国際ニュース TOP3 (6月12日)
1位:バイデン氏次男、銃不法購入などで有罪
バイデン米大統領の次男ハンター氏が11日、有罪評決を受けた。
罪状は銃の不法購入・所持。18年10月に薬物依存であることを申告せず銃を購入した。
現職大統領の子供が刑事事件で有罪となるのはこれが初めて。
ハンター氏は他にも、脱税などの税法違反でも起訴されており、9月に裁判が始まる。11月の大統領選の2ヶ月前。
バイデン氏の民主党にとって、大統領選で不利になる可能性がある。
一方共和党のトランプ氏も先月末に、不倫相手への口止め料を不正会計処理した罪で有罪になっている。こちらも、大統領経験者が刑事事件で有罪になるのは初めて。
2位:ガザ停戦案、安保理決議で採択
国連安全保障理事会は10日、バイデン米大統領が提案したガザ停戦案を支持する決議を採択。ロシア以外の日米欧中など14カ国が賛成。
停戦案は3段階で構成。
1:6週間の即時停戦、
2:イスラエル軍のガザ撤退、ハマスの人質解放、恒久停戦
3:ガザ再建
しかし停戦交渉の仲介役であるエジプトとカタールは、ハマスとイスラエル双方から正式な回答を受け取っていない。
ハマスは一貫して恒久停戦を求めてきたため、ハマス幹部は11日、今回の安保理決議の受け入れ、交渉の用意があると表明。また、イスラエルに決議を遵守させるのが米国の責任と主張。
イスラエルのネタニヤフ首相とブリンケン米国務長官は10日に会談。ブリンケン氏によると、ネタニヤフ氏が停戦案の支持を明言した。
しかし、ネタニヤフ政権内では極右閣僚から停戦案へ反対の声があり、さらに9日に穏健派のガンツ前国防相が戦時内閣から離脱したため、極右派の意見が強くなる可能性がある。
3位:イエメン沖で転覆、260人乗りボート
国際移住機関(IOM)は11日、イエメン沖で260人の移民を乗せたボートが転覆し、49人死亡、140人が行方不明と発表。死者の内31人が女性、6人が子供。
ソマリア人115人、エチオピア人145人が乗っていた。
ボートは「アフリカの角」と呼ばれるソマリア北部から9日未明に出発、イエメンに向かっていた。その後はサウジアラビアなど豊かな国を目指す予定だった。
IOMによると、干ばつや不安定な政治経済によって、アフリカ東部からイエメンへの移民が増えている。
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