ストロング系チューハイってどうよ

 沖縄のビールメーカー「オリオンビール」が、ストロング系チューハイの販売を終了しました。この決断を私は支持します。

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6362857

 私は、もとよりお酒が好き。少し前までは、同じ値段なら当然ストロングでした。。そんな中、識者からの、ストロング系チューハイの飲用が、
  ・健康被害につながる。
  ・あるいは、依存症への誘引となる。
といった指摘を時折目にするようになりました。

 そこで立ち止まったのです。確かにストロング系のアルコール量(9%×350ml)は、標準的な清酒一合(15%×180ml)を上回ります。それでいて、炭酸入りで飲み口はすっきり。ぐいぐい短時間で飲んでしまいます。同じ勢いで清酒一合を飲むことはまずありません。
 長らく、当たり前にレギュラー(約5%)よりストロング(9%)を選んではきましたが、これは危ない(=知らないうちにアルコールを多量に摂取していまう)との思いを強くしました。

 そんなことで、同じ値段でもレギュラー系を選ぼうと、心を入れ替えたわけですが、今やコンビニはストロング系の方が主。棚の多くはストロング系で占められ、レギュラー系の選択肢はずいぶん少なくなっているのです。
 同じ値段なら、手っ取り早く酔えるストロングを選ぶ向きが増えれば、店の品揃えもそこが厚くなり、メーカーもそれに対応する。自然の成り行きといえば、それまでですが、事業者の皆様、ちょっと立ち止まってはみませんか。

 清酒一合相当以上のアルコールをぐいぐい摂取してしまうというのは、やはり危険かと。「ストロング系は飲み方にご注意!」とかいった、警告・啓蒙が必要なのではないでしょうか。そのようなことをあからさまに表現したくないのなら。せめて「いやぁ~喉がかわいた、ぐ~ キタ――(゚∀゚)――!!」なんてシーンじゃなく、食事に合わせてゆっくり飲む様を訴求するとか。

 加えて、お酒を飲みなれていない人でも飲みやすい、アップルだ、グレープだ、ピーチだとか季節毎のフルーツをほうふつさせるの甘い系のバリエーション、ストロング系では控えてはいかがでしょうか。飲みなれていない=飲みすぎたらどうなるかの経験が少ない人が、「わぁ飲みやすい~」と美味しく飲めてしまうものって、かえって危ないです。飲みやすい系製品は、レギュラー系にのみ投入し、ストロング系は、レモンだ、ライムだとかのドライ系だけにするのも一案だと思います。

 需要があるからそこを狙う。そこで(シェアを)取るんだと。ストロング系での競争の先が、アルコール過剰摂取者多数の社会って CSR的にどうなのって、正直思います。今その市場がホットなのはわかってるけど、敢えてそこは活性化させないって、やっぱり難しいでしょうか。皆が末長くお酒を楽しめる社会のため、長い目で見れば引くのもありではないでしょうか。そんな考えを提唱する会社をむしろ支持する風土もできつつあるように思うのですが。どうなんでしょう。

 以上、酒好き、いやお酒を愛する一人としての意見でした。

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