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ゆるいつながりの基本思想-1. 自力本願

人とのつながりとかご縁とかいうと、一般的には「人脈」のような一方的な自己利益をイメージさせる打算的なものや、「引き寄せ」的なスピリチュアルなものを想起させるかもしれません。

しかし、16年にわたり様々な場づくりに携わる中で、もっと現実的な、普通の人にも違和感のない考え方があると感じており、それらについて言語化してみます。

  1. 自力本願

  2. 利他(Give)

  3. 自分に合うこと(Be yourself)

今回は「自力本願」について。

「情けは人の為ならず」

「人脈」という言葉って、なんとなくイヤらしい感じがしませんか。

鉱脈、金脈、水脈という言葉の奥には、何か、「掘り当てた人が一方的に得をする」というニュアンスが含まれており、人間をそのように見なす印象を与えるからだと、私は思っています。

自分をそのように見ている人と付き合いたいとは思わないでしょう。

人のご縁は、自分の直接的・短期的なメリットのためではなく、Give(見返りを期待しない価値提供)を重ね、信用や善を積むことで、それがやがて自分に返ってくるかもしれないね、くらいのもんです。

0に何を掛けても0(つながりは「掛け算」)

まあ、Giveを続けていれば、色々な場面で人が助けてくれる確率も増えるでしょう。

それは、実現可能性やインパクトを増幅する「ブースター」みたいなもので、自分が実現したい何かがあり、力量や情熱が伴った上で、はじめて効果につながるもの。

自分が「0」なら何を掛け算しても「0」です。

自力で何とかしようと頑張っているからこそ、力になりたいと思うもので、最初から人を当てにするような人を応援したい人もあまりいないでしょう。

虎の威を借りるより、自分が何者かになる

よく、有名人と一緒の写真をやたらSNSにUPして嬉しがっている人がいますが、それによって自分が偉くなる訳でもないでしょうし、それをされる有名人の中には、不快かリスクに感じる人もいるでしょう。

有名人とつながって喜んでいるくらいなら、自分が有名人になる方が良いのではないでしょうか。

小手先より、自分に引きをつくる

知名度、肩書き、財産、影響力や力量、美貌など、自分に引きがあれば、いいかどうかは別として、黙っていても人が寄ってきます。

小手指のテクニックに汲々とせず、自分が何者かになれば、否が応でも人のつながりは広がります。

今がそうでなくても、将来のビジョンを信じさせたり、パッションや人間的魅力で人を引きつけたり、成功の兆しを見せて勝ち馬に乗りたいと思わせられれば、よほど早く、効果的なつながりを作れるでしょう。

「つながり」の目的

そもそも、何のためにゆるやかな「つながり」をつくるのか。

簡単にいえば、社会的なつながり自体が人間にとって生命力の源になるし、日々を面白がらせ視野を広げる効果もあります。

あとは、信用や積善の「貯金」みたいなもの。相手にとっても有用だし、良いことをすれば自分も気持ちがいいもので、皆にとっていいことだと思います。

次回:利他(Give)

情けは人のためならずとは言っても、人は恩に報いるものであることもある種の真理であり、次回はその辺の塩梅について考えてみようと思います。


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