子どもの自信はどこからやってくる?
ー「もっと自信をもって!答えは合ってるんだから」ー
小6娘が通っている塾の先生が、娘にこのように声をかけてくださったそうです。それも2人の先生から、まったく同じようなことを言われたのだとか。
昨夜、娘からこのエピソードを聞いたとき、「あぁ、娘は自己受容が低いのかもしれない」「そんな風に育ててしまった私にも責任がある」と反省の気持ちでいっぱいになりました。
◆自信って、どこからやってくるの?◆
娘が通っている地元の小学校では、約半分の子どもたちが、私立の中高一貫校に進学します。なので、娘もなんとなく女子校がいいとか、あそこの制服がかわいいとか話していました。
でも、私たち夫婦の方針として“自分から受験したいと切り出さない限り、受験はしない”と決めていました。なので、5年生までは塾にも通わず、遊び感覚でスマイルゼミを使って勉強していましたね。
そして小学5年の秋、はじめて「女子校に行って勉強したい」と自分の意見を伝えてきました。その理由は、「男子がいない女子だけの自由な環境で、たのしく勉強したい」からだそうです。
中学受験をされるお子さんは、たいてい小学3年の春休み(新4年になるタイミグ)に塾に通い始めます。ですから、娘はすでに2年遅れてのスタートになるわけですね。すでに集団塾では、学習範囲が進みすぎて、追いつけないほど先に行っている。なので、いろいろと体験授業をさせていただき、個別指導塾に通いはじめることにしました。今からちょうど1年前です。
一般的に考えれば、かなり無謀な挑戦です。勉強するにはあまりにも時間が短すぎます。正直、合格する可能性はかなり低いと想定しています。もし不合格だった場合は、地元の公立の中学校に進むことを約束し、娘は勉強を始めました。
幸いにも、個別指導でお世話になっている女性の先生が、とても丁寧にフォローしてくださり、またモチベーションを上げてくださるので、娘も進んで勉強しています。ただ、どうしても勉強の範囲が終わらず、過去問にトライしても4割もとけない、そんな現実です。
ですから、家族の間でも「そんなにムリしなくてもいいのでは?」「やっぱり受験は難しいのでは。。」無意識にそんな気持ちで、娘に接していたのだろうと思います。ひどい親ですよね。
でも軽々しく「大丈夫だよ!」とか「今の調子でいいんじゃない?」と言える状況じゃありません。だからよけいに、無意識のコミュニケーションが、娘の”自己受容感”を下げてしまっていたのだと思います。
そこで昨夜、塾の先生から「自信を持って」と言われたことをきっかけに、娘と「これからのこと」を話しました。
(母)「だいぶ勉強ができるようになったんだね。ところで将来、やってみたい仕事はあるのかな?」
1分くらい、じーっと考え
(娘)「動物の病気をなおしたり、お世話をする仕事をしたいな。それと絵を描くのも好きだから、絵を描く仕事もしてみたい」
(母)「そうか。じゃ、その夢を実現するために、学校で何をしたらいい?」
(娘)「病気を治すためには理科の勉強かな?」
(母)「そのためには、どうしても受験して●●女子校に行きたいの?」
(娘)「うん」
そんな話をしました。
ようやく娘と向き合って、ちゃんと話ができました!これまで、がんばってきたことを、きちんと褒めました。そして「なんで受験したいのか?」を娘に問いかけたんです。時間にして10分。自分で考えたことを、自分で言葉で伝えると、ふしぎと自信が持てたようです。
たぶんこれから先、受験は厳しい局面を迎えると思います。でも、親子いっしょに将来を考え、逆算して、今どうすればいいのかを共感できただけでもいいと思っています。
◆自信は、どこからやってくるの?◆
それは
■家族みんなが、家族それぞれの夢を応援する共感からやってくる■
そんなことに気づけた一日でした。
では!また!
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