中之島バラ園3「接ぎ木された部分」
人生は地面にしっかり根を張って生きた方が嵐のようなつらい状況になっても人は耐えられると思う。
「あれっ、ちょっと良いことを書いたな」と自分で思いつつ始まる今日の話。
バラ園にはシーズンになるとたくさん咲いている綺麗なバラを見たいから行くよね。
でも地面にも少し珍しい部分があるよ。
1m以上になるような大型のバラは「接ぎ木」という方法で栽培されているものがほとんど。
これには「ノイバラ(ノバラともいう)」という日本各地に自生するくらいこの国の気候に合っていている野生種のバラを使う。
これも綺麗な花が咲くんだけど、接ぎ木で使うのは根から3cmくらい上の部分までで、そこから上はカットする。
これは「台木」という。
その上に咲かせたい品種のバラの枝をくっつける(芽接ぎという方法もある)。
1年目は「新苗」と呼ばれていてバラの赤ちゃんみたいなもの。
しかし人間と同じくバラの成長は早いのでその年からもう蕾がつく。
ここは意見が分かれるところだけど、1年目はバラ苗自体の成長を優先するので栄養が取られないように蕾がついても小さいうちに取ってしまう。
意外とバラって勝手に大きくなるものではなくて深く人間が関わっている。
俺の説明だと分かりにくいかもしれないね。
実物の写真を載せたい。
まずはバラの花を楽しんでね。
名前「アヴリンヌ ゴジャール」
作出国 フランス
作出年2006年
作出者 ゴジャール
系統 ハイブリッドティーローズ(HT)
高さは1m30cmくらい。
バラって人間の目線よりも下にないと良い感じで見えない。
だから冬場の休眠期になると「強剪定」というものをして伸びた枝を人間の足のひざあたりの高さまでガーデニング専用のはさみで切り戻す。
リセットに近い感じかな。
でも春になるときちんと芽が出てまた枝がすぐに伸びて咲く頃にはちょうど人間が見やすい高さになる。
そして「アヴリンヌ ゴジャール」の根元。
(写真の下に文章が続くよ)
まず左と真ん中に緑色の枝が見えるよね。
ここが「アヴリンヌ ゴジャール」の部分。
その下のゴツゴツした部分が接ぎ木されたところ。
右の小さな赤っぽい芽は「ベーサルシュート」という。
接ぎ木された部分から出る新芽のことで、どんどん大きくなるのでこのバラの新しい枝となって、また花を咲かせる。
そして意外だけど台木にした「ノイバラ(ノバラ)」も新しい芽を出すことがある。
これを成長させてしまうと栄養分が取られてしまうので小さい芽のうちに取り除いてしまう。
そしてこの接ぎ木された部分は成長するにつれてがっしり強くなる。
こんな感じで今日はバラといえば花がメインだけど根元のちょっと珍しい部分の話でした。
では、また。
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