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世界で起きていること TOP3 (5月20日)




1位:台湾、新総統に注目集まる

  • 20日に台湾の新総統に頼清徳(Lai Ching-te)氏が就任。

  • 就任演説で中国との関係にどう言及するかメディアの注目が集まっている。

  • 8年の任期を終えた蔡英文(Tsai Ing-wen)氏は、統一でも独立でもない「現状維持」路線を堅持した。そのため「一つの中国」原則を掲げる中国との対話が実現することはなかった。

  • 頼氏も蔡政権の対中政策を維持することを表明している。

  • 頼氏はかつて「台湾独立工作者」と自称したこともある。中国は頼氏を「危険な分離主義者」と非難して、就任が決まってから軍事的な威圧を強めてきた。

【参考】
台湾の頼次期総統、20日の就任式で中国との「現状維持」訴えへ(ロイター)
台湾次期総統、就任式前にエビ釣り 外国首脳らもてなす(AFPBB)
台湾、総統就任式控え離島周辺で警戒強化(AFPBB)
存在感向上で「高評価」 蔡英文総統が退任―台湾(時事)
頼清徳総統、20日就任 対中政策の言及焦点―台湾(時事)
国会混乱、波乱の船出 頼清徳総統、20日就任―台湾(時事)
蔡総統「抑止力で平和維持可能」離任前のインタビューで(47NEWS)
台湾・頼清徳氏「中国と現状維持」 総統就任演説で表明へ(日経)
台湾新総統がきょう就任演説、「現状維持」表明へ 焦点の対中方針(朝日)
台湾・蔡英文総統、20日退任 存在感向上、末期まで支持失わず(毎日)
<独自>台湾の頼清徳氏、中台「現状維持と平和追求」主張へ 20日総統就任演説の内容判…(産経)



2位:イランのライシ大統領、ヘリ不時着

  • 19日、ライシ大統領とアブドラヒアン外相が乗っていたヘリがトラブルで不時着した。ヘリは3機で編成、他2機は安全に着陸。

  • バヒディ内相は悪天候が原因だと説明したが、事故後の状況や安否は不明。

  • イランはイスラム教シーア派の指導者が国を統治する。国政の最終決定権は最大指導者であるハメネイ師で、ライシ大統領は行政の長という位置づけ。

  • ハメネイ師は「国民は心配や不安を抱くべきではない。国の機能が支障をきたすことはない」と強調。

  • ライシ師は2021年に大統領に就任し、対米強硬路線などを基軸とする保守派。84歳のハメネイ師の後継者候補ともされている。

【参考】
大統領搭乗ヘリ不時着 アゼルバイジャン近く、悪天候か―イラン(時事)
イラン大統領ヘリ異常着陸容体不明、外相も同乗(47NEWS)
イラン大統領搭乗のヘリが事故、外相同乗 安否不明(日経)
イラン大統領を乗せたヘリ、トラブルで不時着 国営メディア報道(朝日)
イラン副大統領「ヘリ乗組員と連絡」 ライシ師ら安否は依然不明(毎日)
イラン大統領搭乗ヘリ、異常着陸 アゼルバイジャン国境近く 外相同乗(毎日)
イランのライシ大統領搭乗のヘリか、複数機のうち1機が異常な着陸 悪天候で捜索難航(産経)
イラン大統領のヘリが着陸時にトラブルか 国営テレビ、外相も巻き込まれたとの情報(産経)



3位:中国、外国産プラスチックに反ダンピング調査

  • 中国商務省は19日、日本、米国、EU、台湾から輸入しているプラスチック製品に対し、反ダンピング調査に着手したと発表。

  • 反ダンピングとは、輸出国が自国内の価格より低い価格で輸出(ダンピング輸出)することによって、輸入国側の国内産業に被害を与えている場合に、輸入国側がその価格差を相殺する関税をかけることができる措置のこと。

  • 調査の対象は、自動車部品や家電、電子機器などに使われるポリアセタール樹脂というプラスチック製品。調査期間は1年。

  • ちなみに、EUは昨年から中国産EVの反ダンピング調査を開始。今月17日には中国製スズメッキ鋼板の反ダンピング調査も開始した。

【参考】
日米欧産に反ダンピング調査 化学製品、台湾も対象―中国(時事)
中国、日米欧や台湾産化学樹脂の調査開始 不当廉売疑い(日経)
EU、中国製ブリキ鋼板の反ダンピング調査開始(ロイター)




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