子どもの絵は子どもの言葉
長男が小さい時から、子どもが描いてくれた絵はとりあえず、しばらく飾るようにしています。
子どもの絵って、真っ直ぐ素直な表現でパワーがある。
「ねえ、聞いて」って言われてるような、子どもの言葉のように感じるんですね。
だから、すぐしまったり、すぐ捨ててしまったり、雑に扱ったりはしないようにしてきました。
そのまま飾ったり、ダンボールで作った額にいれてみたり。
たまにはどこ飾るん?というくらい大きな作品もあったなー笑
(模造紙つなげて描いてたでっかい紫陽花
あれは、しばらく和室に貼っておいたな。)
他にも、飾るだけでなく、カラーコピーをしてランチマットにしたり、包装紙にしたり、暮らしの中でこうやって使いたいと閃いた時は、活用したりもします。
活用した後は、子どもも思いはもう成就したような感じがあるので、私の気持ちのままに。
処分したり、ファイリングしたりしてかたづけます。
そんな風にしてきて気がついたのは、それが子どもの「また描こう!」と創作意欲に繋がっていたということ。
「ママ飾ってくれたん」
「私の絵でプレゼント包むの!」
そんな小さな成功体験の繰り返しが自信になったり、自己肯定感をあげることにも繋がるんだなと実感があります。
今では大きくなった上の子達は、滅多に絵を描かなくなりました。
ためらいなく描いてくれるのはもう、末娘(8歳)だけになりました。
寂しいけど、人より上手く描きたいと思ったり、昔みたいに素直にかけないということからでしょう。
でもそれは、成長でもあるし仕方がない。
だから、私には、幼き頃(小2くらいまでかな)の絵が、今改めて宝物だなと感じています。
で、最近ね、まだためらいなく描けちゃう末娘の絵で、少し前に描いてくれた私のお気に入りの絵を額装してもらうことにしました。
ちゃんと、額縁屋さんに持っていって額装したのは初めてでした。
サプライズで末娘に渡してあげると、凄く喜びました!
作品としてのクオリティがぐんとあがったし、これまで額といっても、ダンボール額だったので、わかりやすくレベルアップしてもらったことも伝わったみたいです。
額縁屋のご主人が
「いい絵だね。ほんとにいい絵だよ。娘さんに伝えて。また次があれば、今度は娘さん連れていらっしゃい。自分の絵に合う額を自分でえらんだり、額によって見え方が変わるのを目の当たりにするのもいい経験になるし、他人と自分の絵について考える機会にもなるし!何よりこの絵をどんな子が描いたのかみたいなぁ」
そんなことを言ってくださってたと話すと、またひとつ自信が積み上げられたような顔をみせ、「また気にいった絵描けたら、行こな!そのお店!」
と、言いました。
末娘には、いい刺激になった気がします。
ご主人は、私にも
「お母さんえらいわ。子どもの作品をダンボールででも、額に入れて飾ってあげたり、いい環境で絵を描くことを重ねてるよ!そんな子なら、なおさらこうやって額装してもらった喜びは大きいと思うよ。」
と、言ってくださいました。
あまり考えずにやってきたことだけど、褒めてもらえて、素直に嬉しかったな。
子どもの言葉に耳を傾けてこられたねと言ってもらえたように思えます。(いい解釈 笑)
と、一緒に真ん中の娘(小6)が小2の頃に制作した銅板画も今額装してもらってるんですが、
それを本人に伝えたのだけど…
「その絵ママは好きかもやけど、もう前過ぎて自分のじゃないみたい。あんまりなんとも思わない。ママが好きならいいんちゃう」
と言われました。笑
正直な気持ちよね。
母にとってはずっと宝物だけど、タイミングズレると、成長段階の彼女には忘れてたくらいの作品。
彼女にとってまた宝物と感じられる作品になるのはずっとずっと先でしょう。
額装もしたことだし、それまでずっと大事にしようと思っています。
何でもタイミングって大事ね。笑
(池永)
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