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ロンドンをちょっと離れてウエールズの旅!(後編)~ロックダウン後の観光スポット第8弾~

こんにちは。EIZOです。
現在ロンドン在住、20年余りが過ぎました。
ブログ第8弾、前回のウエールズの旅の続き、後編です。
引き続きロックダウン緩和後、息抜きに訪れたお薦めスポットを紹介します。

古本の村、Hay-on-Wyeを満喫して翌日訪れたのは、ウエールズでの景勝地として有名な「Brecon Beacons」国立公園。

イギリスの国土の大部分は平坦で牧歌的な大地が広がっていますが、ウエールズは稀に見る丘陵地で、他にはないダイナミックな景観を楽しむ事ができます。

目指すはナショナルトラストにも保護されている「Brecon Beacons」の最高峰(886m)、Pen y Fan(ペン・イ・ヴァン)です。
詳しくはhttps://www.nationaltrust.org.uk/brecon-beacons/trails/pen-y-fan-and-corn-du-circular-walk

ところが…。

Pen y Fan付近に着いてみると車が長蛇の列をなしています。
コロナの影響で国内旅行に留まった国民が、この様な景勝地に集中した為です。
山頂までのルートは人で溢れかえっていました。
数珠繋ぎ状態です。
こんなに人々が集まっている光景を実際目にしたのは、ロックダウン後初めてでした。
わざわざロンドンからやって来たので、私もすごく行ってみたかったのですが、ここは健康と安全第一に密を避ける事を優先。
断念しました…。

がっかりしてハンドルを握り、山道を降りて麓に着くとすぐ、ふと道端になにやらピクニックエリアらしい看板が目に止まりました。
他に行く当てもなかったので、試しにその看板に従い主道から外れ、半信半疑のまま小道を暫く走ると、本当にピクニックエリアがありました。
そこは「Brecon Beacons」国立公園のビジターセンターでした。
https://www.breconbeacons.org/business/attraction-brecon-beacons-national-park-visitor-centre

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しかもピクニックエリア(ビジターセンター)と言っても、ちゃんと温かいランチも食べられる立派なピクニックエリア(ビジターセンター)です。
ビジターセンターなので、観光案内カウンターがあり、エキスパートがその土地を楽しむ為のノウハウを色々教えてくれます。
当然、トイレ施設もしっかり完備されています。
側には「Brecon Beacons」の連峰が広がり、景色も抜群です。

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羊たちとも柵越しではなく、同じフィールドで戯れる事ができます。

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隣接する散策ルートも充実しており、「Brecon Beacons」連峰を眺めながら、穏やかな荒野を延々歩き続けることができます。

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注意:ウエールズは雨が有名でもあります。その日が晴れていても緑豊かな大地は保水効果が高く、常に大きな水たまりが行方を遮ります。
どんなに晴れていても、長靴や防水加工の施された靴を履いて散策されることをお勧めします。

小さなお子様用にも敷地内に立派なプレイエリアがありますので、向こうに「Brecon Beacons」を眺めながら、子供を夢中に遊ばせる事もできます。

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気が付くとこの日は結局半日以上、このビジターセンターで楽しんでしまいました。
「Brecon Beacons」を眺めながら青空の下でゆっくりとランチを楽しみ、「Brecon Beacons」を眺めながら散策を楽しみ、「Brecon Beacons」を眺めながら羊たちと戯れ、「Brecon Beacons」を眺めながら子供を遊ばせ、「Brecon Beacons」で密を避けて楽しむスポットとしては意外と最高だったかもしれません。
儲けものでした!

「Brecon Beacons Visitor Centre」までの行き方。
ロンドンの中心チャーリングクロスからおよそ170マイル(270キロ)ほどです。
前回のHay-on-Wyeからは20マイル(32キロ)ほどです。

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Hay-on-Wyeに一泊し、翌日は夕方までHay-on-Wyeでのひと時を満喫した為、その晩はNewportという街で宿泊し、翌日そこから「Brecon Beacons」に向かいました。
50マイル(80キロ)程度のドライブでしたが、途中途中ダイナミックな丘陵地帯を存分に楽しめるルートでした。
所要時間は1時間半ほどです。

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公共交通機関をご利用の場合は、ここではHay-on-Wyeからの行程になりますが、循環バスT14番に乗り、終点Breconで降りて下さい。
そこからタクシーで20分ほどです。
注意:バスの運行頻度が少なく、1日に3便から4便、3時間おきになっています。あらかじめバスの時刻表を参照してください。https://bustimes.org/services/t14-hereford-cardiff-via-hay-on-wye-brecon-merth-2

この日は宿泊地のNewportに帰る前に、ちょっと道草をしてみました。
ウエールズ内に数ある古城跡の一つ、「Skenfrith Castle」(スケンフリス城)を訪れました。
ここもNational Trustに保護されていますが、入場料などはなく、いつでも自由に入ることができます。
駐車場も無料です。
https://www.nationaltrust.org.uk/skenfrith-castle 

古城跡なので、てっきり高台を目指してのドライブとイメージしていたのですが、行けど行けど谷間に近いような山間を這っての運転でした。
周りには特に何もなく、ひたすらナビを信じて、対向車が来たらどうしようと思うほど細い道をがんばって走り続けました。
すると突然、小さな小さな村が出没し、その古城が突如姿を現したのです。

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山間に建つ珍しい古城跡です。

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今からおよそ800年ほど前に栄え、やがて廃墟となりました。
この城のすぐそばには川が流れ、便利な物流ルートがあり、周囲の山々を利用した自然の要塞に守られていたと言われています。
その当時のウエールズは、どの様な世界が広がっていたのでしょう。
今も一つ変わらないのは、人々の心を魅了し続けるウエールズの美しさでしょう。
廃墟となった城の天井から空を仰ぎながら、いつまでもこの美しさが続いて欲しいと願いました。

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「Skenfrith Castle」までの行き方。
ここではBrecon Beacons Visitor Centreからの行き方を紹介しますが、残念ながら公共交通機関ではタクシー以外、手はなさそうです。
ぜひ、タクシーをチャーターして、もしくは自家用車やレンタカーでお越しください。
Brecon Beacons Visitor Centreからおよそ50マイル(80キロ)、1時間半程かかります。

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今回は立ち寄りませんでしたが、この近辺には古城跡が点在しており、「Grosmont」、「White Castle」、「Tretower Castle」なども合わせて訪れる事ができます。
詳しくは:
Grosmont:https://en.wikipedia.org/wiki/Grosmont_Castle
White Castle:https://en.wikipedia.org/wiki/White_Castle,_Monmouthshire
Tretower Castle:https://en.wikipedia.org/wiki/Tretower_Castle
Brecon Beaconsでのハイキングと組み合わせれば、更に有意義なひと時を過ごせると思います。

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注意:引き続き、旅行を計画する前には必ずコロナの感染拡大予防の為の政府からのガイダンスを参照してください。
https://www.visitwales.com/coronavirus 
ちなみにこのブログを投稿する本日、2020年10月23日の午後6時から11月9日まで、ウエールズ地方一帯はロックダウンとなります。

一刻も早いコロナの収束を願います。

以上ブログ第8弾、ウエールズの旅(後編)で「Brecon Beacons」と「Skenfrith Castle」を紹介しました。
次回第9弾をお楽しみに!

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