こんちくけ

興味あるもの:建築、鉱物結晶、構造色、多面体、ダダ、暗号、Vectorworks、ピン…

こんちくけ

興味あるもの:建築、鉱物結晶、構造色、多面体、ダダ、暗号、Vectorworks、ピンボケ写真、囲碁、五拍子、あいみょん、🐾👣、詩

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【朗読】雑詩草子(動画版)第八集

九つの自作詩を合成音声で朗読し画像を組み合わせながらひとつづきの動画に束ねました。 「雑詩草子(動画版)第八集」 朗読:VOICEVOX:冥鳴ひまり    VOICEVOX:WhiteCUL    VOICEVOX Nemo:女声2(透川ナナ) 詩・写真・絵・編集:こんちくけ 丸める(透川ナナ) 0:14 芽なノ か 根ナの カ。(WhiteCUL) 1:11 座屈(WhiteCUL) 1:36 棒(冥鳴ひまり) 2:22 干渉縞(透川ナナ) 3:01 仄か(

    • いない

      窓ガラスに映った私が剥がれめくれて 手鏡に映った私を覗き込む 自分の頭で、とは、どういうこと? 映り込まない掌だけがほんとうの私だった ふらふらと世界を揺らしながら そこに私がいないことを知っていた

      • 土鳩(朗読)

        声:VOICEVOX:WhiteCUL→https://voicevox.hiroshiba.jp 詩:こんちくけ→https://note.com/conchiqueke/all 「土鳩」 新橋の土鳩来る来る 補助輪付きの自家用車 五人をぎゅうぎゅう詰め込んで パタパタパタパタ走ってくる 高速で再生される風景 生乾きアスファルト 雪雲が高層ビルに垂れ掛かる 早春冷たく 雪解け水溜まり飛び越える 人はこれほどまでに泣くものなのかと 拝めば佛佛 鎖がたてる音 腐る音 土鳩(詩)→https://note.com/conchiqueke/n/na73cba36b256 Twitter→https://x.com/conchiqueke/status/1777857482251223307

        • まち針

          冷えた地形に沿って黄色い言葉が積もる 丹念に等高線の襞をなぞると 小さなその葉の輪郭線と等しいことがわかる 谷と谷との交点には赤い言葉が溜まったが 空に押し流されて粘度の高い湖がつくられた 稜線の先端を祠が突き刺す 世界をとどめるためのまち針だった

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        【朗読】雑詩草子(動画版)第八集

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        • 朗読(音声ファイルのみ)
          86本
        • 朗読(動画)
          75本
        • 雑詩草子(動画版)
          10本
        • 朗読+歌(動画)
          22本
        • 宝物
          23本

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          申し訳ありませんが「雑詩草子カタログ」のEPUBファイルを9/7(土)13:19以前にダウンロードされた場合はそのファイルを完全に削除してください(著作権者の誤表示等)。同名のファイルをアップロードしましたのでそちらをご利用ください。https://drive.google.com/drive/u/0/folders/1h5Hn5FlDGmlTuBf_zeb9WUUVq08iOGFc

          申し訳ありませんが「雑詩草子カタログ」のEPUBファイルを9/7(土)13:19以前にダウンロードされた場合はそのファイルを完全に削除してください(著作権者の誤表示等)。同名のファイルをアップロードしましたのでそちらをご利用ください。https://drive.google.com/drive/u/0/folders/1h5Hn5FlDGmlTuBf_zeb9WUUVq08iOGFc

          ぽつん(朗読)

          声:VOICEVOX Nemo:女声2(透川ナナ)→https://voicevox.hiroshiba.jp/nemo/ 詩:こんちくけ→https://note.com/conchiqueke/all 「ぽつん」 お祭りみたいなこの街に ぽつんと落ちた ぽつんといるよ 木漏れ日を螺旋状に掃き寄せる 雨粒みたいなひとしずく 靄がかかったこの街に ぽつんと落ちた ぽつんといるよ ぽつん(詩)→https://note.com/conchiqueke/n/na223d10980ed Twitter→https://x.com/conchiqueke/status/1690984861392338944

          ぽつん(朗読)

          ぽつん(朗読)

          雑詩草子カタログというものをつくりました。雑詩草子動画版の八集までの文字情報と画像の一部を書籍の形式で纏めました。QRコードで元動画にとべるしくみ。EPUBとPDFがあり、次のリンク先からダウンロードできます。よろしければご覧ください。https://drive.google.com/drive/folders/1h5Hn5FlDGmlTuBf_zeb9WUUVq08iOGFc?usp=sharing

          雑詩草子カタログというものをつくりました。雑詩草子動画版の八集までの文字情報と画像の一部を書籍の形式で纏めました。QRコードで元動画にとべるしくみ。EPUBとPDFがあり、次のリンク先からダウンロードできます。よろしければご覧ください。https://drive.google.com/drive/folders/1h5Hn5FlDGmlTuBf_zeb9WUUVq08iOGFc?usp=sharing

          再生

          解像度(朗読/動画)

