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気候変動も生物多様性も〜持続可能な世界を目指そう

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双子の条約と言われる、「気候変動枠組条約」と「生物多様性条約」だけど、後者はどうしても分かりにくいですね。でも、持続可能な世界の実現には、避けては通れません。どちらも一緒に学んで…
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#生物多様性

駆け引きは続くよ、どこまでも〜

欧州理事会は6月20日、2030年までにEUの陸地と海域の少なくとも20%を保護・回復し、2050年までに回復が必要なすべての地域を保護・回復するという要件を含む、広範な自然回復措置の確立について合意に達したと発表しました。 この内容に「???」となった人も多いのでは? というのも、2022年12月、カナダ・モントリオールで開かれた生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で、「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択され、2030年までに陸域と海域の30%以上を保

Biodiversity Day

11月16日は「Biodiversity Day 生物多様性の日」でした。 この日は、気候変動の影響を軽減し、緩和と適応、人と自然の回復力の構築に向けた自然ベースのソリューションを活用するため、陸上、淡水、沿岸、海洋の生態系における生物多様性を評価、保全、持続的に利用するための行動を促進し、制度化することを目的に、様々なイベントが開催されました。 議長国エジプトと国連環境計画(UNEP)が主催する開会式では、生物多様性と気候の結びつき(Present)、自然・気候・人間に

30by30Alliance

先日、環境省他、全17団体が発起人・コアメンバーとして発足した「30by30Alliance」というアライアンスに参加しました。 GHGの削減をコアコンピタンスとしてビジネスを行っておりますが、ゼロカーボンを目指すには、どうしても削減できない残余排出量を、中和クレジットで相殺する必要があります。 そのクレジットの要件はこれから議論されますが、いずれにせよ、吸収系のクレジットであることには間違いありません。DAC(Direct Air Capture)やCCSもその範疇では