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DEHD - Flowers Of Devotion (2020)

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総評 : 8/10


シカゴのインディロックバンド、DEHDの3枚目のアルバム。カラッとした広い空間で、強烈な男女ボーカルとシンプルなギターサウンドを響かせる。涙が出そうなほどきれいでサイケデリック。個人的にはドンピシャなアルバム。

秋晴れのモハべ砂漠に連れ出されたThe Kills。青空の下セッションするPure XとOrville Peck。マリファナ中毒になったThe Cranberries。ディストーションペダルを紛失したThe Jesus And Mary Chain。荒野で叫ぶ名も無きサーフロックバンド。そんなイメージが浮かぶ。

ギッチリとプロデュースされた流行りの音楽もよく聴く。でもそれよりは、こちらの感情を受け止める余白の有る音楽、そしてその上で抱きしめてくれるような感傷的な音楽の方が好きで。沈んだ心に対しても、高揚する心に対しても、常に優しい風を吹き込んでくれる。

最近で言うと、Pure X、Orville Peck、Men I Trust、そしてこのDEHDは、私の性格にぴったりフィットしたまるでオーダーメイドのような音を鳴らしてくれる。好きとか嫌いとかそういうレベルを超えた、ベーシックな生活音。

全13曲、38分。
ベストはM7。キャッチーなM10や、切なすぎて死にそうになるM13も名曲。

余談①:バンド名は「デッド」と読むんだと思うが、「デフド」と書いてる日本のメディアもある。「デフド」ってかっこ悪くない...?

余談②:Bandcamp上でFiretalkのサブスクに登録すれば、500円でFiretalk所属バンドのアルバムが全部ストリーミングとダウンロードできるのでお勧め。Pure X, Deeper, DEHDのそれぞれの最新作はダウンロード推奨!

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