          声:VOICEVOX:冥鳴ひまり→https://voicevox.hiroshiba.jp 詩・画像:こんちくけ→https://note.com/conchiqueke/all 「解像度」 その家屋は清められるためだけに存在している。桐製薬箱の様な一室で借人は内部の穢れを落とすのではなく清らかさを保つために細部を柔らかく丁寧に磨く。その行為が心まで清めるかは定かではないが一泊した人の落とす影の解像度は確かに上がり滑らかになるようだ。 解像度(詩)→https://note.com/conchiqueke/n/nca01ac70181c Twitter→https://x.com/conchiqueke/status/1643238859944378370

          解像度(朗読/動画)

          再生

          解像度(朗読)

          声:VOICEVOX:冥鳴ひまり→https://voicevox.hiroshiba.jp 詩:こんちくけ→https://note.com/conchiqueke/all 「解像度」 その家屋は清められるためだけに存在している。桐製薬箱の様な一室で借人は内部の穢れを落とすのではなく清らかさを保つために細部を柔らかく丁寧に磨く。その行為が心まで清めるかは定かではないが一泊した人の落とす影の解像度は確かに上がり滑らかになるようだ。 解像度(詩)→https://note.com/conchiqueke/n/nca01ac70181c Twitter→https://x.com/conchiqueke/status/1643238859944378370

          解像度(朗読)

          解像度(朗読)

          呆気にとられた、の「あ」のような

          真夏の空に 呆気にとられた、の「あ」のような 大きな穴があいている 人類は何かを縦に重ねると大概失敗する

          呆気にとられた、の「あ」のような

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          沈む(朗読/動画)

          声:VOICEVOX:WhiteCUL→https://voicevox.hiroshiba.jp 詩・写真:こんちくけ→https://note.com/conchiqueke/all 「沈む」 わたしたちはみんな沈む 沈んで泥底に楔文字を刻む 文字は僅かな光を蓄えて やがて小さな気泡を放つ わたしたちはみんな沈む そして煌めく水面を見上げる 沈む(詩)→https://note.com/conchiqueke/n/n5c4f9b9850e2 Twitter→https://x.com/conchiqueke/status/1764612466976477693

          沈む(朗読/動画)

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          沈む(朗読)(二回目)

          朗読をやりなおしました。 声:VOICEVOX:WhiteCUL→https://voicevox.hiroshiba.jp 詩:こんちくけ→https://note.com/conchiqueke/all 「沈む」 わたしたちはみんな沈む 沈んで泥底に楔文字を刻む 文字は僅かな光を蓄えて やがて小さな気泡を放つ わたしたちはみんな沈む そして煌めく水面を見上げる 沈む(詩)→https://note.com/conchiqueke/n/n5c4f9b9850e2 Twitter→https://x.com/conchiqueke/status/1764612466976477693

          沈む(朗読)(二回目)

          沈む(朗読)(二回目)

          沈む(朗読)

          声:VOICEVOX:WhiteCUL→https://voicevox.hiroshiba.jp 詩:こんちくけ→https://note.com/conchiqueke/all 「沈む」 わたしたちはみんな沈む 沈んで泥底に楔文字を刻む 文字は僅かな光を蓄えて やがて小さな気泡を放つ わたしたちはみんな沈む そして煌めく水面を見上げる 沈む(詩)→https://note.com/conchiqueke/n/n5c4f9b9850e2 Twitter→https://x.com/conchiqueke/status/1764612466976477693

          沈む(朗読)

          沈む(朗読)

          真っ赤な友達

          ちいさな怒りが休んで居る まつ毛のかげで休んで居る 印のないブリキ板が 丸く切り抜かれて空に嵌め込まれている 残念ながら その領域の内側で私は響くことがない ほんとうの友達だったことがなかった 棘の様な真っ赤な友達だった

          真っ赤な友達

          私が捨てたもの

          蝉が透き通りながら羽の皺をのばしていた 幼い頃の青味掛かった曖昧な記憶 私は古井戸の洞に小石を落とした 水音は聞こえなかった それは小さな鍵だった 見つめると縮む 見つめるほどに縮み やがて私は見失い 大切だった筈の冒険を簡単に諦めた そして重たい鍵だった 触れると冷える 触れるほどに冷えて やがて凍りつき 私諸共粉々に砕かれそうだった 胸に打ち寄せる少し先の未来が怖かった 翌朝にきこえた騒めきが あの時羽を整えていたあの蝉の声だったと 思いが至らなかった 私が捨てたも

          私が捨てたもの

          日本現代詩人会詩投稿作品第33期に「狐針ヶ」の名で投稿した詩「私が捨てたもの」が選外佳作でした。ありがとうございました。さらに精進致します。 https://www.japan-poets-association.com/contribute/

          日本現代詩人会詩投稿作品第33期に「狐針ヶ」の名で投稿した詩「私が捨てたもの」が選外佳作でした。ありがとうございました。さらに精進致します。 https://www.japan-poets-association.com/contribute/