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ごめんあそばせ

悪いけれど、酷いけれど、最近私は仕事をサボっている。サボっているというか、配慮の上でサボらせてもらっている。

これまでは午前・午後ともに現場作業→落ち着き次第、事務作業をしていた。事務作業ができるのは、定時を過ぎてからという日もザラだった。

しかし、少し前に体調不良にて現場で倒れてしまってからは事務所で過ごさせてもらっているので、溜まっていた仕事が片付いてきた。

溜まっていた事務作業が片付く未来なんて全く見えなかったのでホッとしている反面、これが片付いたらどうしようかと思い始めている。

そもそも、基本的には現場に出なければならない我が職場において、一日中事務所で座っていて良いのだろうかと考えている。自分に降り掛かっている珍しい奇跡をこのまま享受して良いのか悩んでいる。

一応、倒れて休息した数日後には、もう現場に入れますと自己申告したのだが、それからもシフトはずっと事務所だ。もう一回言えばいいのかもしれないけれど、何となく言わずに静かに事務所で腰掛けている。

実際、妊婦体力にはムラがあるので激しい現場仕事を毎日こなしていけるのか、甚だ心配なところがある。

皆さんには申し訳ないが、事務所で過ごさせてもらえるならば、事務所で過ごさせてもらっても良いかもしれないと勝手な気持ちが芽生え始めている。

また倒れてしまっても、迷惑をかけるし。事務所に居ても良いなら、事務所に居ても良いのかもしれない。

そんな風に、わたしは最近逃げている。楽に過ごしていると、これまで自分がどれだけ大変な思いをしながら働いていたのか身をもって感じるようになった。

仕事に対して気苦労がない、毎日定時で退社できる、こんな世界線だってあるんだなぁと思った。プレッシャーを感じずに毎日仕事に向かっている人だって、世の中には他にもいるのかもしれない。

長い人生、こんな風に楽をさせてもらう期間があっても良いかもしれない。一応、これまで手も気も抜かずに、日々真面目にやってきた。

束の間の休息を、続けさせてもらえる間は続けさせてもらうかもしれない。




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