まさかず(みんなの社会科随筆家)

みなさんは元気に幸せに暮らしていますか? 私たちのこの世界は複雑多様です。そんな中、私…

まさかず(みんなの社会科随筆家)

みなさんは元気に幸せに暮らしていますか? 私たちのこの世界は複雑多様です。そんな中、私たちは現状をしっかり捉え、未来について考えることができているでしょうか? 私たちが日本人としてちゃんと知っておきたい、考えておきたい話題を、社会科を勉強する感覚で綴っていきます☆ まさかず

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幕末日本の強腰外交

 幕末の歴史は、戦国時代と並んで人気のある時代ですね。  この幕末の原点である黒船来航ですが、みなさんは「やってきた黒船とペリーにビビッて言われるがままに開国した」と認識していませんか?  実はそうでもないようです。  日米修好通商条約も一方的に結ばされたものではありませんでした。  ここで登場するのが、交渉についた日本全権の岩瀬忠震(いわせただなり)、幕府の目付という役職の侍です。  どう交渉したのでしょう。  アメリカ側の交渉についたのは有名なハリスです。  ハリスは「

    • 教育は大事〜米百俵

       教育は国の根幹です。  教育次第で、良くも悪くも色んなことが変わります。個人であれば人生が大きく変わりますし、国であればその国の命運を分けることもあるでしょう。  明治維新期の新潟での話。財政が窮乏し、飢饉にあった新潟の長岡藩に米百俵が贈られました。  これで少しでも生活が楽になると喜んだ藩士たちに、大参事(藩士たちを取りまとめる役職)の小林虎三郎は贈られた米百俵を売却して学校を設立することを提案しました。  もちろん猛反発にあったわけですが、小林虎三郎は「百俵の米も、食

      • 天皇制という制度は存在しない

         先の天皇陛下の御譲位により元号は令和に改元され、私たちもこの元号にだいぶ慣れてきた気がします。  この御譲位の一連の流れや、今後の皇位継承の話など皇室に関する様々な議論が交わされていますが、そもそも「天皇制の是非はどうなの?」といった議論も耳にします。     その「天皇制」なんですが、憲法に「天皇」の項目があるので、日本国の制度の1つとして捉われがちですが、厳密にいえば天皇陛下の御存在は制度ではありません。  天皇陛下の御存在は「国体」、つまり国の形であり、私たちの国が日

        • 拉致被害者を忘れない

           北朝鮮のミサイル実験が定期的に報道されていますね。ところで、みなさんは北朝鮮による拉致問題への意識を持っていますか?  ある芸能人が拉致問題についてこう述べていました。「1巻~10巻見てないのにずっと30巻以降の話をされてる感覚。だからといって今更聞けない。学校だって教えてくれなかった」と。少なくない人がこう感じているのではないかと思います。  拉致問題とは、1970年代から80年代にかけて、北朝鮮の工作員などにより日本人が拉致された問題です。普通に生活していた日本人があ

          戦争をしないということ

           私たちの国は約80年前に大きな戦争を経験し、それ以来平和主義を掲げ、戦争をしない国を目指し、それを貫いてきました。   戦争をしないということは、どうあるべきことなのでしょうか。  「戦争をしないということ」=「戦力を持つことを断ち、戦争をできない状態にすること」というロジックを持たれる人がいます。ただこれは、私たちに戦争をする(武力を行使して他国を侵略する)意思がある時は、その手段がないわけですから有効でしょう。  問題なのは、私たちにその意思がなくても他国が武力を行使

          国を思うということ

           国とは何でしょう?国家とは何でしょう? 私たちはそれを「政治的共同体」と固く捉え、遠い存在であり、また「国を思う」「国を守る」ということをしばしば右翼的思考と捉えてしまう人も多いようです。   しかしそうでしょうか?それはおかしいことなのでしょうか?   日本人は昔から自分の故郷のことを「国」と言ってきました。「お国自慢」「国に帰る」「国に錦を飾る」などがそうですよね。  『国』という字を見てください。「玉」とはどういう意味でしょうか?「玉」とは、美しいもの・大切にすべき

          はじめに☆

           私たちのこの世界は複雑多様です。そんな中、私たちは現状をしっかり捉え、未来について考えることができているでしょうか?  「良いくらしをしたい、良い未来にしたい。」  そのためには、様々な事情や問題に向き合わなければなりません。向き合うからには、それらの知識・情報、そして考えることが必要です。  しかしながら、今日本ではなかなかその機会がありません。  そんな機会を作ろう!とまでいうと、おこがましいかもしれませんが、このページを『CONSIDERATION みんなの社会科』と