任者からの一言】
本サービスは、ビジネスとしてもプロダクト(サービス)としてもまだまだ伸びていきます。現状に満足せずにサービスや組織が成長をする場に身を置くことにより、自分自身も大きく成長をもたらすことができる環境になっています。
当社は人を大事にする会社であり、成長と成功を共に喜べる、共感できる仲間を探しています。風通しの良い環境で今後も伸びていくプロダクト開発に携わることができ、多くのユーザーに使ってもらう喜びと自分自身の成長を実感することができます。

会社やサービスの成長だけでなく、人を大事にする稀有な会社です。一度面談をしてラクスで働く人と相性が合うかどうか判断してみてはいかがでしょうか?

この記事を読んで応募や面談を受けた方がいればコメント頂けると嬉しいです。
※残念ながら私には紹介料など何もありませんが…笑

こんさるせんせー

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