学校が趣味の世界に干渉していいの?

戦前から文部省は「全国大会につながる大会は年に2回まで」という制限を通達した.高校野球が春と夏の2回なのはこれによるもの.

高体連も初夏の大会と新人戦という2回.

国体に出ることができる競技種目はいいのかい?

高専大会を思えば,高専は高体連・高校野球に参加しちゃダメじゃない?

"Ivy League" は歴史ある学校ゆえに校名を背負ってスポーツで闘う.彼らの主戦場はあくまでも学問.「スポーツ奨学金などはしない」という約束があるらしい.一方,日本においてスポーツで名を馳せている高校・大学って「学校」なのだろうか?

日本には日本の歴史があるのは百も承知である.若者のスポーツの在り方を急に変えるのは無理だろう.それは僕も理解する.

僕が納得できないのは.学校の名前を背負って正課外の活動を嬉々として行っている教員が自身の行為の歴史的な意義を振り返る教養がないこと.時代の流れでやむを得なかったことまでは許したいのだけれども,教育基本法に明記されているような民主的な社会を目指すのであれば,学校を単位とする部活動は縮小し消滅することが是とされねばならない.

現在の部活反対の教員たちは「自身の労働環境」のために反対しているのです.それはそうなのだけれども.「教員の権利」だけではなく「児童生徒学生の人権」の問題だという主張をする人に出会うことができないのです.

「人権」に無自覚な教員集団が形成する学校文化なのだもの,教員の過剰労働のみならず,イジメも不登校も問題行動も若者の自殺も無くなりませんよ.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?