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宝物

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宝物。ひとりじゃできなかった授かりもの。
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記事一覧

【朗読花歌】座屈

こんちくけさん の 「耳を澄ます」を歌わせていただきました。 ーーーーーーーーーーーーーー 座屈した釘が 引っこ抜かれようとしています あんなふうに叩かれて こんなふうに放り出される 座屈した釘が 片足けんけんでやってきます もともと足は無い筈なので 片足だとは言えないけれど 座屈した釘が 陽射しの中で笑っています 曲がった頭が空を仰いで こんなふうに自由になれた ーーーーーーーーーーーーーー こんちくけさんの詩のページ 「座屈」 https://note.com/conchiqueke/n/n137f30c0af5b?magazine_key=m6bdcbadf0f41

【朗読花歌】耳を澄ます

こんちくけさん の 「耳を澄ます」を歌わせていただきました。 ーーーーーーーーーーーーーー 言葉は朽ちて リノリウムの床に降り積もる 後悔はそこにおいて往こう ただ耳を澄ます この世界の かすかな擦れ音が聴こえる ーーーーーーーーーーーーーー 何を恐れることがあろう 身軽になって羽ばたくだけさ こんちくけさんの詩のページ 「耳を澄ます」 https://note.com/conchiqueke/n/nbb92dc92c9c3

【朗読花歌】梅干しがおいしい朝に

こんちくけさん の 「梅干しがおいしい朝に」を歌わせていただきました。 ーーーーーーーーーーーーーー 小鉢に惣菜を盛り付けた時 一瞬だけ若返った 行きたがっていた見慣れない景色 空との隙間 諦めると言うと同時にやつれ始めた 梅干しがおいしい朝に 折り鶴を折る色紙の色を選ぶ 窓先で光る枝先を掴んで いがらっぽく囀る鳥の声をきく ーーーーーーーーーーーーーー 諦めることイコールネガティブではないことを 経験しながら、歳を重ねてまいりました。 こんちくけさんの詩のページ 「梅干しがおいしい朝に」 https://note.com/conchiqueke/n/nfd8f9368808b

【朗読花歌】辿り着けるじゃないですか

こんちくけさん の 「辿り着けるじゃないですか」を歌わせていただきました。 ーーーーーーーーーーーーーー 妖怪ってよく踊ってるじゃないですか そうそう、円くなって それで一緒に踊るじゃないですか でも、それだけじゃ駄目なんです 時計のネジも回すじゃないですか そうそう、くりりくりりと それで一緒に流れていくじゃないですか 時みたいな少しいい加減な妖怪と一緒に するとほら、辿り着けるじゃないですか ーーーーーーーーーーーーーー 私も妖怪と踊りたいです。 こんちくけさんの詩のページ 「辿り着けるじゃないですか」 https://note.com/conchiqueke/n/n879bbfd27f64?magazine_key=m3a084159abcb

【朗読花歌】湖に捨てに行く

こんちくけさん の 「湖に捨てに行く」を歌わせていただきました。 ーーーーーーーーーーーーーー 抜け殻を食べる 空を掻きむしる 痩せ細った私を 湖に捨てに行く 水が跳ねるとどうだろう きっと私は困るだろう 何も嬉しくないだろう マヨネーズを啜る 空になすり付ける 肥え太った私を 湖に捨てに行く ーーーーーーーーーーーーーー 謎に甘美なのでございます。 こんちくけさんの詩のページ 「湖に捨てに行く」 https://note.com/conchiqueke/n/n1a0e336b7ca8

再生

「ほつれ糸」

◆原作◆ 「ほつれ糸」 https://note.com/conchiqueke/n/n2a9ac5d23558 ◆原作者◆ こんちくけ https://note.com/conchiqueke ──────────────────── ◆楽曲◆ 『DOVA-SYNDROME』https://dova-s.jp/ Low「Cyber Cry」 ──────────────────── ◆絵◆ Tome館長 https://tomekantyou.hateblo.jp/ Tome美術館 https://artome.blog.fc2.com/ ──────────────────── ◆ 動画素材 ◆ 『pixabay』https://pixabay.com/ja/ ──────────────────── ◆声、音声・映像編集◆ yaya https://note.com/yaya312 ──────────────────── ※ ご視聴ありがとうございます💋

【朗読花歌】甲虫

こんちくけさん の 「甲虫」を歌わせていただきました。 ーーーーーーーーーーーーーー 火花火花火花、熱く、甘く、くだらなく 最終電車のパンタグラフを追う 構造色を撒き散らし乍ら内臓羽ばたかせて 頑な甲虫が飛行する さよなら今日、さよならだ ーーーーーーーーーーーーーー こんちくけさんの詩のページ 「甲虫」 https://note.com/conchiqueke/n/n48b875cd33f6

