わずかに大きな幻想

ふりおろすこの拳はだれの拳か
ののしるこの唇はだれの唇か
わたしよりわずかに大きな幻想が
わたしをあやつる狂気の仕組みだ
あのひとは象徴を燃やして
あのひとは大声で切り捨てて
全体の中に浸かっている
安心している、正しさの暗闇の中で 

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