見出し画像

枡ごと焼く"and枡シフォン"ができるまで

弊社がある岐阜県大垣市は枡の生産量シェア日本一です。
いたる所で枡を使った製品があります。


枡ってなに


枡といえば、お祝いごとなどでお酒を飲むときに使うこれです。

画像1



ご近所の会社さんで好意にしていただいている大橋量器さんは大垣でも枡のメーカーとして牽引する会社でもあり、斬新は発想で様々な枡の製品を作っていらっしゃいます。


例えばこんなのとか

画像3

こんなのとか

画像2

大橋量器さんが運営するカフェ masuCafe もあり、週末には様々な世代がいらっしゃる数少ない大垣のちょっとしたデートスポットです。

画像4

枡でケーキを焼いて欲しい


そんな大橋量器さんから、枡でケーキ焼けませんか???
というご依頼がありました。
なんでも、枡の香りが感じられるケーキがいい。

ほう、、、

枡って木で出来てますよね、、、、

オーブンに入れたら燃えるんじゃないかしら??
と思ったのですが、カステラがポルトガルから日本に伝来した時に今のようなアルミのケーキ型のようなものがあったとも思えず、いろいろ調べてみると、今でも銅板の上に木枠を乗せて焼く手法が使われています。

画像5

木の材質はわからないですが、こんな感じでカステラを焼いてます。

ということは、オーブンに入れても燃えないってことでは??

と思ったわけです。

木材の材質のことや熱伝導がどうとか、いろいろと考えることはあるのですが、とりあえずやってみよう。もし燃えそうになったらいつでも水をぶっかけられるようにしようという意気込みで、やってみる事にしました。

枡の香りを感じられるケーキができるまで

枡の香りを感じられるというお題に沿って、まずはケーキ選びから。
ケーキと一言で言っても様々な種類があります。


バターをたっぷりと使うリッチなもの、卵の風味を生かしたり、さらっとした食感を味わうものなど種類も作り方も、使う材料も多種多様です。

型として使う枡の香りを楽しむには、材料の香りを極力減らす必要があると考えました。

バターは香りが強く出るためにヒノキの香りを打ち消すと考え、バターを使わず空気をたくさん含むケーキがいいのではないかということから、シフォンケーキを選びました。香りの少ない植物性の油脂を使い、卵をしっかりと泡だてます。



型である、枡に生地を入れてオーブンへ



なんとか燃えずに焼きあがりました。

画像7

簡単に焼き上がったみたいに書いてますが、実はここまで来るのに生焼けだったりすぐに萎んだり、香りが強過ぎたり、苦味が出たりと様々な思考錯誤がありました。


お菓子作りをしたことがある方なら、おわかりかもしれませんが、通常ケーキや焼菓子というのは金属製の型を使います。これは、熱伝導をよくするためですが木材というのは熱伝導が非常に悪いのです。なので火加減のコントロールが目下の課題となりました。


焼いた後逆さまに吊るしているのは、空気を含んだ生地を安定させ、ヒノキの香りを吸着させるためです。



シュワっとヒノキの香りをたっぷり含んだシフォンケーキになっています。


マスカフェ さんではこのような提供になっています。


画像7


上に飾ってある緑の葉は、ヒノキの葉です。
粉糖でお化粧をしますが、この際見せ方に注意するポイントを取り入れました。

マスカフェ さんは枡を使ったライフスタイルの提案をするお店ですので、このお店の主役は枡です。枡に粉糖がかからないような工夫を提供方法でサポートさせていただきました。



そして、このマスシフォンは召し上がったあとの枡はお持ち帰りいただけます。

テイクアウトも出来るようになりましたので、お土産としてもお持ちいただけます。(ただし、生菓子のため当日中にお召し上がりください)

持ち帰ったあとの枡の利用

枡は計量器としての役割として長い間使われてきましたが、計量カップやデジタルスケールなどが存在して、枡を計器として使われている方は少ないかもしれません。

マスシフォン食べて手に入れた枡だから計量カップじゃなくて天然素材の枡を使うぜ!!と思われた方はちょっとお待ちください。

高温で焼き上げたために焼き縮みが発生して、容積が変わっています。つまりちょっとだけ少なめになってしまうのです。ご飯は堅めに仕上がるでしょう。

いや、いいんだ。ご飯は堅め。なんでもハードが好きなんだ!!!

ついでにお酒も飲んじゃうぜ!!

マスシフォンで持ち帰った枡を最大利用してしてしまう発想素晴らしいです!!そういうの嫌いじゃない。むしろ好きです。

ただ、繋ぎ目に歪みが発生して液体を入れると漏れることがあります。
お酒が繋ぎ目という繋ぎ目から漏れる。ということも、、、
急いで飲めばいいかもしれません。が酔いが回りますのでおすすめできません。

枡ってだいたいの感じでしか測れないし、漏れるし役立たず!!!と思われるといけませんがこれは、焼いたためですのでご了承ください。

焼いてないものはちゃんと計量器としても器としてもちゃんと使えます。

焼いてない枡はこちらからお買い求めいただけマス!




なので、枡のことを嫌いにならないでください。


インテリアとして、ちょっとした小物入れとしてお使いいただくのがいいかと思います。

マスカフェさんではマスシフォンという名前で提供させていただいていますが、Coneruではand枡シリーズとしてシフォンand枡として販売しています。


and枡とは、〇〇と枡という組み合わせでこれまで、器や計量器として利用されていた枡を菓子や食品の型や香りをつける調理器具としての可能性を見出していきたいと考えています。

今回は、シフォンケーキですが、今後様々な食品に展開していく予定ですのでご期待ください!


マスカフェさんの情報はこちらから
岐阜県大垣市東外側町2-9 広瀬第二ビル1F
TEL : 090-9898-5468
営業時間:平日10~16時(LO.15:30)
     土日祝10~17時(LO.16:30)
JR大垣駅南口より徒歩約6分
https://masucafe-ohashiryoki.jimdofree.com/

このように飲食店さんや食にまつわる企業さんからの商品開発も承っています。これからも少しずつ商品開発した商品を紹介していきます。商品開発のご希望のお問い合わせは下記にお願いします。

info@coneru.net

---------

飲食店、食品の商品開発、小ロットOEMにご興味のある方、事業再構築補助金で新しいビジネスを検討されている方、ご相談、質問などありましたらお気軽にTwitterDMでメッセージください。

よろしければサポートお願いします。いただいたサポートは、これから飲食店や菓子製造の小商いをしたい人のためのシェアキッチンの運営に役立てます。