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気候変動も生物多様性も〜持続可能な世界を目指そう

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双子の条約と言われる、「気候変動枠組条約」と「生物多様性条約」だけど、後者はどうしても分かりにくいですね。でも、持続可能な世界の実現には、避けては通れません。どちらも一緒に学んで…
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2023年2月の記事一覧

COP28はオイルの香り?

国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)第28回締約国会議(COP28)は、2023年11月30日から12月12日までの日程でUAEにて開催されます。COP27がエジプトのシャルム・アル・シェイクでしたから、2年続けていわゆる「MENA地域(Meddle East North Africa)」で開催されます。 国連が22年11月15日に発表した世界人口予測2022年版によると、同日付で世界人口は80億人を突破したそうです。さらに、世界人口は2080年には100億人を超え、ピー

政策を成功に結びつけるCCTSD

ローカルな話で恐縮ですが、昨日の23年2月19日、地元佐賀県は鳥栖市の市長選挙の投票日でした。5期目を目指す現市長に、県議4期の実績をひっさげて挑戦する自民推薦の新人の対戦。自民は現市長に4期連続で敗れているところ、論点も多く、注目されていました。 結果は、新人が702票差で現職を破り、初当選でした。(ちなみに、小学校の先輩で、一緒に少年野球をやったりしてました) この結果とその要因をつらつらと思っているうちに、これって、環境政策を始めとする施策の成否につながるなぁとの思

Fit for 55:2035年に新車とバンの排出量をゼロに

もう既に、国内の各紙でも報道されているところですが、欧州の「Fit for 55」施策の一環として、2035年に、新車の乗用車及び小型商用車については排出量ゼロとする法案が可決されました。 目的は、次の3点にまとめられると思います。 発表された内容は、このようなものです。 何度もお伝えしていますが、EUにおいては、法案を提出するのは専ら欧州委員会。その法案をEU理事会及び欧州議会において審議、可決することで法律となります。 なので、EU理事会の合意を欧州委員会が支持し