【朗読花歌】一人双六六つ先まで

こんちくけさん の 「一人双六六つ先まで」を うたわせていただきました。 朗読というか「朗毒」な気がして 何かが危うくて素敵だなと思いました。 ーーーーーーーーーーーーーー 一人双六六つ先まで 全てが一回休みのような 泡を吹き 泡を食い さらさら溶岩が たどり着いた先っぽの 海に触れたら じゅっと音立て固まって終う 終うって こんな漢字だったっけ とか などと 横道に逸れ 時間ばかり掛かり というか食い というか悔い 只立ち尽くす ーーーーーーーーーーーーーー こんちくけさんの詩のページ 「一人双六六つ先まで」 https://note.com/conchiqueke/n/n6ed1672c5498

【朗読花歌】星屑みたいにたくさん持ってた

こんちくけさん の 「星屑みたいにたくさん持ってた」を 歌わせていただきました。 ーーーーーーーーーーーーーー いつ手に入れたのかわからない 誰からもらったのかわからない なくしたものを数えてみたらたくさんあった こんなにもとからあったのか 星屑みたいにたくさん持ってた ーーーーーーーーーーーーーー こんちくけさんの詩のページ 「星屑みたいにたくさん持ってた」 https://note.com/conchiqueke/n/nacfacdf166d7?magazine_key=m3a084159abcb

【朗読花歌】小さく前へ倣え

こんちくけさん の「小さく前へ倣え」を 朗読してうたわせていただきました。 この詩をうたうのは、透明人間を捕まえようとするようでした。 どこにでもあるはずなのに気づかない何かを見ようとしているようで。 子供の頃は当たり前に透明人間が捕まえられた気がする。 今は、ある日突然できたりもする。頑張ってもぜんぜんできない日もある。 何かが降りてきてくれてる時だけ可能なことっていうのがあるのかもしれない。 子供の頃はずっと何かが降りてきてくれてたのかもしれない。 ーーーーーーーーーーーーーー 自由が悪者にされている こんなんだったっけ 右も左もそうなのか そういうことなのか そういう奴らなのか そういう我らなのか 小さく前へ倣えして 肩甲骨をぐりぐりしたら怒られた   なんだよ小さくって ーーーーーーーーーーーーーー こんちくけさんの詩のページ 「小さく前へ倣え」 https://note.com/conchiqueke/n/n6d25466fff0b 朗読も好きでやってみたいマンです。 色々やってみようと思います。 実験をたくさんしてたら時々思いがけないものに会えるから 実験っていいよね。

【朗読花歌】私は歩く

こんちくけさん の「私は歩く」を歌わせていただきました。 ーーーーーーーーーーーーーー あなたが積もる あなたが積もる あなたが積もる あなたが積もるよ たくさん泣いた たくさん泣いた たくさん泣いた たくさん泣いたね 私は歩く 私は歩く 私は歩く 私は歩くよ たくさん咲いた たくさん咲いた たくさん咲いた たくさん咲いたね ーーーーーーーーーーーーーー こんちくけさんの詩のページ 「私は歩く」 https://note.com/conchiqueke/n/n0aecd32e92b4 数日前に「喉痛めました」とつぶやいて めちゃくちゃいろんな方に心配されまくったのに 土日無言で過ごしてなるべく寝たら 自分史上最速で治りましたわ‥。 ご心配をおかけしましたお恥ずかしい‥ ほんましばらくかかる感じやったんですよフライデーは‥

【朗読花歌】滲んでわかる

こんちくけさん の「滲んでわかる」を歌わせていただきました。 私は時限爆弾みたいな感謝ばかりしてる。 ーーーーーーーーーーーーーー 点じゃ見えない 意味がない 今が過去へと滲んで見える 流れ去るのとはちょっと違うね 今が未来へと滲んでわかる 伐り拓くのと はちょっと違うね あなたも私も月も心も 滲んで見える 滲んでわかる ーーーーーーーーーーーーーー こんちくけさんの詩のページ 「滲んでわかる」 https://note.com/conchiqueke/n/n09510a8b3725

【朗読花歌】遠くの

こんちくけさん の「遠くの」を歌わせていただきました。 誰かを想って発する挨拶には 言霊の存在をつよく感じます。 ーーーーーーーーーーーーーー 昨晩おやすみと言ったのは 遠くのあの人宛てでした 両の掌を閉じて開いて 皺が若干背伸びして 冷たい空気を吸い込んで 今朝おはようと言ったのも 遠くのあの人宛てでした   ーーーーーーーーーーーーーー こんちくけさんの詩のページ 「遠くの」 https://note.com/conchiqueke/n/n0eb5a5cc96d5

【朗読花歌】忘れ物ならたくさんしてきた

こんちくけさん の「忘れ物ならたくさんしてきた」を歌わせていただきました。 ーーーーーーーーーーーーーー 小銭入れに鍵だけ入れて散歩する 足りないことはわかってる 圧縮太陽からの光線が 虹彩をさらにしょぼくれさせた いろんな匂いがする 足の裏のべとべとを引き剥がしながら歩く 持ってるこれ、何の鍵だっけ 忘れ物ならたくさんしてきた ーーーーーーーーーーーーーー こんちくけさんの詩のページ 「忘れ物ならたくさんしてきた」 https://note.com/conchiqueke/n/ned4e79b4d634