登壇の人選はコミュニティの思想を体現する
ソニーGp卒業生の有志コミュニティ(アルムナイ)で、毎月5人が登壇する定例イベントを立ち上げ、昨日はちょうど第10回の折り返しで、初の対面実施であった。
立ち上げ時から、このコミュニティは誰もが公平な場であるべきと考えており、そのメッセージを伝える意図も込めて、イベントでは多様性を意識して登壇者の人選をしてきた。
人選は思想
冒頭のイベントの初期と節目でもそのようにした。
これら人選の背景にある思想は、以下の通りである。
会社を卒業すれば、誰もが対等
元CEOだろうが、学部新卒1年で辞めた20代前半だろうが、会社を出れば対等である。まあ、在職時であっても、業務以外では一人の人間として対等なはずだし、会社の職位も本質は役割分担であり、立場の優劣ではない。
年齢、年次、在職期間も無関係
年次が下だから、年が若いから、在職期間が短いから、といったものも負い目に感じることはない。逆も然りで、古株だから偉い訳でもない。
グループ会社も契約社員も中途も対等
古い日本企業では、それらに優劣を定め、時には参加資格から外すようなところもあるようだが、さもしいことである。
特にソニーグループは、音楽や映画やゲームといった、他にはない幅があり、むしろそのような多様性が面白さを生む。
ちなみにアルムナイ発起人である私自身が、B2B部門の事務方で中途入社して5年しかいなかった「マイノリティ」である。
地位や知名度で特別扱いしない
この手の集まりでは、社会的立場のある人や有名人を客寄せとしてアピール材料に使うような主催者もいるが(あるいは、「エライ人」とのお近づきで自分もエラくなれると思い込んでいるのかもしれない)、そんなことをすれば、客寄せに集まる連中と、嬉しがって神輿に乗る、特別扱いを権利と考える輩の集まりになる。それは、コミュニティとは言わない。
仕事では立場上神輿に乗らざるを得ない立場の人々も、プライベートな場では、一個人として平等に扱われたいハズである(真っ当な人ならば)。
ここには、教育やNPOなど非ビジネスに携わる人もいるし、細々と仕事を頑張っている人もいる。そんな人達も上場企業の社長も、この場において人としての価値に変わりはない。
より多様で公平に
マクロな人員構成でいえば、【ソニー本社、理系、男性、40-50代、日本出身】がマジョリティだが、毎回の人選においてはそこに偏らないよう、必ず男女(トランスジェンダーもいた)、技術系と事務系、グループ会社が混じり、今いる業界も、ビジネスだけでなく社会的な活動も含めて幅広くなるよう意識している。本当は、出身国も多様にしたい。
運営としては、そんな考えので、若いとか、無名だとか、在籍期間が短いとか、上記に挙げたようなことは、微塵も気にせず、むしろ自身が多様性を担うものとして、堂々と登壇してほしい。
そういうわけで、アルムナイの方はぜひ、積極的にご登壇下さい。
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