【脱No質問】質問を作るまでの5つのステップ
先日母校で講演をする機会に恵まれた。
幸いにも私の講演を聞いてくれた大学生はとてもエネルギッシュな方々だったので、1コマ90分を使った講演は時間を余らせることなく終了した。
講演をして思ったのは、「質問をするのは難しい」ということ。
今でこそそれなりにクライアントや社内のメンバーに質問をすることができる私だが、大学生だった時、そして社会人になりたてのへっぽこコンサル時代はなかなか質問をするのに苦労した。
「そもそも何を聞いたらいいかわからない」
「『ふーん』と納得してしまい、疑問点が浮かばない」
「こんなことを聞いたらバカだって思われないかな」
などが頭に浮かび、うまく質問を考えられなかったものだ。
そこで質問を作る手順を私なりに言語化してみた。
就活生や若手社会人はこれからの参考に、中堅メンバーは自身の振り返りに役立てて頂ければ幸いである。
【質問を作る5つのステップ】
質問をする目的を考える
質問の型を作る
質問の型に当てはめてみる
質問する
回答を自分の中で反芻する
1.質問をする目的を考える
結局、これが一番重要かもしれない。
質問をするということは、自分と相手のギャップを知ることで差を埋めるという行為だと思っている。
そのため
「自分がどうありたいか?」
「自分がこの場で何を得たいか?」
を持っていなければ質問を作ることはできない。
興味がないゼミの先輩の話や、合同説明会で興味のない会社のブースに入ったときに何も聞くことがないのはそのせいである。
(そう考えると、私の講演で質問が出ていたのは幸運だった…)
2.質問の型を作る
2と3のステップは知識とその知識を活用する訓練次第だと思っている。
私の場合、以下のような質問の型を持っている。
比較
自分とあなた
過去と現在
現在と将来
理想と現実
具体例
例外
抽象化
そこからの学びは?
一般的にはどうなのか?
3.質問の型に当てはめてみる
質問の型にこれまで聞いた事、みたことを当てはめて質問を作ってみる。
例えば「比較(自分とあなた)」の場合
『私だったらその場面で~~しちゃうと思うのですが、なぜXXXを選択したのですか?』
「抽象化(一般的にはどうなのか?)」の場合であれば
『~~といったエピソードをお話しいただきましたが、一般的なプロジェクトではそのような行動をとるのが多いのでしょうか?』
といった具合である。
4.質問する
思い切って質問しよう。ここまで来たら後は手を上げる勇気(Zoomの場合、ミュートを解除する勇気)だけである。
5.回答を自分の中で反芻する
もらった回答は聞き流すのではなく、自分の血肉にしよう。
回答が思ったものでない時こそ、「そんな考え方もあるのか」と知見が広がる瞬間である。
(ただし、皆が皆正しいことを言っているわけではないので話半分で聞くように…特に若手就活生は注意して頂きたい。偉そうに話している人の言ってることが全く筋違いなんてことは多々あるのだ)
以上である。
質問を作るまでの手順を言語化するとこのようになった。
これから就職活動を控える大学生や若手のビジネスパーソンなどに役立てば幸いである。
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