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どれだけ辛いかわかってんのにそのままですか?

学校にもそれ以外の教育施設にも行けない子ども達。


ご覧いただきありがとうございます。

大阪の吹田市で不登校の子ども達や、発達障害などで生きづらさを抱えている子どもたちのサポートをしています、NPO法人トイロです。

今回は、開校して5ヶ月を終えようとしている今、生きづらさを抱えている子ども達がいかに救われていないかを書いていきたいと思います。

最後までお付き合いください。




どこにも居場所がなかった子ども達。



現在、昼間のフリースクールには小2~中3まで、12名が在籍しています。

そして、放課後は、小2~高3の6名です。

吹田市以外では、豊中市、宝塚市、大阪市からも通っています。

9月以降は、フリースクールも放課後も毎週問い合わせが絶えず、忙しさが増してきました。

問い合わせの多くは、「週に1回通えるかどうかわからない」「集団が苦手」だから、今までどこにも通える所がなかったからなんとかしたいというのがほとんどです。

実際、「学校に行きづらくなった」子ども達がほとんどなので、家から出るのがやっと、人とのコミュニケーションがしんどい子ども達がほとんどです。

次に、「結構な費用がかかること」です。

全国のフリースクールの月謝平均は、3万3千円です。週に1回行けるか分からない状態では、月に何万も払って通おうとは思わないです。

これがフリースクールなどのネックです。

トイロでは独自に全国の保護者を対象にアンケートを実施しましたが、90%以上が月謝制や月額に満足していないという結果が出ました。

そして、現在通っているフリースクールは選択肢がないために通っているという現状でした。

学校以外でもまた選択肢がありません。

そして、場所の問題です。

トイロは駅から近いですが、今の時点では自力通学になります。

そして、問い合わせのほとんどが小学校の低学年か、中学年です。

だから、カリキュラムやシステムが子どもと保護者に合致しても物理的に通えないというのが多いです。

これだけの条件をクリアできることが現状として難しいのです。

このように、本当に不登校の問題を何とかしていきたいなら、どうしていいかわからないと悩みを抱えている子ども達に、教育を届けられるようにしていくことだと思います。

ほんとに悩み、不安を抱えて、孤独に苦しんでいます。

いつまでこんなこと続けていくんだろう。




2022年にしていくこと。



不登校支援の幅を広げていくために、「株式会社」を設立したので、4月から放デイを運営していきます。

これは東大阪で決まっています。

現在、「放デイ」の経営ができる条件がそろい、塾を経営していくためのメソッドも確立していってて、それらを実施できる場所も見つかりました。

このシステムを導入して、低料金で少人数制のフリースクールを今後新たに開校していきます。

放デイと併設出来たら、送迎システムをそのままフリースクールにも導入するので、場所の問題も解決していけます。

そして、トイロへの問い合わせは、大学生からも来ます。

将来、フリースクールなどを運営したいから、話をききたいというものです。

近所の大学の学生が来てくれているというのもあり、大学生とのネットワークも広がりました。

そこで、「不登校の子ども達の教育の場」を増やすために、教育を学び、意欲のある若者を対象に、居場所運営と教育実践の経営塾も実施していこうと思います。

これは、別で居場所運営をしている方から、ありがたい機会をいただきました。

これから、どんどん居場所が増えたらいいと思うので、資金面の援助などを含めて、一緒にやっていけたらなと思っています。

将来の担い手を育てていくことも早急にしていかなければなりません。

豊中での分校でこれを実施していこうと思います。





助けを求められているけど、まだまだ何もできていないのが現状です。



トイロが対象にしているのは、週に1~2日程度しか通うことのできない子ども達です。

層としてはかなり多い所です。

だから、チケット制でやっています。

不登校支援でビジネスをしていくつもりはないので、この形を取っています。

けれども、まだ全然何もできていません。

目の前の子ども達に手を差し出すしかできていません。

情けないですが、これを積み重ねていくしかありません。

毎日フリースクールにも通うことができない子どもたちはたくさんいます。

トイロに毎週たくさんの相談のメールが来ています。

電話で話すと涙を流して、今の辛さを語る保護者の方もいてます。

色々と見学に行ったけど、最後の望みを持って電話をかけてくる方もいます。

この現状をいち早くなんとかしたいです。

不登校の現状が深刻で、どれだけの人たちが苦しんでいるかわかってるのにそのままですか?

これを自問自答し続けたいなと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました!

トイロのホームページもよければご覧ください!吹田市初の放課後学習スペースを運営しています!

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