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勉強はいつでもやり直せると実感したのは、クラスメイト達からです。

ご覧いただきありがとうございます。吹田市でフリースクールと発達支援をメインにした放課後学習スペースを運営しています、NPO法人トイロです!

今回は、「学び直し」をトイロで実施する、根本の話を書いていきたいと思います!

高校に行けなくなり、引きこもりになったあと、20歳で通信制の高校に行きました。そこでの体験やクラスメイトの関りの中でたくさんを学びました。その詳細をお伝えしたいと思います。



通信制高校ってどんな所?


私は公立の通信にいきました。

教科書代や授業料などもろもろ合わせて、年間3万円程度だったと思います。

システムは、必要単位の授業を選んで申請し、必要回数のスクーリングをし、その他はプリントを教科書を見て仕上げて、期限までに郵送するというものでした。

スクーリングは18:00~1時間目が始まり、21:00ごろに3時間目が終わるという感じでした。

平日1日と日曜日にスクーリングしていました。

日夜間だったので、クラスメイトのほとんどはアルバイトや正社員として働いている人ばかりで、10代~80代まで居ました。一番多かったのは20代です。

その全員が不登校経験者でした。



「学び直し」をしている大人がほとんどです。



少数、分数、掛け算、割り算、漢字の読み書きなど、小中学校の内容を学びなおす人がほとんどでした。

大人になり、就職や進学の目標ができて、勉強することの必要性を感じたので、進んで学んでいました。

そして、大人になっているので、習得するスピードが速いなと感じました。

この時、80歳の女性の方も居たのですが、家が貧しくてまともに教育を受けることができなかったので、字の読み書きができなかったそうです。

80歳になり、学びなおしたい気持ちを強くし、通信制高校に通う決心をしたそうです。一緒に校外学習で奈良県に行ったのを覚えています。

この人たちと接する中で、勉強っていつでも学びなおせるんだということを教えてもらいました。

自分自身も、大学に行って教師になりたいという目標ができたので、学びなおすことに抵抗もなく、自発的に行うことができました。



通信制を卒業して思うこと。



結論から言うと、私は通信制に行って良かったです。

同世代の不登校経験者や、学び直しをしている人たちと一緒に学べる経験が、生きる希望につながりました。

自分だけではなく、他にも似た境遇の人が居て、その人たちの前進する姿から刺激をもらってということができました。

家から一歩も出なかった、生きる希望もない数年前の自分が信じられないほど前進できました。

合う合わないがあるでしょうが、公立の通信制は自分のペースで学べるし、働きながら通える所が良かったです。

何より、学費にそんなに費用が掛からなかったのが助かりました。

ちなみに、小学校から高校まで全く行けなかった友達は、通信制に4年間通い、4年生の大学に入学し、現在、英会話教室の営業の仕事をしています。

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