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Profire 〜6人のピアニストによるピアノの響演〜(2020/1/8)

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『Profire 〜6人のピアニストによるピアノの響演〜』に伺いました。(2020/1/8@大泉学園 ゆめりあホール

このコンサートに出演した若き6人のピアニストは全員、昭和音楽大学ピアノ演奏家コースを卒豪・同大学大学院修士課程を修了されています。メンバーは演奏順に鵜沼春菜さん、田中梨央さん、堀ノ内一真さん、 鈴木桃子さん、岸本聖華さん、高木直樹(Naoki Takagi)さんでした。全員が国内・国外の多くのコンクールで入賞歴があり、田中さんは現在ウィーン国立音楽大学で研鑽を積んでいます。

プログラムの前半は6人によるソロ演奏でした。
鵜沼さんはショパン「バラード 第2番」を、可憐な音色で淡々とした歩みと中間部の熱情のコントラストを表現。田中さんはショパン「スケルツォ 第3番」を、豊かな深い音色でたっぷりと演奏しました。堀ノ内さんはリスト=サンサーンス「死の舞踏」を、輝かしい高音を駆使して重厚かつダイナミックに表現。
鈴木さんはメンデルスゾーン「厳格なる変奏曲」を、抑制の効いた落ち着いた演奏で変奏曲を見事に描き分けていました。岸本さんはリスト「超絶技巧練習曲から第4番」を演奏、華やかでゴージャスなサウンドでした。高木さんはショパン「マズルカ Op.7-1」と「英雄ポロネーズ」の2曲。華麗で多彩な音色で表情の変化の大きな演奏を披露してくれました。

後半は2台ピアノによる3組のデュオ演奏でした。
田中さん・鷺沼さんによるショパン「ロンド Op.73」は可憐なアンサンブル。鈴木さん・堀ノ内さんによるアンダーソン「2台ピアノのためのカルメン幻想曲」は情熱的で豪快、コントラストの大きな演奏でした。最後の高木さん・岸本さんによるデュカス「魔法使いの弟子」は、ストーリー性のある楽曲の世界観が丁寧に表現されていました。

このProfireシリーズの次回公演では、2台ピアノによるピアノ協奏曲のコンサートを予定しているそうです。

皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!


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